高岳(1592m)・ 日の尾尾根ル-ト
( 曇りのち晴 )
(*文字サイズは「大」が適切です)
(行程)日の尾峠・登山口(8:40)→高岳東峰(10:40)→
高岳(11:00)→月見小屋(着11:20-発11:45)
→東峰(12:05)~登山口(13:40)
○4月、阿蘇に転勤して職場の自席から左を向けば窓の
遠望に根子岳西側と高岳東側の山容が1/3づつ見えて
いる。その真ん中の鞍部が日の尾峠である。
○日の尾峠は根子岳西峰・高岳東峰へのそれぞれの登山
口となっている。ココからの登山は二つとも未踏のコ-スで、
機会があれば(単独では不安、誰か連れがあれば)
登りたい、願望のコ-スであった。(情報では高岳・日の尾
峠コ-スは、夏場はススキの藪コギと聞いていたので冬場の
時期を狙っていた次第である)
○12/15日「阿蘇にのぼる会」(会長:大阿蘇病院内田理事長
・副会長:熊本県山岳連盟工藤理事長・事務局長:菊池高校
山野校長)の忘年会(42名出席)が開催された。
会の古参であられる獣医の市原先生に山行を持ちかけたら
何時でもokとのことであったので、念願の高岳・日の尾尾根
ル-トをお願いして、今回の山行となり、もちろん先輩相棒の
東山先生も誘って三人で登ることとなった。
(市原・東山、両先生共に未踏のコ-スとのこと)
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▼峠の道標には由緒ある古道であることが説明されていた。
また、この位置は お釈迦様の涅槃像に観える阿蘇の
五岳では、顔になる根子岳、胸にあたる高岳 喉にあたる
処が この「日の尾峠」である。
▼宮地から高森に向かって峠のすぐ手前の右斜面が登山
口である。 最初は平坦な森の中を歩く、道沿いには樹齢
の経つた桜と野グミの巨木が目立つ。
▼桜は山桜だろうか? それとも植栽された桜であろうかは
特定できない。私の推測では多分、阿蘇谷と南郷谷を
繋ぐ唯一の生活道路であった時代(明治初期頃かな?)
この峠に桜の名勝として村民が植えたのではなかろうか
と 勝手に推理した。
(桜の花が咲く頃、また、登ることを 決意した)
▼この森は風の通り道であろうか、なにしろ風の音が木々
にコダマして凄い、不気味な思いであった。
森を過ぎると風も無くなり、緩やかな登りを20分位進むと
ススキと熊笹の尾根道となり、バックには根子岳を望み、
段々と勾配がついてきた。土も黒土で丁度、根子岳の
前原牧場ル-トを登るような急斜面の登山道となる。
「阿蘇にのぼる会」
忘年会↓
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▼背丈位の枯れススキが茂る道が続く、夏場だったらこの
ススキ大変な藪コギであろうと予想していた通りであった。
ススキの根元にはイワカガミの見事な大株が延々と群生して
いる。このイワカガミは山頂近くまで生えていて見応えのあ
るものであった。(小生の命名で「日の尾尾根イワカガミ街道」
と名付けた次第である)
▼霧氷で白くなった東峰を仰ぎ、右側には鷲ヶ峰が真近に
見える。その先には阿蘇谷、左側には南郷谷の景観。
背後には高度によって山容が変わる根子岳の雄姿。
▼流水で浸食された斜面は土砂崩れの跡が残り、ロ-プが
張られている。 ロ-プ伝いで渉ること3~4回は遭遇する。
▼道は段々と溶岩の露出道となり急勾配の登山道には
深山霧島の群落、その中を歩くと東峰に立つ。
私達以外には人は誰も居ない。
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▼阿蘇谷側からの冷たい強風が吹き上げてくる。
天狗の舞台 の下を左に回り高岳へ向かう。
▼仙酔尾根から登ってきた連山の一行(20名位)と挨拶を
交わし高岳頂上に至る。
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▼月見小屋で昼食。下山する頃には天気も晴れ、ガスもとれ
根子岳山頂に辿る、沢山の尾根筋がクッキリと見渡された。
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▼何時かは挑戦しょうと思っている根子岳西峰ル-トの尾根筋
を確認しながらつつの下山であった。
急斜面の下り、前々日の雨で黒土は滑りやすく尻餅を着く
事、 数回に及んだ。
▼下山後は何時ものように反省会、女房も呼んで東山
先生宅にての飲み会であった。
(登山道で) (登山口近くの桜の巨木群)
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お釈迦様の涅槃像
喉(日の尾峠)から胸(高岳)に至る東峰の斜面が今回のル-ト
(2007年10月撮影:牧ノ戸峠から)
(2007年9月撮影:職場の屋上から)
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