根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

東外輪山・願成就坂 4月6日(水)

2011年04月06日 22時37分19秒 | インポート

        東外輪山・願成就坂(がんじょうじゅさか)        単独 
     (その昔、坂梨地区と波野地区を結ぶ古道 ・ 坂シリ-ズ第4弾)

                    快晴                   *文字サイズは「大」が最適

(行程)駐車場(発10:45)→「願成就坂」入口(着10:48)→中腹の台地広場
    (着11:10)→牧野手前の分岐(11:32)→牧野道出合(11:42)→
    牧野の丘陵散策(着11:45~12:40発)→駐車場(着13:15)

願成就坂登山口(浄土寺牧公園)への地図 (←Google マップ)      

*参考とした資料⇒ 北外輪山トレツキング協会のHP←(クリツク)
                       

自称、「東外輪山・坂シリ-ズ」とは、
北外輪山トレッキング協会が紹介しているコ-ス(←クリツク)の中で、
私の家の近くのコ-スを5つ(①栗の木坂三野坂古閑坂願成就坂滝室坂)
選定して、ひま暇に歩こうと計画している私の坂シリ-ズである。

これまでに3つの坂を歩き、今日の「願成就坂」を歩けば、
残すは後一つ「滝室坂」のみとなった。

 

▼願成就坂登山口は厳冬期に滝が凍ることで有名な「古閑の滝」と近隣する
 浄土寺牧公園にある。
 公園内の駐車場に車を留め、右上を仰ぐと外輪壁を這うようにして走る豊肥
 線の、線路を覆う落石防止擁護の建屋が見えた。
 〔ちなみに、宮地駅(標高525m)を出発した汽車は外輪山を潜る願成就トンネ ルそして
     坂の上トンネルを抜けて波野駅(九州一高い鉄道駅・標高754m)に向かう事となる

▼登山口は駐車場から左方向に延びている、堰堤側の平坦な道に入る。

外輪壁を抜ける線路を覆う建屋〕     〔浄土寺牧公園内に留めて正面左が登山口

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▼左右に笹竹が密集する林道を歩き、トレ協が建てた「願成就坂」標識板
 の矢印に従って、林道と分かれて願成就坂に取り付く。
 最初は、小刻みにジグザクを切りながら落石で崩壊箇所の多い登路を歩く。

〔トレツキング協議会が建てた道標〕              〔落石が多い登路〕

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▼自然のままの地形を巧みに利用した登路は、自然の巨岩が擁壁となるよう
 な道となつていた。
 かって先人達が往還したという「いにしえ」を偲びながら歩いた。

▼「根無し岩 荷つき岩」付近はお城の天守閣にでも上がるような雰囲気(城郭)のある石
 垣道を進み、阿蘇谷が覗える台地の小広場に登り上げた。

「根無し岩  荷つき岩」と城郭の趣がある石垣道〕    〔(自称)地蔵・観音、台地広場〕

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▼トレ協HPの記事で
 「23日のトレツキングのための道を整備しました。願成就坂で史跡発見!。
 修験者の休憩場所か? お地蔵様と石仏を発見しました。ここは本来なら眺めのいい場所
 ですが、雑木が茂っています。新しい発見が続きわくわくしています。」 

 との記事を見ていたので、多分この場所ではないのかという私の直感で地
 蔵様探しをしたところ・・・。
 小広場から少し高い所に向かって微かな踏み跡があったので、其れを辿る
 と樹木に囲まれて地蔵菩薩(男)と観音菩薩(女)が仲良く鎮座されていた。

▼観音菩薩に刻まれた「五十二バン」とは、何を意味するのか?・・・・。
  この坂の名前・「願成就坂」の由来は何処からきたのか?・・・・。
 「浄土寺」とのかかわりがあるのだろうか?・・・。
 そんな探究心を残して自称、「地蔵・観音広場」から分かれ、先に足を運ん
 だ。
 地蔵・観音広場からは、緩やかな道となり、登路右側は堀切の地形となって
 おり、暫く歩くと岩清水が湿る程度に流れ出ていた。

