根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

猪狩り  12月8日(土)

2007年12月08日 23時51分16秒 | インポート

   祖母山域・里山での猪狩り体験記 
        (*文字サイズは「」が適切です) 

(行程)自宅出発(8:30)→萩と河原の境に集合(9:20)→
    黒岩地区にて犬を放す(9:40)→猪の追跡開始(12:40)
     →大橋の下で第一発目の発射音(15:20)続いて二発目の音
  →猪、担がれて到着(16:00)

   解体開始(16:40)→猪鍋出来上がり(18:10)
                         →打ち上げ、お開き(20:00)
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○待ちに待った「鉄砲撃ち」子供の頃から猟師のことをこのよ
  うに呼んでいたのを覚えている。
    これまでの人生でと名の付くものは、小・中学生の頃の
 学年行事での「兎追い」が懐かしく想い出に残るのみである。
 
○猪狩、生涯、一度は体験したいとの思いが、やっと実現する
  こととなった。

○今年の夏の花火大会でバ-ベキュ-に招待され、猪の肉が出た
  ことから話が始まり、招待主の大工のYさんが狩猟したとの
  とのことであった。40台の若い大工さんで 心意気は直ぐに
  一致し、今日のこの日になったのである。
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○朝、8:30分に我が家を出発し途中、大工さんの実家、波野
 に寄り猟犬2匹を乗せ合わせて3匹と共に祖母山方面へ進む
 車中の無線機には頻繁に交信があり、猪情報が飛び交う。

○高森町河原を通り過ぎた付近から里道に入り、周り回りして
  集合場所に着く。(小生としては方向の位置は迷路となる)

○先に着いておられた4名に紹介され、少し遅れて3名到着、
  無線先に一人、合わせて猟師9名の仲間のようである。
  しばらくは、猪の足跡状況を各人が提供し合い(集合場所
  に来る前に各人が下調べしている模様であつた)その後、
  移動となった。

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▼足跡は山にった跡と た跡を見極めて 今、この山に猪
 が居るかどうかを判断し、その結果で全員が分散して山を囲
 み狩猟が開始される模様であった。

▼犬を足跡の場所にに連れて行くと、犬はを放ったように藪
 の中に駆け込んでいった。((9:40) 
 犬の首輪には発信機が付けられており犬の鳴き声を無線機
 で受信し猪の行動を追跡する。

P1040720P1040721P1040723P1040724

 

 

 

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▼小生にも受信機が渡されたので、犬の吠える声と猟師仲間
 の情報交信内容は全て把握出来るが猟師仲間の配置地形
 は分からない(土地勘が無ければ猟は出来ないと思った)

▼犬の声に従って 林の中を歩いたり、車で移動したりの繰り
 返しの連続であった。車の中で昼食をしていると無線機に
 が出てきたとの声が入り、現場に急行して犬を放す。(12:40)

▼犬を放した地点(黒岩橋)から車で移動(直線で3km位?)
  して大橋の上から(画像添付) 猪は見えないが犬が追っか
  けているのが目視出来た。 

P1040728P1040729P1040730P1040733

 

 

 

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▼それから又、2km位?先で待ち伏せ、しかし猪がUタウン
 たとの無線ガ入り、又先ほどの大橋に逆戻りし、今度は橋
 の下に大工Yさんだけが降りていく。
 すると第一発目の射撃音を聞く、(15:20) 暫くして第二発
 目の音。

▼橋の降り口で小生が待機していると猟師仲間が続々と集
まりロ-プを持って下に降りて行かれた。すると青竹に担がれ
た猪の姿が現れ、軽トラに積まれて上がって来た。(16:00)

P1040734P1040736P1040737P1040740

 

 

 

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▼メスで70kg位の大物の猟とのこと。
 解体開始(16:40)。
 お湯をかけて、毛の剥ぎ取りから始まる。剥ぎ取りが終わると
 猟師各人が夫々腰周り付けているナイフを一斉に取り出し解体
作業となる。(人生で初めての体験である。緊張感で興奮した)

▼これまで解体の経験は
 ①子供の頃の記憶でオヤジがをつぶして料理していた事
 ②高校の生物の科目での解剖をした事

肉は猟師仲間で均等に分け合われ、小生にも分け前が回
 ってきた。(リ-ダ格の人が どの部分の肉か 判らないが 
 「これが 美味 しい」と言って 付け足された)

▼猪鍋は1時間位炊き灰汁を取り、そして味噌は「一休味噌」
に限るとの事(大きな鍋の前で小生のみにレシピの説明あり)

▼猪鍋はご覧のとおりの出来上がり(18:10)。
 焼酎にて酒盛りが2時間程続く
 鍋の中は全て骨の部分が煮てあり、一番美味しいところで
 猟師だけが食べる特権とのことであった。 
  淡白で 匂いもなく 歯ごたえも好く 味、最高・・・・・・

P1040747

 

 

 
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▼この写真はテレビ番組「ダ-ツの旅」の収録記念写真
  歌手、長山洋子と手を握っている人がリ-ダ-格のS猟師
  その右側が猪鍋を食べた家の猟師
   (写真には コロッケ所ジョ-ジも写っている)

▼右の画像は 鉄砲の弾(左は単発、右は6連発)  

 

P1040750P1040748_2P1040752

 

 

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  緊張の一日と未体験ゾ-ン達成で充実感120%なり。

 小生が思っていた狩猟とは(猟師が猟犬を連れて野山を歩
  き、出合った猪を鉄砲で狙い撃ちする) 大きな違があった。

 犬と猟師と無線機の連携で猟師仲間の阿吽のコミュニケ-ション
がなければ出来ない世界であった。

 そこには、都会では希薄になりがちの大人社会の
  「仲間の絆」を、巻き狩りの協同作業を体験して強く感じた。

 猟師9名と猟犬27匹、それに無線機と軽トラ・猟銃、加えて
「仲間のきずな」が演じた男の大ロマン

      「祖母山域・里山の巻き狩り」は

        これにて・・・・・ お仕舞い・・・・・・・・・・・・・・・・・

         

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