根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

往生岳  1月28日(水) 

2009年01月28日 21時24分27秒 | インポート

   往生岳(1238m)~杵島岳(1326m)    単独

             快晴           ※文字サイズは(大)が最適      

(行程) スキ-場跡地駐車場(11:25)→往生岳分岐(11:50)→
     往生岳取付き(12:45)→往生岳・南峰頂上(着13:15~昼食
     ~北峰~西峰~南峰:発14:35)→杵島岳頂上(15:30)→
     往生岳分岐(15:45)→スキ-場跡地駐車場(16:10)

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〇好天気に誘われ(ラジオで今日は3月中旬の気候と流れていた)昨年
 の秋に藪に遮られ断念した往生岳(←クリック)のリベンジ登山を試み
  た。

▼今日は珍しいことに登山者とは誰一人とも会う事は無かった。ただ、
 往生分岐(11:50)で猟師達が数人いた。前々年、猪狩り(←クリック)
 を体験した私にとっては「親しい仲間」のような存在に思えた。

▼今回のル-トは2回目であるので往生岳の麓まではスム-ズに歩
 けると思っていたら最初の入口の所で道に迷った。
 前回は、踏み跡を辿って往ったが、今日は雪で踏み跡が無い。
 雪溜まりの白い道筋を選んで行ったら火口跡のお鉢の淵に辿り着い
 た。(11:57)
 高い崖下に火口底が見え、其処で行き止まりとなっていた。

▼ル-トを探索するが見当たらない。来た道を後戻りして登山道を探
 した。(10分位のロス) 往生分岐から入って200m位、歩いた地点
 から斜め右方向(北東)にある、火口縁のピ-クに向かっている登山
 道らしきものが延びていたので、その方向に進んだ。
 (ル-トを間違えたのは直進したため)

▼ススキ等の草物は枯れて前回程ではなかつたが、潅木の中の登山
 道はU字状に浸食され、道幅が狭く両サイドからミヤマキリシマやヤシャブシ
 等の枝が覆いかぶさり難儀の歩きであった。

(スキ-場跡        (猟師と              (崖下の          (画面中央の鞍部が    (難儀の
駐車場)           往生岳分岐)           火口底)           迷込んだお鉢の淵)    登山道)

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▼杵島岳と往生岳の鞍部(火口縁が最も低位の場所で赤褐色の溶岩
 のザレ場となっている所)の登山道(12:35)では、往生岳への取り
 付きが分からず、潅木の藪を何度も探したが、其れらしき踏み跡もな
 く、半端あきらめて、(あア~また登る事が出来ないのか~残念)
 杵島岳への尾根筋に登っていくとススキに巻いた赤いテ-プを見つ
 け出した。(12:45)
 (ガイドブックでは、「尾根の登り始めから幾分登った所」であるとは頭
  に入れていたのであるが、ここまで登るとは想定外であった。)

▼テ-プに従いススキの踏み跡を右に入っていったが、またまた潅木
 の中の藪コギで立ち往生の連続であった。

▼潅木の森を抜けると(12:58) 後は草原の枯れ草の中を米塚方面
 (西)に進み、目の前に聳え立つ、枯れ草色に染まる往生岳の南西
 の急斜面をほぼ直登であるが、ジグザクを小まめに繰り返しながら
 駆け登る。
 登路は雪融け水がセセラギのように流れてくる始末であった。

▼急勾配であるので高度はグングンと上がり展望は最高。
 杵島岳山頂から米塚方面に広がる山腹には、浸食谷の長い流線模
 様が立野の火口瀬と遠望の金峰山・雲仙岳の背景にコラボレ-ショ
 ンして特に素晴らしかった。
(火口縁最低      (赤テ-プが巻       (登山道より        (潅木林の藪      (杵島岳斜面の
 溶岩のザレ場)     いてある入口)     往生岳を望む)        で立ち往生)      浸食谷の流線模様)

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▼頂上(南峰1238m)に登り上げると(13:15) ピ-クが目の前にあ
 と二つ(北峰と西峰)存在していた。
 風も無く、気温も暖かく、枯れ野が広がる山頂広場は快適そのもの
 であった。いつもなら多分ココは、阿蘇谷からの吹上げの強風に見
 舞われるはずであるのに、今日は好天で風も爽やか、澄み渡った青
 い空、高岳と火口の噴煙を眺めながらの昼食。
 苦労した藪コギと道探しが嘘のようであった。

(往生岳      (南峰より烏帽子岳と杵島岳                                (南峰より
 南峰頂上)     直下の火口跡を望む
)                   (米塚と阿蘇谷)      高岳方面を望む)      
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▼二つ目のピ-ク(北峰)には木製の三等三角点が立ってい
 た。(13:59)

▼三つ目のピ-ク(西峰)は、何の標識板も無い。
 牛馬の糞が落ちていたので放牧場として利用されているのであろ
 う。ミヤマキリシマの株は沢山あったが、多分ここは野焼きで枝先が焼か
 れて新芽は出ても花は来ないのでは無かろうかと推定した。

(南峰より       (北峰への登山道      (北峰より          (北峰頂上と       (北峰より
 北峰を望む)    から西峰を望む)       高岳方面を望む)       三等三角点)     西峰を望む)

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▼北峰と南峰の間に広がる枯れ野には、雪融けの水が僅かであるが
 溜まり方々に湿地が出来ていた。

(西峰より       (西峰より        (西峰より往生岳      (登山道から西峰      (南峰斜面から
杵島岳を望む)     南峰を望む)       火口縁を望む)        と米塚を望む)        米塚を望む) 
   

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▼復路は大分迷った。往路に戻って道を覚えたい気持はあったが、
 あの藪コギはしたくないと思案しながら南峰の南斜面登山道から眺
 める(14:34)と、杵島岳の麓から山腹に一筋の雪が踏み跡のように
 延びていたので、その斜面を直登することとした。

▼杵島岳、北斜面中腹くらいで左方向に進路を変え、尾根筋の登山
 道に戻り、杵島岳火口北縁に登り上げた。(15:18)
 お鉢廻りを左回りして、杵島岳山頂(15:30)経由で往路の登山口で
 ある往生分岐側に急降下して(15:45)スキ-場跡地の駐車場に下
 山した。(16:10)

(杵島岳斜面に    (杵島岳山腹から    (杵島岳直下                        (杵島岳山頂 
 雪道のル-トを発見)   往生岳を望む)     の火口跡)          (杵島岳頂上)      温度計10度) 

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(杵島岳山腹から   (米塚付近の車道
 往生分岐を望む)   から往生岳を望む)

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〇今回学習したことは
  往生岳は藪コギが酷いので「冬場」か「野焼き」の後しか登らな
  い。
  ル-トは杵島岳山頂経由で杵島岳火口北縁から尾根筋の登山
  道 を下り、中腹から左のススキに分け入り山腹を一直線に降下
  して、往生岳の登り口に取り付く。
   いづれにしても「野焼き」の後と「深山霧島」の頃に登って登山
  ル-トを再考察ることとする。

                  

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