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日光紅葉狩り

 11月に入り、少しだけ温暖な陽気が続いています。ただ間もなくオフシーズン、どこか近場に行こうかと文化の日の前に夜中ボーっと考えていた時、知人からLINEでメッセージが来ました。

「日光に紅葉狩りへ行かないか?」

 うーん、、、そう言えば職場の人からも日光では今は紅葉が見ごろだと聞いていたので、ちょっと行ってみたいと思いました。しかし日光までは距離があります。移動は当然、高速道路での移動になりますが、私はETCを車には付けていますが、バイクには付けていません。料金が嵩むなぁと思いながら嫁に聞いてみると「行って来たら?」とお許しの言葉。知人には行く事で返事をして、東北道の羽生PAに8時に待ち合わせをする事にしました。

 ネットで経路を検索すると、東北道の羽生PAに8時という事は、圏央道の圏央厚木ICは6:40頃に乗れば間に合う様だったので、自宅を6時に出発する事にしました。この季節の6時は朝日が出る前ですが、明るい時間です。自宅から圏央厚木までは国道246号を使えば、この時間ではそれほど時間がかからずに乗る事が出来ます。

 嫁はまだ寝ていますが、家を出る時に起きて来て「朝食は?」と聞かれました。でも手間かけさせるのも悪いので、朝食はとりあえず圏央道に乗ってから取る事にして家を出ました。

 国道246号線は空いていて、普通なら渋滞する場所もスルーで走り抜け6時半には厚木PAに入れたので、そこで朝食を取りました。「肉そば」です。

 ここで交通情報を確認すると、八王子JCTから中央道方面の渋滞の影響で、相模原ICから先で渋滞が発生していました。いやいや早朝なんで、それほど渋滞はしていないだろうと、タカを括っていたのですが既に渋滞が発生していたのです。これでは羽生PAに到着が遅れてしまうと思い、蕎麦を急いで食べて走る事にしました。

 相模原ICからの渋滞では、申し訳ないと思いながらすり抜けをして向かいました。
 私は基本的はすり抜けはやらないと決めているのですが、この時には急いでいたので行いました。ただやはりすり抜けというのは神経もすり減らしますし、何よりも車線変更の車があった時には直ぐに減速できるスピードでユルユルと走りました。ただユルユルとすり抜けしていると、直ぐに後ろでバイクが渋滞します。大排気量のバイクでブオンブオンと煽られるので、その度に脇に寄りながら追い越しをさせました。
 でも毎回思うのですが、このすり抜けでは結構なスピードで抜けていく人が多くいます。中には二人乗りとか、彼氏が先頭を走り、その後ろに彼女なんでしょうか、250ccのバイクで必死について走る人がいます。私は若い頃、このすり抜けをしていた時に、ウィンカー出さずに目の前で車線変更したベンツを避けようと、ZX-4で東名高速でコケた経験があります。すり抜けするにしても、もう少し速度を落とした方が良いのではないかと何時も思います。

 まあすり抜け自体、危険な走り方には変わり無いんですけどね。

 急いでみたのですが、結局、羽生PAには40分遅れで到着しました。知人は先に着いていてコーヒー飲んでまったりしていたそうです。私もコーヒーを一杯頂いて休憩した後、東北道を日光に向けて出発しました。

 この日の東北道も混んでいて、渋滞までは行きませんが、多くの車が走っていました。友人と私はインカムをLINEでつなぎ、会話をしながらノンビリ日光までのルートを走りました。渋滞していなければ、車の流れに乗って走る事が一番ストレスがありません。

 東北道を宇都宮ICまで走り、そこから日光道に入り日光PAへ着いたのは10時を過ぎていました。ただ日光近辺になると赤や黄色で鮮やかな紅葉となっていて、友人と共に「綺麗だなぁ」と風景に魅入りながら走っていました。

 日光PAで小休止の後、気温も冷えて来たので上着をダウンのジャンパーに着替えて出発。日光道の終点の清滝ICから、いろは坂に向いましたが、道中の紅葉風景は当に絶景、写真を撮って置けば良かったです。ただ道路が若干濡れていましたので、落ち葉には注意しながら走りました。

 いろは坂(上り)では途中から渋滞で車が完全に止まってました。恐らく明智平までこの渋滞は続いていると思いましたので、ここでのユルユルとすり抜けをして進みます。

 本当に車は渋滞でほぼ止まっていましたが、ここはバイクの「強み」で10時半に明智平に到着。ここのロープウェイでは長蛇の列になっていました。私と友人は中禅寺湖に向かうので、ここでは小休止だけしました。ここから見た男体山は頂上付近で雲がかかっていました。

