二上山(ふたがみさん)
宮崎県五ヶ瀬町(男岳:1082m・女岳989m)
(アクセス)自宅(発8:40)~波野~馬見原~五ヶ瀬町~六峰街道~女岳登山口(着11:00) 70Km
(行程) ① 女岳登山口(発11:00)→アケボノツツジ尾根道散策→山頂→登山口(着12:10)
②男岳登山口(発12:20)→参拝所境内で昼食(発12:40)→三ヶ所神社奥宮
(着12:55~発13:15)→男岳登山口(着13:25)
今年の花物の咲き具合は、山も平地も総体的に1~2週間は早い・・・
ちなみにアケボノツツジも早い開花の模様である。
足腰の体調もまあまあ良いようであるので、
今年は「尾平越~三国岩~本谷山~笠松山」までの
縦走路(前回の山行は2016.4.30)を歩いて
アケボノ観賞と笠松山から傾山の雄姿を眺めて帰ろうと、
身の丈(今の体力で)以上の計画を企て、相棒の石ちゃんと打ち合わせして
朝5時自宅を出発することとしていた。
石ちゃんから「アケボノの花はまだ早いのでは ?」という疑問符が
出ていたので改めてネット検索で状況調べをすると
「まだまだチラホラの咲き」模様であった。
私からの誘いであるので「石ちゃんの期待に応えられない」
のではと判断して、
前夜に電話し、行先を「二上山」に急遽変更することとなった。
「二上山」は初めて登る山であるが
アケボノツツジの開花状況をネットで調べる際に
必ず出てくる程の「話題の山」であるので、
その存在を意識し「登りたい山」の一つでもあった。
この方面(山域)の山には、過去に諸塚山と黒岳に登っているが
「六峰街道」を辿るのは初めてである。
冠に「フォレストピア」 と粋な名前つくこのロード、
どんな山道を走行するのか ? 期待が高まる・・・
二上山(女岳989m)に咲く曙つつじ (令和3年4月11日)
二上山・女岳山頂に建つ鉄塔展望台からの眺望 (令和3年4月11日)
↑【阿蘇望橋たもとから望む根子岳】
天狗岩がハッキリと見え、天を衝く姿が圧巻
↑【山桜に映える阿蘇望橋(あそぼうばし)】
広域基幹林道阿蘇東部線(波野~高森)・波野地区に建つ屋根付きの橋
流れる川は「遊雀(ゆうじゃく)川」
この道は10数回以上通っているが立ち寄ったのは初めてである。
橋を挟んでの桜並木の見栄えが車を止めた・・・
映画(マディソン郡の橋)で観たメリル・ストリープ の顔がよぎる(苦笑)
↑【六峰街道入口に建つ案内板: 一部をカットして編集】
国道503号線から分かれて六峰街道に入り、
村里の、のどかな風景を目にしながらしばらくは緩やかな里道を走行するが
民家が見えなくなると高度がグイグイと上がり
山復から稜線沿いに出て快適に走る。
途中、「二上植物群落保護林」付近の山野草を愛でる。
国道から離れて約40分位で登山口となる峠に至る。
↑【登山口直下の車道から眺めた風景】
咲き誇るアケボノを見上げ、心が躍る・・・
↑【二上山「女岳」登山口】←(Googleマップ)
↑【登山口から5~6分で会えるアケボノ】
この先、尾根道には花のパレ-ドが続く・・・
↑【振り返ると背後に男岳が目と鼻の先に迫る】
↑【遠望に根子岳】
天気が良過ぎて霞んでいるが広大な高原
(井無田高原・登母祖高原・波野高原・五か所高原)
の先には、阿蘇山塊の大パノラマが展開する。
↑【女岳山頂に建つ鉄塔展望台からの眺望】
眼下は高千穂町と思われる。
ここから復路 ↓
↑【尾根道から望む男岳】
女岳を下山後、車で移動して2~3分で男岳登山口に着く ↓
↑【背後の花は三つ葉つつじ】
↑【三ヶ所神社奥宮への階段】
登拝口となる「遥拝所」前で食事して鉄製の階段を登る。
断崖に張り付いた階段道は奥宮まで続くが、所々斜めに傾き掛けている・・・
(地震によるものか? 豪雨で脚部が抉り取られたのか?)
奥宮直下に至ると笛の雅楽が聞こえてきた・・・
賽銭箱に近ずくと神官が御幣を振られ、頭を垂れて参拝・・・
その後、15分位神官さんとの「お話」を重ねた。
体格ガッチリの神官さんでスポーツマンの腕
「凄い腕ですね」と問うと、「剣道をしていた・・」との応え。
聞き慣れない「海馬祓」とは何ですかと尋ねると
丁寧な詳しい説明を頂いた。
(辞書には、海馬:側脳室の近くにある部位で、本能的な行動や記憶に関与する。)
↑【男岳の「岩壁」が祀られている】
↑【三ヶ所神社奥宮の屋根に覆いかぶさる岩壁】
↑【ロープが張られ通行不可】
標識には「二上山山神社」・「二上山稲荷神社」入口と記されている。
神官さんに尋ねると「滑落の危険があるので立ち入り禁止」
との事であったのでここで下山。
登山終えての考察
1)三ヶ所神社奥宮と二上山について
出典:「ヤマケイオンライン」より抜粋
「標高1,060メートルの山頂は男岳と女岳の2峰に分かれ、
高千穂町から望む山容は、そびえ立つ2峰が特に秀麗だ。
日本書紀では、ニニギノミコトが大勢の神々を引き連れて
この山に天下ったと伝えていて、男岳の南九合目あたりには
三ヶ所神社奥宮がある。奥宮は急峻ながけの中腹にあるため
参詣が容易でないので、
今から千年程前に山の麓に里宮・三ヶ所神社が造られたとされている。・・・」
下記、画像は「ヤマケイオンライン」よりキャプチャーしたもの
2) 三ヶ所神社奥宮で出会った神官さんについて
参拝記念撮影をお願いしたところ、
気さくに応じて頂き好感度抜群の人であったので
ネット検索(「エフエム宮崎」)で調べると
三ヶ所神社の宮司さんで剣道の達人であられた。
3)「フォレストピア六峰街道」について
出典:HP「フォレストピア・フットパス」より抜粋
「フォレストピア(forestpia)」とは、
森林(forest)と理想郷(utopia)を組み合わせた造語で「森林理想郷」を意味します。
豊かな森林・山林資源を活用する地域をつくっていこうとの理念の基、
昭和62年に宮崎県が県北山沿いの5町村をフォレストピアモデル圏域として
設定しました。高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町、椎葉村、諸塚村がその5町村です・・・
ちなみに六峰とは
①二上山 ( 989m)②赤土岸山(1169m)③諸塚山 (1342m)
④真弓岳 (1073m)⑤九左衛門(1101m)⑥速日の峰( 868m)
二上と諸塚は登ったことになるので あとの4座、いずれ登るこを決意・・・・
(2021.05.01日 加筆)
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