亡くなってからもう14年が経ちました。
亡くなってから、今の仕事をしているので15年目に入りました。
大工職人の家系に生まれ、育ちました。
小さい頃から木の匂いがいつもしている場所にいました。
職人さんも小さい時から知っている方がほとんどです。
小4・5ぐらいから上棟式には屋根に上っていた記憶があります。
足場も安全施設もない昔の話です。
昔の家は高さがありました。
安全施設のない梁の上を渡って行くことは今では考えられません。
屋根板貼りは私の仕事です。
入母屋の瓦屋根なので2階が5寸勾配(急です)あります。
そんな中、リズムよく釘を打っていきます。
そんな環境で育ちました。
亡くなる前は…。
家を継いでいたわけではなく、同じ敷地の中で設計と工務店の仕事を別々にしていました。
傍目から見ると一緒にしているように見えていたかもしれません。
急に亡くなったので廃業…。
ということはできませんでした。
今までの職人さん、業者さんの考えを聞き、今の事業を立ち上げました。
いろいろなことがありました…。
協力していただき助けてもらったこと…。
つらかったこと…。
いろいろなことを思い出しました。
それから15年後…。
5/12、建て方を迎えることは…感慨深いものがあります。
仕事を継続してきてよかったと思っています。
2階から見る海の風景は…記憶を穏やかにしてくれます。
