根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

岩宇土山 2月26日(土)

2011年02月27日 15時18分18秒 | インポート

            岩宇土山・福寿草 群生 台地広場 
          (オコバ谷右岸登山口~オコバ谷左岸車道出合いへの周回登山

                 快晴        *文字サイズは「大」が最適

(アクセス)往:宮地(7:00)→大津→甲佐→氷川ダム→泉町→栴檀轟の滝→久連子(10:00)
     復:久連子(発13:35)→二本杉峠→甲佐→大津→宮地(着16:10)

                 * 岩宇土山への地図(←Yahoo地図検索)

(行程)オコバ谷登山口・堰堤右岸(発10:25)→台地広場(着11:15~発12:10
    →新道ル-ト(発12:20)→オコバ谷車道出合・左岸の崖斜面(着13:15

(これまでの山行歴)  *第1回目 2008/2/24 (←クリック)
              *第2回目 2009/2/21 (←クリック) 
              *第3回目 2010/2/20 (←クリック)

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   ※ 福寿草 開花速報→見頃は3月第一週目頃かと思われる。
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〇今冬は、全国的に大雪の年で阿蘇谷も例年にない「冷え込み」の日が続いた。
 2/10日の夕刻から降り出した雪(写真 ←クリック)は一夜で積もり、
 翌朝の我が庭で10cm積もり、阿蘇に引っ越(平成17年)してから最多の積雪となった。
 その後の気象も最低気温が氷点下5℃~7℃の日があるかと思えば春めい
 た日もあり、気候変化の激しさに驚くものを感ずる。(例年の気候が当てに
 ならなくなつている昨今である)

〇岩宇土山の福寿草は例年2/20日頃に登っているが、今年は降雪で遅れて
 いるとのネット情報である。
 見頃の時期としてはチョット早いと思ったが、来週は雨と寒の戻りで下り坂
 の天気予報であること等を考慮して、今日の山行となった。

〇昨年、ご一緒した藤井さんと岩宇土山だけは登っていないという山の会の
 重鎮・E先生(ハンドルネ-ム「徹爺じい」)、計三人のパ-ティ-となった。

〇7時に自宅を出発し、コンビニで待たれる「徹爺じい」さんを乗せ、
 一路「久連子」へと向かった。
 車中での山談義等は実に楽しいもので、話が弾んだ。
  ・楢尾岳の新ル-ト、根子岳西峰鍋の平ル-ト、北向山の南郷往還道ル
   -トへのトライ
  ・「願成就坂」を通学路に利用していた女学生。
  ・昔の小作人は地主から牛馬を預かり「4頭出産させて、1頭を授かる」と
   いう慣わし・・・。
  ・放牧されている牛馬が古巣(家)へ帰るという本能的な習性は、牛より馬
   の方が優れている。等々の話・・・・・・。

〇藤井さんが運転する車は甲佐から泉町を経由して、細かい道がくねくねと
 曲がり、折り重なるようにして高度を上げて「笹越峠」(標高950m位・?)を越
 え、栴檀轟の滝~五木ダム~と走り、久連子に着く。

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▼今日のコ-スは、往路をオコバ谷の通常登山口から登り、復路はオコバ谷
 左岸の落葉林の尾根を下る(自称、「福寿草台地広場・直登新道ル-ト」)
 周回登山とした。

▼砂防ダム作業道の最上部付近の路肩がいつもの駐車場所としていたが、
 今年は下流部に堰堤の増設工事があっていて、車の進入は、その工事現 
 場止まりとなつていた。
 プレハブの事務所から出てくる女性から「此処には駐車出来ない」旨のお話
 がなされたので、下流の広場に停める事とした。
 テキパキと語られる様子を見て「美しい女性の現場監督さん」かと思ってい
 たら、もう一人の女性が現われて二人はザックを背負われた・・・・・。
 ナ~ンダ~現場監督さんでは無くて、山ガ-ル二人連れだったのか。(笑い)

▼往路のル-トは、初めて歩くコ-スである。
 左岸の作業道を上流に登りつめ、堰堤の下流側から取付作業道を歩き、
 対岸に渡る。
 山裾の雑木林に捲いてある赤テ-プを見つけて登山口に取り付く。
 岩石の多い林の中を10分位で急登を駆け上がると、大崩壊している左岸が
 見渡される。 

〔オコバ谷右岸登山口:左の雑木林に入る〕   〔登路より左岸の大崩壊地を望む

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▼其処から高低差の少ない山裾を5分位水平移動して、谷に下り、最初の
 沢を渡渉する。
 小尾根を越え、2つ目の谷に下る崖斜面がこのコ-ス一番の難所かと思わ
 れたが難無く下り、渡渉して尾根筋を歩く。
 3つ目の小さい沢を越え、山腹をジグザクに登って台地広場に着く。
 

