比叡山・カランコロン岩(864m)
2013年(平成25年) 11月21日(金) 晴・少々風あり (文字サイズは「中」が最適)
*比叡山への地図 ←(Yahoo地図検索)
(アクセス) 宮地(発7:00)→波野→高千穂・R218号→延岡北方町・県道214号鹿川渓谷入口
(槙峰橋の下・通過8:33)→比叡山登山口(着8:45) (走行距離77m)
(行程) 千畳敷登山口(発9:00)→一峰展望所(着9:50~発10:00)→比叡山・760mピ-ク
(着10:30~発10:40)→カランコロン岩(着11:30~発11:40)→途中の稜線で昼食
(着12:15~発12:45)→南側/千畳敷登山口分岐(着13:10)→南側登山口(着13:50)
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[山と渓谷社・分県登山ガイトから転写] [千畳敷展望台に建つ案内板より]
環状岩脈と
比叡山⇒
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〇私が比叡山を最初に見たのは2011/07/26日・矢筈岳頂上から眺めた光景であった。
網ノ川の渓谷から垂直にそそり立ち、天を衝いている岩峰の岩壁とその岩壁の中腹を這う
ようにして横断している道路を見て「こんな凄い所が」九州に在ったのかと驚愕したのを覚え
ている。
〇2週間後にその比叡山に登り千畳敷展望台から仰ぎ見る矢筈岳の荘厳な岩峰と一峰展
望所から二峰の南壁を望み、花崗岩・柱状岩壁の造形に圧倒された。
その後、2011/11/02鉾岳に登った際、徹爺さんから大崩山山域での登山パタ-ンに
「公式A・公式Bがある」との趣旨のコメントを頂いた事がある。
そのよう に「公式A・B」が語られるように、この山域には花崗岩岩峰の特有の魅力がある。
その魅力ある岩峰を古澤先輩に見てもらおうと昨年から温めておいた山行計画である。
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▼晴れの日を狙っての今日の山行、朝7時に宮地を出発して滝室坂から阿蘇谷を振り返ると
二,三日前に初冠雪した阿蘇五岳が朝日に照らされ美しい光景を呈していた。
後続の車でシャッタ-チャンスを失い残念・・・。
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県道214号線 登山口付近の集落から見た、
矢筈岳(左)と渓谷を挟み、綱ノ瀬川の左岸に座す比叡山(右)
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▼登山口は風の通り道であろうか、風が強い・・・・。
千畳敷展望台では帽子が飛ぶようであったが、山に入ればその風も無くなり、ホットした気
持ちになって最初の目標地、一峰展望所を目指した。
[駐車場に建つ案内板] [千畳敷登山口をスタ-ト]
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[千畳敷展望所から朝日射す対岸の矢筈岳を望む] [一峰を目指して胸突き八丁の急登]
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[一峰展望所から対岸の二峰南壁を望む] [一峰展望所にて記念撮影]
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▼一峰展望所から緩やかな尾根を快適に歩き、登路を遮る大きな岩と出合う。
岩の手前に建つ「比叡山山頂へ100m」と記された道標に従い、登路からそれ、
左に上がると直ぐに丘陵地形になっている小広場の山頂に至った。
山頂プレ-トには「この地点を比叡山の山頂とする」趣旨の案内が書かれていた。
山と渓谷社の分県登山ガイドでは918mピ-クを比叡山と記されているが、
その区別がこの案内文で初めて知ることとなった。
(それにつけても、分県登山ガイドでは「稗ノ山」の存在が消えているのは何故か・・・。)
[760mピ-ク・比叡山] [山頂プレ-トに付けてある案内:本当の比叡山はどちら?]
