根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

高岳  12月24日(月)

2007年12月24日 21時22分37秒 | 日記・エッセイ・コラム

   高岳(1592m)・ 日の尾尾根ル-ト 
                ( 曇りのち晴 )
                                  (*文字サイズは「」が適切です)

(行程)日の尾峠・登山口(8:40)→高岳東峰(10:40)→
     高岳(11:00)→月見小屋(着11:20-発11:45)
              →東峰(12:05)~登山口(13:40)

○4月、阿蘇に転勤して職場の自席から左を向けば窓の
 遠望に根子岳西側と高岳東側の山容が1/3づつ見えて
  いる。その真ん中の鞍部が日の尾峠である。

○日の尾峠は根子岳西峰・高岳東峰へのそれぞれの登山
 口となっている。ココからの登山は二つとも未踏のコ-スで、
  機会があれば(単独では不安、誰か連れがあれば)
  登りたい、願望のコ-スであった。(情報では高岳・日の尾
  峠コ-スは、夏場はススキの藪コギと聞いていたので冬場
  時期を狙っていた次第である)

○12/15日「阿蘇にのぼる会」(会長:大阿蘇病院内田理事長
 ・副会長:熊本県山岳連盟工藤理事長・事務局長:菊池高校
 山野校長)の忘年会(42名出席)が開催された。
 会の古参であられる獣医の市原先生に山行を持ちかけたら
 何時でもokとのことであったので、念願の高岳・日の尾尾根
  ル-トをお願いして、今回の山行となり、もちろん先輩相棒の
 東山先生も誘って三人で登ることとなった。
  (市原・東山、両先生共に未踏のコ-スとのこと) 
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▼峠の道標には由緒ある古道であることが説明されていた。
 また、この位置は お釈迦様の涅槃像に観える阿蘇の
 五岳では、になる根子岳、にあたる高岳 にあたる
 処が この「日の尾峠」である。

▼宮地から高森に向かって峠のすぐ手前の右斜面が登山
 口である。 最初は平坦な森の中を歩く、道沿いには樹齢
 の経つた野グミの巨木が目立つ。

桜は山桜だろうか? それとも植栽された桜であろうかは
  特定できない。私の推測では多分、阿蘇谷と南郷谷を
  繋ぐ唯一の生活道路であった時代(明治初期頃かな?)
    この峠に桜の名勝として村民が植えたのではなかろうか
  と 勝手に推理した。
   (桜の花が咲く頃、また、登ることを 決意した)

▼この森は風の通り道であろうか、なにしろ風の音が木々
 にコダマして凄い、不気味な思いであった。
 森を過ぎると風も無くなり、緩やかな登りを20分位進むと
 ススキ熊笹の尾根道となり、バックには根子岳を望み、
 段々と勾配がついてきた。土も黒土で丁度、根子岳の
 前原牧場ル-トを登るような急斜面の登山道となる。

「阿蘇にのぼる会」
忘年会↓    

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▼背丈位の枯れススキが茂る道が続く、夏場だったらこの
 ススキ大変な藪コギであろうと予想していた通りであった。
 ススキの根元にはイワカガミの見事な大株が延々と群生して
 いる。このイワカガミは山頂近くまで生えていて見応えのあ
るものであった。(小生の命名で「日の尾尾根イワカガミ街道」
 と名付けた次第である)

▼霧氷で白くなった東峰を仰ぎ、右側には鷲ヶ峰が真近に
 見える。その先には阿蘇谷、左側には南郷谷の景観。
 背後には高度によって山容が変わる根子岳の雄姿。

▼流水で浸食された斜面は土砂崩れの跡が残り、ロ-プが
 張られている。 ロ-プ伝いで渉ること3~4回は遭遇する。

▼道は段々と溶岩の露出道となり急勾配の登山道には
  深山霧島の群落、その中を歩くと東峰に立つ。
  私達以外には人は誰も居ない。

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▼阿蘇谷側からの冷たい強風が吹き上げてくる。
 天狗の舞台 の下を左に回り高岳へ向かう。
▼仙酔尾根から登ってきた連山の一行(20名位)と挨拶を
  交わし高岳頂上に至る。
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月見小屋で昼食。下山する頃には天気も晴れ、ガスもとれ
 根子岳山頂に辿る、沢山の尾根筋がクッキリと見渡された。

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▼何時かは挑戦しょうと思っている根子岳西峰ル-トの尾根筋
    を確認しながらつつの下山であった。
 急斜面の下り、前々日の雨で黒土は滑りやすく尻餅を着く
 
事、 数回に及んだ。

下山後は何時ものように反省会、女房も呼んで東山
 先生宅にての飲み会であった。

  (登山道で)         (登山口近くの桜の巨木群)

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 お釈迦様の涅槃像 

(日の尾峠)から(高岳)に至る東峰の斜面が今回のル-ト

(2007年4月撮影:瀬の本高原から)
S428

 

 

(2007年10月撮影:牧ノ戸峠から)

S1031

   


 

(2007年9月撮影:職場の屋上から) 

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