根子岳・西峰
( 宮崎から山友を迎えて・・・ 地蔵尾根~西峰~西峰新ル-ト~ヤカタガウド登山口へ周回)
曇り (*文字サイズは「大」が最適)
(行程)見晴新道駐車場(発9:15)→地蔵尾根に取り付く(着9:25)→
西峰新ル-ト分岐(着10:35)→日の尾峠ル-トとの合流点(着10:40)
→西峰基部から縦走路散策(着11:10~11:30)→西峰頂上
(着11:35~ 発12:15)→西峰新ル-ト入口(着12:40)→途中のピ-ク
(着13:25)→ヤカタガウド登山口(着13:45)
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*紅葉速報
山口谷・うぐいす谷の谷斜面は紅葉真っ盛り、ワカレ山や縦走路は既に落葉。
←ガイドブック 「肥後の山675座駆け歩き」
より転載
* 「西峰新ル-ト」
地蔵山直下からヤカタガウドに落ちる
枝尾根筋で地蔵尾根から分岐する。
(赤線にて表示:イメ-ジ)
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昨日、宮崎の山友から「先週、グル-プで大戸尾根から東峰へ登ったが、
ガスがかかり紅葉を観る事が出来なかったので再度、根子岳に登りた
い・・・」という電話があり私が案内することとなった。
地蔵尾根から西峰に登るル-トを選定し、三箇所(①日の尾尾根の北斜面
②見晴新道尾根の西斜面③山口谷源頭と南峰の西斜面)の紅葉絶景を楽
しんでもらおうと計画した。
(西峰・過去の山行暦)
①2008/11/12 日の尾峠コ-ス・本峰
②2009/10/29 日の尾峠コ-ス・西峰
③2010/11/07 地蔵尾根コ-ス・ワカレ山
④2011/04/04 鍋の平コ-ス・本峰
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▼宮地駅で落ち合い、地元の山友を加え4人で登山口に向かう・・・。
車道から眺める根子岳上空はドンヨリしているが山体はハッキリ見え、
雲のかかりはない・・・。
午後からの晴れ予報に期待して地蔵尾根登山口に取り付く。
ヤカタガウドへのコ-スは登山者で賑わっているが
地蔵尾根には誰も来ない・・・。
〔車道より今日の根子岳を見る〕 〔地蔵尾根に取り付いて10分位の登路〕
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▼地蔵尾根ル-トの中間位から眺める最初の紅葉絶景(日の尾尾根北斜面
谷筋に映える紅葉)は立ち込めるガスで視界不良・・・。
このポイントを過ぎ、
このル-ト一番の藪コギをしながら登るのであるが「ガスは晴れるのであろ
うか?、展望は効くのであろうか?、遠路、宮崎からの山友に私が自負する紅
葉絶景を見せられるであろうか・・・」そんな想いを巡らして歩く。
〔尾根上に植生する山桜の大木〕 〔2回目の藪漕ぎ〕 〔登路を振り返る〕
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▼2回目の藪コギを抜け、登路は安定した尾根道に変わり、地蔵山直下に迫
ると、登路行く手の左下尾根腹から「話し声」が聞こえて来る・・・。
多分、ヤカタガウドからのル-トで一般登山者の知らない
「隠れル-ト」からの登山者であろう・・・。
このル-トはネット情報でル-トの存在は知っていたものの、分岐点が判ら
ず仕舞いで「探索すべきル-ト」として、私の宿題として残っていたものであ
る。
幸いにも今日、そのル-トから登って来たグル-プと遭遇し、
ル-トを知る絶好の機会を得ることとなった。
グル-プの人に尋ねると「登路には標識のテ-プが捲いてある・・・」との事であった。
復路はこのル-トを下る事で全員が一致し、冒険心が高揚した。
〔瘠せ尾根の登路〕 〔黄葉と天狗岩を望む〕 〔日の尾峠分岐から更に登る〕
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西峰直下の展望台からの眺め
▼日の尾峠分岐を過ぎ、西峰直下の展望台に着く頃には、立ち込めていた薄
雲も消え去り透明感のある景観で、見晴新道西斜面の紅葉絶景を楽しんだ。
〔見晴新道の尾根:中央ピ-クが見晴台〕 〔西峰と奥の西峰本峰(嫁の平)〕
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西峰基部に建ててある「ベテラン リ-ダ-なしでの進入は絶対禁止します」の
看板を通り抜けて稜線を歩く。
天狗への縦走路行き止まり箇所(一般登山道は此処までで、その先はクライマ-の
縦走路となる) で折り返して、稜線からの紅葉を心行くまで堪能した。
〔西峰基部から南峰を見る〕 〔西峰基部から更に縦走路を歩く〕
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縦走路からの展望
