
陶芸家、定年後の夫婦、道ならぬ恋を匂わせる男女、相続争いをする人々…。
さまざまの人の間を壺はめぐり、さらには遠いスペインまで行きます。
各話ごとに工夫が凝らされ、すべての人物の心理と生活に説得力がある。
こんな小説を書くのが私の夢です。 原田ひ香 (帯表紙より)
青い壺が渡って行ったところでのドラマが書かれています。
青い壺つながり?
物語は、昭和前期から中期頃が書かれていて、すこし懐かしく…。
この前読んだ向田邦子さんの「思い出トランプ」と、ネットフリックスの「阿修羅のごとく」も同じ時代背景だったからか、想像しやすかったです。


「阿修羅のごとく」は、いい映画でした。いいものを観させていただきました。
是枝監督、女優さん達すごい!
映画のワンシーン、お父さんのたばこによるボヤでその片付けを4人姉妹でするのですが…長いカットをたぶんアドリブもあったともいますが、それらを全然感じさせない、演技ではなく本当の姉妹がぶつぶつ言いながら片づけをしている…。この部分はもう一度見ようと思っています。
そんな映像もあり、この本に親しみが出来、読んだからか…すごく良かった!
こんな小説は書けないな…。