〔最初の谷川を渡渉する〕    〔足場の悪い斜面を下って2つ目の谷川を渡渉する

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▼取り敢えず、咲き具合を確認するため周囲を散策するが、昨年、一番群生
 していた場所を見届けるが、萌え出した株も見つからない・・・・・。
 矢張り、今年は例年より遅いようである。

 (考察)開花が例年より遅れているのは今冬、多量の雪(降雪の量は現認し
     ていないので推測の域であるが・・・。)が降り、最近まで積もっていた
     ためであろうと思われる。
     地面に落ちている落ち葉の状態から推定すると、枯れ葉はクルリとそ
     ね返っているのが自然であるが、今年は平たく地面にへばり付いて
     (張り付いて)いる。
     従って、最近まで雪が積もっていて、落ち葉は雪の重さに耐えていた
     のであろうと推定した・・・・・。(苦笑)

▼とは言え、他の花園には見応えのある黄金色の花が輝いている。(満足)

▼台地広場のメインスポット(石灰岩が露出している小丘陵)に戻り、ランチタイ
 ムとした。丘陵には5~6人がポカポカ陽気の中で憩って居る。
 駐車場で出会った「女性の現場監督さん」為らぬ、山ガ-ル二人も居て、
 お互いに語り合う。
  二人は大牟田市の方で一人は藤井さんと同じ、マラソンランナ-で話が
 弾んでいた。(藤井さんは明日の「横島イチゴマラソン」に出場とのこと)
  もう一人の方は(現場監督と間違えた女性)は、兎に角お話上手でギヤグ
 の連発で愉快な人であった。
 私のブログ名を伝え、野焼きの後に芽が出る阿蘇の福寿草 (←クリック)と
 梅雨時期に咲く根子岳の大山蓮華2008年2009年(←クリック)を紹介し、大
 いに阿蘇の宣伝をして おいた。

〔台地広場の石灰岩の丘陵〕                    〔集合写真〕

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〔台地広場の福寿草〕               〔ひときわ色の濃ゆい福寿草〕

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▼復路は自称「福寿草台地広場直登新道ル-ト」を下り、落葉林の尾根に咲
 く福寿草 を堪能して、オコバ谷車道出合いに無難なく下山した。(このコ-ス
 概要については、過去の山行履歴をクリックして頂くことで省略とする。)

〔台地広場直下の斜面に咲く福寿草〕       〔復路の尾根に咲く福寿草〕

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〔一株から出ている茎の数が多い福寿草〕    〔落葉林の中に咲く福寿草〕

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〔オコバ谷左岸・車道に下山する〕     〔久連子鶏:久連子古代の里にて〕

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〇帰路は二本杉峠経由で帰ったので、往路の所要時間より30分程短縮とな
 り16時10分頃帰宅した。
  帰宅すると防災ヘリが「妻子が鼻」の上空を何回となく旋回している。
 野焼きの飛び火による山林火災で防災無線の放送が流れ「町古閑牧野の
 林野火災は17時44分に鎮火しました。」と流れた。

〇野焼きは春を迎える阿蘇の風物詩であるが、山火事も野焼きがもたらす昔
 からの阿蘇の営みの様である。
     *野焼きに関する過去のブ゜ログ (←クリック)
     *山火事に関する過去のブ゜ログ (←クリック)

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(2011/3/11日 加筆)          

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2 コメント

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昨日は手足まといになる後期高齢爺をご一緒させて... (Unknown)
2011-02-27 15:40:58
昨日は手足まといになる後期高齢爺をご一緒させていただきありがとうございました。仰帽子の福寿草が登山者の増加で見る影もなく減少。もはや九州山地で出会うことはないものとあきらめていましたが、岩宇土直下台地の広範囲であれほどの群落に出会うとは・・・。
 以前あの付近は白鳥、上福根、山犬切・・・などなどずいぶん歩きまわり、岩宇土の名前だけは知っていましたが挑戦する気持など毛頭なかった山でした。
 さほど名のある山でなくとも各々が何らか素晴らしいものを有していることをあらためて知らされました。山の偉大さ、懐の深さとはこういうことも指しているのでしょう。
                         阿蘇の住人  徹爺じい
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 早速のコメントを頂き有難うございます。 (元より→徹爺じいさんへ)
2011-02-27 17:32:40
 早速のコメントを頂き有難うございます。
好天気に恵まれ、先生とご一緒できた事を嬉しく思っています。車中での多岐に渡る先生のお話は、私にとって関心の在る事ばかりで「阿蘇の風土」を知るよい機会でした。(「願成就坂」を通学に利用していた女学生の話等々・・・)

 岩宇土山の福寿草は仰鳥帽子山とは、一味違う風情(燦々と照る明るい花広場や落葉林の中のほのかな色の花・・・)を観るような気がします。
それから、先生の冒険心溢れる山への情熱力には負けました。「根子岳西峰・鍋の平ル-ト」・「北向山の南郷往還道」楽しみにしております。よろしくお願いします。

 (グログ作成の途中でバグが発生しまして、先生のコメント時間が修正されたことをお詫びします。 )
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