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[比叡山山頂の岩頭に上がり眺望する・大崩山方面と思われる][登路から比叡山を振り返る]
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▼標示版には「カランコロン岩の、岩割れ目を登りきれない方は、この左ル-トを使い・・・」と案内
されているので、三人で協議して結果、安全を計ることとし左道を選択することとした。
一旦、鞍部に降りて岩山の基部を時計回りに登り返して進む。
見上げると広大な岩壁が青空を衝いてそそり立っている。壮大な岩に驚愕しながらこの迂回
路を選択したことに満足感を覚えながらカランコロ岩の肩に上がる。
[カランコロン岩への分岐] [分岐を左に、カランコロン岩の基部を時計回りで辿る]
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[カランコロリ岩岩壁を登る古沢先輩] [カランコロン岩岩頭から稗ノ山(918m)を望む]
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[岩頭からの展望・大崩山方面?] [岩頭からの展望・丹助岳方面]
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[カロンコロン岩の突端] [カロンコロン岩突端に立つ]
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▼カランコロン岩の名付けの由縁となった音色を聞きたいが誰も持ち合わせの
小石は持たない・・・。
すると、古澤夫人がポケットからドングリの実を取り出され手渡された。
いつの間に拾われていたのか、野草等の植物に造詣の深いのは
日頃から感心していたが・・・。
そんな思いで頂いたドングリを落とすと
微かなに岩壁を蹴って落ちる、カロンコロンらしき音色を
聞き取ることが出来た。
▼カロンコロン岩からの下山路は「岩割れ目」側に下る。
「 割れ目」も難なく通過した。往路で見ていた分岐での看板
「岩割れ目を登りきれない方は・・」とあったが
「登りきれない方」とは肥満の方を指すらしい・・・・(笑)
[岩峰の名称となつたカランコロンの音色を確認する] [岩の裂け目も難なく通り抜ける]
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[登路沿いの展望台からカロコロン岩を振り返る] [抜群の色合いを放つ登路沿いの残り紅葉]
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▼復路では岩場の多い千畳敷側には下らず南側登山口ル-トを選んだ。
登路沿いには幹の大きい松が数多く点在するがみな立枯れ松となっている。
松くい虫のためであろうか・・・・。
歩きやすい土踏みの道を下り分岐から約40分で南側登山口に下山した。
[南側登山口/千畳敷登山口の分岐] [南側登山口近くの登路から見た矢筈岳]
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[南側登山口に下山] [登山口から駐車場に向かう車道から見上げた比叡山一峰]
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(考察)
かの有名な京都の比叡山と同じ名前を持つこの山の山名が気になり調べてみた。
ネット検索では、知り得る情報は見つからなかったので延岡市北方町総合支所に問い合わ
したところ延岡市立図書館から資料提供(日本山岳ル-ツ大辞典)があり次の通りであった。
(北方分館地域振興課M氏の丁寧な対応と資料送付頂いた事に感謝申し上げます。)
出典:「日本山岳ル-ツ大辞典」
[山名のル-ツ]
「ヒエイとはヒエ(稗)のこと。この山の麓は早くから
開拓され、稗畑をつくって耕作に励んだことを示す山名。」
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帰路の道で、今夜の反省会のビ-ルを美味しく呑むために日之影温泉駅に浸かり体調を整える。
その後は、産山に建築中の馬場さんの山荘に立ち寄り紅葉を見て、自宅で待機している女房を誘って居酒屋・森蔵で何時ものように反省会の酒宴となる。
←馬場さん宅の紅葉
主(あるじ)は不在であったが綺麗な色を華っ
紅葉が出迎えた。
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(2013/12/28日 加筆)
今回の比叡山を拝見し20数年前3度ほど通った懐かしい昔を思い出しました。元さんが数枚写している深い峡谷を挟んで西方にそそり立つ矢筈と丹助。この2山も比叡から眺めて登頂欲をそそられ、鹿納と行縢の帰りに立ち寄り2回ほど登りました。丹助は公園化している丹助広場?から30分ちょっとで急登ながら簡単に登れましたが、20年前の矢筈は足の踏み掛けがなく竹や木の根につかまりながらの登頂で大変危険な状態でした。現在はザイルがかけられていると聞いております。わざわざ行くほどではありませんが、ぜひ、どこかの帰りに一度は挑戦してみる価値のある2山だと思います。 徹 爺
ル-ト整備等が少なかった時代に、単独行で苦労されて登られた体験談など私にとっては貴重な資料として身についています。
コメント頂いた矢筈と丹助は過去に登っておりますので
宮崎の山で今後、行きたい山は鹿納山・五葉岳そして尾鈴山が願望です。
来週の「鹿嵐山」楽しみにしております。