最近は冬らしくなり、寒くなって来たので基本的にバイクはオフシーズンだと考えていましたが、金曜日(1/12)の夜に以前から偶に一緒にツーリング行く友人から「どこか行かないか?」と連絡が入りました。この寒いのにツーリングとは物好きなものだと思いながらも、何も急ぐ用事も無い事から、この週末は誘いに応じて出かける事にしました。
ただ天気予報で土曜日の午後は天気が崩れるという事だったので、日曜日に出かけようという事になりました。しかし冬期の山方面は路面凍結や積雪も考えられるので、房総方面か伊豆方面の何れかだなと話し、今回は房総方面に出かける事にしました。
土曜日(1/13)の朝は天気も良かったのですが、天気予報通り、午後から雲が広がってきて、15時頃から横浜方面は大粒の雨が降り出しはじめ、夕方には1時間ほど雪が舞っていました。しかし夜中には雲も晴れ星空となりましたので、翌日は放射冷却で路面が凍結が心配となりましたが、凍結したときには考え直せば良いかと思い早寝して備えました。
翌日曜日(1/14)。友人とは海ほたるで9時に待ち合わせしています。自宅を7時半過ぎに出発しましたが、幸なことに自宅近辺では路面凍結はしていません。ただこの朝の冷え込みもあってかGIXXER150のセルモーターが多少もたつきました。
バッテリーは乗らないなら、外しておいた方がいいんですかね。
この日の天気は快晴。気温は氷点下になっていた様で、肌を突き刺す様な寒さの中、バイクを待ち合わせ場所に向けて走らせます。
この日の服装ですが、ズボンは厚手のズボンを履き、中にはしっかりと厚手のタイツを履いています。下着のシャツはヒートテックを着て、シャツの両腕の肘の部分と肩甲骨の部分にホッカイロを貼り付けました。更にその上からハイネックシャツを着こみ、更にその上に長袖の襟付きシャツを着てから厚手のパーカーを着こみました。最後にジャンバーをパーカーの上に着込みました。これでもう体の耐寒対策は万全です。しかし手袋は冬用グローブしかなく、走ると次第に指先がシバレテきます。
本当は電熱グローブとかあれば良いんですが、私の月のお小遣いではいまだ準備できておらず、海ほたるまでは保土ヶ谷バイパスと首都高速を使いましたが、横浜ベイブリッジを過ぎた辺りで少し手先が辛くなってきたので、大黒PAに入って熱いコーヒ飲んで一休みする事にしました。
この大黒PAには久しぶりに来たのですが、この日の朝8時頃にも関わらず旧車や外車、また多少改造車などが多く止まっており、朝早い時間なのに爆音立ててPAを出発する人、またPAに入って来る人が多くいました。考えてみれば私も二十代初めの若い頃は、深夜の箱根のワィンディングを競って走っていました。当時の西湘バイパスの国府津PAにはそんな「走り屋仕様」の車が多くいて、そりゃ賑やかなものでした。
恥ずかしながら私も改造こそしてはいませんでしたが、兄貴のスカイラインGT-TURBOを借りて峠を走っていましたが、今日の大黒PAに集まっている中には私と同年代で、当時のまま、多少改造車で爆音響かせて走る人も居たりしました。バイクもそうですが、還暦前の年齢になっても「昔のまま」の車を走らせる人はいるんですね。そんな事を車を眺めながらふと考えていました。
しかしこれは今の私には出来ない事です。だって今の私には家族もいますし、免許を取得して三十年以上経っていれば、自分自身も事故を起こしたり、また巻き込まれ事故も経験してきましたので、そこからやはり車の運転には「怖さ」を感じています。だからもう無茶な運転をする事が出来なくなってしまいました。
そんなこんなで、大黒PAで10分ほど休憩してから、海ほたるに向いました。
この日はアクアラインも混雑しておらず、約束の9時に海ほたるに到着。友人は20分ほど前に既に到着していたそうですが、本当にコヤツはバイクで走るのが好きなんですね。この友人は都内に住んでいるのですが、朝6時半には自宅を出ていたそうです。その時間、私はまだ自宅で出発準備をしたと言うのに。
海ほたるで少しお茶した後、まずは「チバニアン」へ向いました。このチバニアンは昨年に一度行ってますが、友人は行った事が無いと言うことなので、話のネタとして行ってみたいと言います。海ほたるからチバニアンまで約40分程の行程。途中、山道に入ると所々、道が凍結していたり、路肩に雪がうっすらと積もっています。これ、バイクではとても怖いんですよね。凍結箇所でブレーキをかけたり、アクセルワーク間違えると一発でアウト、転倒してしまいます。
田んぼでは朝日を浴びて湯気が立っていました。房総方面って温暖なイメージがあったのですか、これだけ昨日の雪の影響がある事には少し驚きです。
チバニアンビジターセンター手前には、路面に雪が残っている場所もあって、本当にスリリングなルートでした。
このビジターセンターの駐車場は舌が砂利となっているので、要注意です。ここでバイクをコカしたら無様ですからね。実際のチバニアンが確認できる場所は400mほど坂を下ったところにありますが、そこもところどころ残雪が残っていました。
ここは養老川の川岸の断崖にありますが、日陰のところにはつららが下がっていました。前回来た時には暑い時期だったんですが、やはり千葉も真冬は寒い場所だという事ですね。友人は興味深くみていましたが、考えてみれば数万年前、この場所は海底だったというのですから、あたらめて自然というのは驚きが満ちていますよね。
チバニアンで30分ほど見学したのち、茂原にある安い焼き肉屋があるという事で、そこへ向かう事にしました。茂原は友人の奥方の実家で、その焼き肉屋にはちょくちょく行くとの事なので、先導をお願いしました。
チバニアンから茂原まで、途中幾つかの山道を抜けるのですが、山道に入るとところどころ凍結あり、路肩に残雪ありでしたので、用心しながらバイクを走らせます。途中、車が後ろに突かれてしまいますので、バイクを路肩に寄せて追い越しをさせながら慎重に走って行きました。
焼肉屋はここです。食べログのリンクを貼っておきますので、お時間のある方は行ってみて下さい。
ごはんも結構な量で、ラム肉も多くあって値段は2000円しないのはリーズナブルです。
ここで焼肉つまみながら、友人とは久しぶりにのんびり語らいました。この友人とは高校生時代からの付き合いで、もう今年で四十年の付き合いになります。初めてあったのは17歳のころでしたので、互いにジジイになりながら、嫁や子供を抱えて生きてきたんですから、たまに会うと様々な事を語らいます。でも損得無しで付き合える友人というのは、この年齢になるととても貴重なものだとつくづく感じてしまいます。
調子にのって焼肉ほうばりながら語るうち、時間が午後1時になってしまいました。帰りはフェリーで金谷から久里浜に抜けるかと、フェリーのダイヤを確認すると、この日は2時間に1本、次は15持20分に金谷港出発とありました。
本当はこのあと、おせん転がしとか、鴨川方面抜けて帰る予定でしたが時間が足りません。今回はここまでという事で、茂原から自動車道にのって金谷方面に向かいました。
茂原から金谷までは、自動車道を使って40分ほど。14時半には到着です。出向まで少し時間があったので、お土産や周辺をぶらついて時間をつぶしました。でも夕方になってくると海風も強くなり、出航したのち、フェリー内ではバイクに少し波しぶきがかかっていました。
自宅には17時過ぎに到着。走行距離は250キロほどのツーリングとなりました。いやいやツーリングというよりも、茂原に焼肉を食べに行った様な感じですね。でもそういう事があっても良いかもしれません。
そんな感じのツーリングでした。