霧立越(白岩山:1620m~水呑ノ頭:1646.4m~馬つなぎ場
(折り返し)→向坂山:1684.8m) 紅葉観賞;単独
快晴・気温(杉越にて9時:6℃・14時:11℃ ) ※文字サイズは(大)が最適
(アクセス) 往:宮地(6:40)→馬見原(7:45)→登山口(8:30)
復:登山口(15:50)→宮地(17:30) 往復距離(138km)
(行程) 白岩登山口(8:45)→杉越:日肥峠(9:05)→白岩山(9:30)→
水呑の頭(9:50)→灰木の頭 見晴しの岩(10:45)→馬つなぎ場(11:00)
→折り返し地点(11:25)→馬つなぎ場(11:40)→
灰木の頭 見晴しの岩((着12:00~昼食~発12:30)→白岩山(14:00)→
杉越(14:25)→向坂山(着14:55~発15:05)→
五ヶ瀬ハイランドスキ-場(着15:20~発15:25)→登山口(15:45)
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〇秋の天気は本当に不連続である。天気の好い日でないと満足しな
いのが紅葉、今日の天気予報は晴れマ-ク。休暇を取っての今日の紅
葉狩り。 紅葉三昧の山旅は25日に黒岳・26日に三俣山そして一
日空けて今日の「霧立越」へと心が弾む。
〇昨年の扇山(←クリック)は、最高の紅葉模様を味合ったが、今日は時
季的には早いので果たして どうかなあ~?と 思いつつ、あの感動
への期待と扇山から先への霧立越は未だ歩いていないので反対側
の向坂山から歩けるだけ歩いてみようと思い立ち五ヶ瀬町から登る
こととした。
(ガイドブックより)五ヶ瀬の向坂山(むこぅざかやま)から椎葉への尾根は昔から霧立越(きったちごし)と呼ばれ、馬見原と椎葉を結ぶ交易の道が開かれ、椎葉の
人々の生活道路として、馬方さん(駄賃付さんと呼ばれていた)が歩いた馬道である。近年では西南戦争の際に西郷隆盛がその道を越えたという歴史ロマンの道であ
る。
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▼ハイラインドスキ-場のリフト乗り場(カシバル峠)を過ぎて登山口駐車場
(ゴボウ畠)に着く(8:30)。当初の予定は向坂山から白岩山(しらいわ
やま)の経路を見込んでいたが、向坂山へは地の利が悪い案配であったので復
路で登ることとして白岩山へ向かう。(8:45)
▼私より10分位先に出発していく団体がいたので「先行きの心配」は
払拭したような気分になり、安心して登り始めた。
登山道は広くて遊歩道として整備され、木製のチップで造られていた。
樹木には名札か付けられており紅葉しかかった原生林の巨木が登
山口から連なっており、深山であることを印象付けた。
▼樹木の名前と現物が記憶に深く残るようにと思い、一本一本念を入
れて確認しながら登る。20分位で杉越え峠(日肥峠)に上がる
(9:05)。其処は分岐となっており、右が後で登る向坂山、左が白岩
山から扇山へと続く。
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▼白岩山への登山道は平坦な道が落ち葉の絨毯として気持ちよく展
開している。
途中で、先ほどの団体(15名程度の初老達)と会う。ガイドらしき人が
何やら説明されていて皆聞き入っていた。八代からのグル-プとのこと
、挨拶を交わして先に行く。
▼杉越え峠から20分位で白岩山の基部に着く。登山道を遮るように
ネットが張られており、それを開けて行くと「白岩山石灰岩峰植物群
落地」と記された看板をみて岩峰に登り上げる。(9:30)
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▼白岩山の山頂は狭く、石灰岩の岩塊が露出していた。360度の展
望で見渡す限り山々が連なり九州山地の脊梁が広がっている。高度
感もある。充分な眺めは後回しにして、これから歩く霧立越の扇山方
面への縦走路を眺めて先を急いだ。
▼白岩山の岩峰を左方向に降りて行く、崖斜面にロ-プが張られてい
る。岩場を下りると登山道は鞍部を過ぎ緩やかな登り返しをすると
「水呑の頭」(みずのみのかしら)の標示板があり、それに従い、刈り払い
されているスズタケの中を登ると直ぐに頂上に至る。(9:50)
▼頂上の三等三角点とペナントを撮影して直ぐに縦走道に戻り、目指す
「馬つなぎ場」へと進んだ。
▼またまた、先ほどの八代の団体と出会う。私より先行しているが、
一列に連なって止まっている。「なぜかな~あ」と思いつつ 列を追
い越そうとすると、例のガイドが「はなつみ」とつぶやく・・・?
意味不明であったが・・ そこに、立ち止まると。ガイドいわく「ヨウタシ
です」・・・・ナルホドナルホト・・・山用語であることが分かった次第である。
( 花摘み:女性 きじうち:男性 )
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▼登山道は益々快適な広い道で平坦もしくは緩やかな下りで、尾根腹
の右斜面、左斜面を移動しながら歩く。
「カサッカサッカサ」と落ち葉を踏む音が行進曲のようなリズム感を醸し出し
心地よい気分で、先へ先へと快適に足を運んだ。
(このカサッカサッカサの音をどの様に表現したら好いか道すがら考えた。
落ち葉は、かなり腐葉土化しているので「カサッカサッカサ」は忠実に表現してはいないようでもある。
ヒメシャラの木になぞらえて「シャラシャラシャラ」と「カサッカサッカサ」の合奏音と自分自身は表現した)
▼出来るだけ扇山側に近づくため速足で時間を稼いだ。行くに従い
ブナ・ホウノキ・ヒメシャラ・リョウブ・カエデの紅葉(黄葉)が鮮やかさが増すよう
であった。
▼尾腹から尾根を越えるような岩場の峠?に差し掛かった場所で一
休みすると縦走道から右に分岐した細い道が岩峰に向かって付いて
いるのに気づき、其処を10m位這い上がる(10:45)と展望の好い露
岩の「見晴らし台」となつていた。展望抜群・・・・
しかし、前に進む事が目的であるので。直ぐにまた、縦走道に戻り岩
場を下りると、尾根腹から稜線となり平坦な森の台地に変わり快適
な林の中を歩く。
▼開放感のある木立の林、もしかすると目標地点の「馬つなぎ場」か
と思って進むと、林のハズレ境に「馬つなぎ場」の標示板が所在して
いた。(11:00)
先人達がここで馬を休め昼食をしたのであろうかと懐古させるような
雰囲気のある憩いの場所であることを頷かせた。
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▼「馬つなぎ場」は扇山の山小屋と白岩山のほぼ中間(片道90分)に
位置する。現在11:00である。「馬つなぎ場」を12時に引き返すには
後30分間だけ先に行けると思い、リックを「馬つなぎ場」につないで
(置いて)更に歩いた。
▼緩やかな下り坂を過ぎアップダウンのある稜腹を歩く。前方に大きなピ
-クが樹木の間から見える所の鞍部でUタン-して戻った。
戻る途中で、先ほどの団体とまたまた出会う。ガイドの叔父さんいわく
「リックは鹿が喰っていたよ・・・(笑い)」と冗談を飛ばしてすれ違った。
▼昼食は馬つなぎ場と決めていたが、先ほど立ち寄った岩峰の見晴ら
し台が気に入り、其処で昼食とした。
(次ペ-ジに続く)
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