▼谷越しに対峙する溶岩岩峰群とその基部から山口谷に流れてゆく曲線美
の紅葉、そして青緑色に染まる南郷谷と南峰を彩る紅葉とのコントラスト。
まさに私が自負する根子岳錦秋の絶景である。
〔眼前に対峙する天狗岩を眺める〕
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〔南峰と山口谷の紅葉模様〕 〔山口谷の源頭〕
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〔縦走路にて〕
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▼西峰本峰(1394m・別名「嫁の平:よめのひら」)の北側に位置する双耳峰を持
つ西峰(1340m)頂上にて昼食を取り、山談義でゆっくりと過ごす。
〔西峰頂上から見晴新道側を見る〕 〔西峰頂上付近から西峰本峰を見る〕
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〔根子岳の山肌で際立つ黄葉:アブラチャンと思われる〕 〔地蔵山直下の岩塊に上がる〕
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地蔵尾根から分岐してヤカタガウド側に下る「新ル-ト」を辿る
▼地蔵尾根の登路上に在る溶岩岩塊から離れて約2分でヤカタガウド側に下
る分岐に至る。
往路で付けていた目印テ-プを取り外して木立が密植する尾根腹を下ると、
登路は直ぐに枝尾根に乗る。
瘠せ尾根の右下は溶岩崖が切れ落ち、景観の良い小渓谷を作っていた。
谷底には見栄えの良い紅葉、そして見上げれば天狗岩の北壁と見晴新道
西斜面の紅葉が展望出来て、このル-ト 一番のビュ-ポイントであった。
〔西峰新ル-トの分岐点を振り返る〕 〔新ル-トの登路〕
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〔新ル-トで最も良い景観〕 〔紅葉の先に根子岳北壁とヤカタガウドの竿河原が視える〕
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〔下る登路を覗う:画像中央のピ-クを乗り越えて行く〕 〔見晴新道側の紅葉〕
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▼渓谷沿いの尾根道は直ぐに断崖となり、木立に懸けられた虎ロ-プを掴ま
りながらイワカガミが群生する急岩崖を下り、瘠せ尾根の鞍部に着く。
鞍部からは踏み跡が二つ在り、最初は水平移動方向への踏み跡を辿った
が踏み跡は直ぐに消滅していたので元に戻り、ピ-クに向かって登り返しの
踏み跡を辿り小ピ-クの頂上に立った。
(この頂上は2008/11/1「ヤカタガウド・竿河原」から眺めたピ-クと思われるので、
その時の画像※を末尾に貼り付ける事とする。)
砲台状の頂上には自然林の中に桧の大木が2~3本あり、展望は地蔵尾根
側のみが開けていた。
〔90度斜面を下る〕 〔登り返してピ-クに立つ〕
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▼頂上からは、苔むした瘠せ尾根に踏み入り、登路は直ぐに断崖とになる。
固定ロ-プも無い90度の岩崖を木立に掴まりながら
急降下の難所を無事に下り降りた。
〔ピ-クから下る〕 〔往路で使った地蔵尾根を振り返る〕 〔90度の斜面が何度か続く〕
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▼アセビが植生する快適な尾根を下り、杉の植林帯を通ってヤカタガウド登山届
記帳所箱の裏手に下山した。
〔黄テ-プを頼って下る〕 〔ヤカタガウドの砂防提が見えてきた〕 〔ヤカタガウド登山口に下山〕
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〔ヤカタガウド駐車場より紅葉を見る〕 〔車道から新ル-トを振り返る:ピ-クを左に下りた〕
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終わりに、この「地蔵尾根への隠れル-ト(自称)」を「登り道」に使うには
相当の腕力・脚力保持者で、且つ冒険を好む人であれば
一度はチャレンジに値するル-トであろう・・・と思う次第であった。
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※←画像中央のピ-クを踏んでヤカタガウド側に下山した。
(2008/11/1「ヤカタガウド・竿河原」から眺めたピ-ク)
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(2012/3/1日 加筆)
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