おもい出し日記

熊本地震による被害調査速報会について

木造住宅について調査結果の報告が新建ハウジング(住宅新聞)に掲載されましたのでまとめてみました。


一定の耐震性能を有すると考えられている1981年以降に建てられた木造住宅でも大破している事例が多く、2000年以降に建てられたものでも、現時点で最大17棟が全壊(うち倒壊は9棟)していることがわかりました。

1981年以前の「旧耐震」で新築した木造住宅では、これまでの大地震同様、多くの建物が倒壊など大きな被害に見舞われました。

こうした建物を調べると、金物や留め付けに本来よりも細い釘が使われたケースも多くあったということです。


<被害住宅で見られた設計上の配慮不足、施工ミスの例>
・金物があっても2000年基準を満たしていない。
・金物と釘の不適合。
・開口部が大きく取られ、壁のバランスが悪い。
・圧縮筋交いと引っ張り筋交いのバランスが悪い。

<被害を大きくした可能性があると考えられる要因>
・筋交い壁倍率の評価
・基準法上の壁量<許容応力度計算による壁量
・オーバーハング、重い壁、ソーラーパネルなど、想定以上に固定荷重がある。
・軟弱な地盤や盛土の影響など


4/14の「前震」には耐えたが16日未明の「本震」で倒れたというケースが多かったといいます。

1回目の震度7の地震で一見、被害がないように見られた家の人が戻られ亡くなったケースが多いようです。
震度6以上の地震に遭うと住宅の性能は大きく落ちるが、外観からではそのことが一般の人にはわからないこともあります。

また、構造用合板を張った建物が大きな被害を受けている印象はないということでした。
壁と床を面材で耐力を確保する「箱状」につくることは、いいようです。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「家づくり」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事