 明智平の駐車場は止まれる台数が少ないのでしょうか。入り口では満車の為に「出待ち状態」で、車が1台出ないと1台入れない状況です。これでは、いろは坂も渋滞で止まってしまう訳ですね。私と友人はそこから中禅寺湖に向いました。

 中禅寺湖畔では華厳の滝に向かう車が少し混んでいましたが、私と友人はそこから中禅寺湖展望台に向いました。

 中禅寺湖展望台は山の上にあるのですが、この日は風も吹いておらず天気も良かったので、比較的温暖でした。

 ここには11時に到着しましたが、この時には男体山の頂上付近の雲も取れて来たので、山の全体像が良く見えました。友人はポットにお湯を持ってきていて、この展望台でコーヒーを入れてもらいながら30分ほど四方山話に興じました。この友人とは高校時代からの付き合いで、まもなく40年となります。出会った頃はお互い蒼い年齢だったんですが、様々な経験を通してお互い老け顔になったもんだと感じました。

 若い頃、私は「イラストレーター」になりたいとデザイン専門学校に進み、この友人は「映画監督」になりたいと映画関係の専門学校へ進みました。友人は新聞奨学生として通学していましたが、彼の部屋には映画のビデオが数百本あり、当時、お互いビデオの映画を見た後に映画批評を交わしていたりしていました。
 今では私はITエンジニアとして家族を養い、彼は施工管理者として同じく家族を養っています。彼の子供は既に成人した子も居て社会人として働いています。
 お互い若い頃に夢見た職業ではありませんが、互いに悩みながらも仕事をして来た40年近くであった訳で、別に後悔の「こ」の字もありません。思うに「夢」を見ながらも、時々に前の前に出てくる課題を必死に取り組んで来れば、後悔というのは持たずに生きて来れるのかもしれませんね。

 この展望台で一休みした後、竜頭の滝へと向かいました。

 竜頭の滝までは約30分ほどで到着。さすが名所なのでしょうか、ここでも車で駐車場に入る為に若干渋滞していましたが、バイクの場合、スルーですり抜け、空いている場所に誘導されました。やはりこういう時にバイクは楽ですね。

 友人が言うには、ここから戦場ヶ原を抜けた先に湯滝というのがあり、そこも絶景だと言うので、ここで滝を堪能した後にバイクで湯滝に向いました。

 湯滝には20分ほどで到着しました。写真では中々伝わりづらいのですが、水量があって結構迫力がある滝でした。ここまでくると、まだ観光客も時間的にそれほど来ていないのか、人はそれほど多くありません。この湯滝の上には湯ノ湖という湖があるので、そこへ向かう事にしました。

 この湯ノ湖はヒメマスやニジマスなどが放流されているという事ですが、釣りは禁止です。ここは静かな場所で少しの間だけ、湖畔を散策しました。

 この後、中禅寺湖畔でとんかつの美味しい店があるという事で向かいましたが、既に定員となっていて終了との事。結局その隣の店でカツカレーとしましたが、味はまあまあでした。

 昼食を取った後、時間も午後2時となっていましたので、そろそろ帰路に着く事になります。帰路の途中、大谷石(おおやいし)採掘場後が観光スポットになっているというので、大谷資料館へ立ち寄る事にしました。

 いろは坂(下り)を降りると気温も上がって来る事を感じます。その後、日光道に入り宇都宮の徳次郎ICで下道に下りて走り、約1時間半で大谷資料館に到着です。ここに来ると気温も暖かく感じます。

 そう言えば、かなり前ですが、この大谷石の採掘場後で地盤陥没があって、結構おおきなニュースにもなった事がありましたが、この宇都宮近辺にはこういった採掘場あとが幾つかあるとの事でした。ここでは地下にある採掘場跡に入る事が出来ますが、そこは過去に幾つかの映画の舞台にもなったそうです。

 この大谷資料館を見て回り、時間は午後四時になりましたので、鹿沼ICから東北道に入り帰路に着きました。途中、栃木那賀JCT付近で事故があり、その影響で8キロほど渋滞していましたが、無事に通り抜け、友人とは圏央道の鶴ヶ島JCTで別れた後、私は圏央厚木ICまで走り、そこから降りて自宅に向かいました。

 自宅に到着したのは午後8時半頃、走行距離は445kmでした。

 


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