▼ジグザグの切り返しも長くなり、道幅も広く安定した明るい登路に変わる。
 地蔵・観音広場から15分位歩くと、根子岳や高岳が外輪山の上端越しに
 見えてきた。更に進むと、登路はU字形の窪みの道となり牧野に至る。
 牧野手前に、矢印の道標が地面に立ててあつたので其れに従い、杉林の
 薄暗い道を辿って広々とした牧野に出る。
 (道標を無視して直進すれば、最短距離で牧野に出られるがトレ協の指導で
  は杉林経由を案内してある。)

〔地蔵菩薩・観音菩薩〕       〔正面は牧野に出るが、登路は左の杉林に入る

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▼牧野の丘陵に上がり野焼き後の「黒い原野」を眺め、現在の位置を確認し
 た。
 妻子が鼻と卯が鼻の中間点位に位置し、R57号線・滝室坂峠を行き交う車
 が小さく見えた。また、丘陵の基部付近には箱石峠と滝室峠を結ぶ牧野道
 (車道)が走っていて、波野地区に近い位置である事がわかった。

▼岩宇土山・福寿草観賞登山の際、「徹爺じい」さんが「波野の女学生が
 願成就坂を通って神山学園に通学していた・・・。」
 と話しておられた事を思い出し「今日私が歩いたこの坂を、昔の女学生が通
 学したのか・・・。」と思えば「昔の人の逞しさと、歩いて行き交う生活風土」
 に昔を偲び、敬服するものを覚えた。

▼野焼きの後の原野は、歩くのに遮るものは何も無い、風の吹くまま気の向く
 まま、行きたい所に、自由自在に行ける。そんな楽しみ方が出来るのは、
 この時季のみである。そんな楽しみをして下山した。
 

             牧野の丘陵からの展望 
〔卯が鼻方面〕            〔R57線と滝室坂の峠・遠景に九重連峰〕

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〔直下に箱石峠~滝室峠への車道〕    〔妻子が鼻と遠景に根子岳・高岳〕

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〔黒の原野と墨絵のような         〔下山後、坂梨地区から願成就坂を確認・
根子岳のグラデ-ション・            右下から左斜めのル-トで左上
箱石峠からの道も見えます〕                   のピ-クに上がる〕

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下山後「浄土寺」に立ちよる

〔西国33ケ所・17番札所〕         〔浄土寺と大ケヤキ・幹周り7.5m〕

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〔穴観音:大岩塊の中に仏像が2体〕                〔18羅漢石仏〕

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(2011/04/24日 加筆)

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2 コメント

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 崔さん、久し振りです。 (元より→崔現 様へ)
2011-04-19 22:37:03
 崔さん、久し振りです。
お元気でご活躍のことと拝察いたします。雪岳山登山からやがて1年が経ちますね。
 雪岳山も雪でしたか・・・。阿蘇の山もこの時期には珍しく「春の雪」となりました。我が家の庭の山桜は今が満開です。桜と雪のコラボで、今日の景観を楽しみました。
 ところで、九州の山・・・。紅葉でしたら久住の黒岳や阿蘇の根子岳もあります。
我が家の近くですので是非、我が家にお泊り下さい。
 崔さんの好きな名酒を飲みましょう。ガイド料も宿泊代も要りません。(笑い)
その日を楽しみに待っています。是非来てください。  (元より)
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こんにちは。 (崔現)
2011-04-19 16:33:17
こんにちは。
お元気ですか。
韓国雪岳山の崔です。いいお天気に青空で風景がいい所ですね。^*^ ^^
一度、是非登りたいです。九州の山、秋も登りにいい時期ですか。

昨日、雪岳山は雪が降りました。

雪岳山より崔現。


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