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SSTR2023に参加記⑤(高山~千里浜なぎさドライブウェイ)

 実際には高山に到着した場所は、市街から外れた高山バイパスの入り口でした。この入り口周辺には、目立った飲食店が無かったので、ここでGoogleMap先生に聞いたところ、中華そば屋で評判の店が見つかりました。場所は市内方面に向かい10分程の距離と出て来ましたので、その店に向いました。

 横浜市内では恐らく10分では着かないであろう距離をバイクで走り、目的の店に到着。そこが「宮川中華そば」です。地図で改めて確認すると、始めに到着した場所のすぐ近くだったのですが、周辺を目視で確認しながら走った事もあり、約20分ほどロスタイムとなりました。

 この時には14:40分を過ぎてしまっていて、私自身も疲れが出始めていました。考えてみれば大磯海岸広場を出てから10時間を経過、走行距離も間もなく400キロになんなんとしていましたので、バイクから降りるにも「よいしょ!」という感じでした。店に入り「そういえば高山ラーメンって、以前にケンミンショーでやっていたな」と思い出しましたが、注文したのは「鶏唐揚げ定食」。厨房にいた大将らしきおじさんに注文すると「スープは付いているけど、麺は入っていないよ。それでも良いかい?」と聞かれたので「良いです」と答えました。

 出て来たのがこちらです。初めにスープを飲みましたが、正直とても美味でした。そう言えば中学生の頃、名前は忘れましたが秋葉原の駅に、話題の立ち食いラーメン屋があり、そこのラーメンが絶品だと評判だったので食べに行った事がありますが、その味を思い出してしまいました。醤油ラーメンで、味付けはスタンダードなのですが、旨味があってとても美味しかったのです。私は近所のラーメン屋で醤油ラーメンを頼んだ時には、胡椒とお酢で味変する癖が付いているのですが、このスープはそれなしに「旨い」と感じるものでした。恐らくこのスープに麺が入ったら絶品なのではないでしょうか。今度来た時にはラーメンを是非注文したいと思いました。(とは言っても次回は何時になる事やら)

 ここで遅めの昼食をとり、店を出たのは15時になっていました。今回、時間があれば白川郷も寄ってみたいと考えていましたが、そんな時間的なゆとりは無いようです。美味しい昼食を味わえ、疲れも少し取れた気がしたので、ここから中部縦貫自動車道、東海北陸自動車道をひたすら走り、富山県へと向かいます。

 途中、有名な飛騨トンネルを通過します。この飛騨トンネルについては、前回の記事で紹介したYoutuberのチャンネルでは以下の紹介がされています。

【辞任峠】飛騨トンネル前編 毎年10ヶ月通行止め、米ぬかの山にある国道 酷道 360号 天生峠 飛騨トンネル 東海北陸道 高山 白川村

 中華そば屋を出発し、50分程走ると飛騨トンネル手前の飛騨河合PAに到着しました。

 このパーキングエリアはトイレと自動販売機しかない場所ですが、間近に飛騨トンネルの入り口を見る事が出来ます。

 ここで10分程休憩をした後、とにかく石川県の千里浜なぎさドライブウェイを目指しました。東海北陸自動車道は富山県に出るまでの殆どの区間はトンネルとなっています。白川郷周辺など、幾つかの地点では外の景色を眺められますが、飛騨山地の中をトンネルで繰り抜いて出来ている自動車専用道路です。

 富山県内に入ると平野部に出ますのが、北陸自動車道と交差する小矢部JCTまで真っすぐな道路をひた走ります。ここまでくるとSSTR参加者のバイクも、そこかしこに見え始めてきました。この時には既に16時を過ぎていたので、日差しも西に傾き始めています。小矢部JCTから更に直進し、能越自動車道を走り、福岡ICで下りてから下道の国道8号線を走ります。もうこの辺りに来ると疲れもピークに達していてますが、日差しも西に傾いてきたので、とにかく気合いでGIXXER150を西へ向けて走らせて行きます。

 そこから更に舟橋JCTで津幡バイパスを使い、白尾ICまで来ると日本海が見えました。そこから、のと里山道路を走ればゴールの千里浜までもう一息。千里浜なぎさドライブウェイに通じる今浜口の手前にある「道の駅高松」で最後の休憩をとりました。

 この段階で時刻は17:30。飛騨河合PAを出てから1時間半ほど、ぶっ通しで走っていた事になります。この道の駅にはSSTRの参加者が多く休憩していて、夕日を眺めて居たり、仲間と談笑していたりしていました。私の方はというと、さすがに1時間半ほど走って来たので、もの凄い虚脱感がありました。ただスマホのLINEには嫁から「もうそろそろ到着かね?」とメッセージが入っていたので「間もなくです」と返信しました。

 この道の駅高松から今浜口までは数分の距離でした。今浜口を下りると、もう千里浜なぎさドライブウェイの入り口が近くにあり、誘導員の指示に従い多くの参加者がゴール地点へと走っていました。この千里浜なぎさドライブウェイは全長が7キロほどの走行可能な砂浜となっていて、この区間であれば参加者はどこでもSSTRシステムに「ゴール」を登録する事が出来ます。私も事故無く無事にゴール出来た事に安堵しつつ、システムにゴールの登録を行いました。

 SSTRのゴール地点は、このドライブウェイの先にあるので、皆が好きな場所で記念撮影しつつ、この砂地の道をゆっくりと走り向かいます。時間にしては15分ほどは走った様に思えます。ゴール地点までの間、地元の方々やSSTRの参加者、また見物人でしょうか、車で来ている人達も手を振ってきます。私はというと夕日を眺めながら、疲労困憊でしたので全てに手を振り返す事は出来ませんでした。

 ゴール地点を過ぎると、千里浜なぎさドライビングスクール周辺が駐輪場となっているのでそこまで案内されます。私は千里浜運動公園に臨時開設された駐輪場に案内されましたが、参加者バイクが次々に入ってきます。実際のゴール受付は、そこから徒歩で数分ほどの距離の海岸にありますので、案内された場所にバイクを止めて、疲れた体を引きずりながら受付に向かいました。

 到着時刻は18:00。走行距離は結局、スマホの記録ソフトを見ると530キロとなっていました。つまり大磯海岸広場を出発してから530キロを13時間20分ほど走ったという事になりました。

 ゴール受付を済ませると、地元の方が貝汁を振舞っていたので、ご相伴にあずかりましたが、この貝汁がとても美味しかったです。

 その間も続々とゴール地点に参加者のバイクが入ってきます。これだけのバイクイベントというのは、見ていて壮観でもありました。恐らくこの千里浜の地元の羽昨市でも大事なイベントとして成り立っているのでしょう。そんな事を考えながら、私は参加記念品を受け取り、駐輪場へ戻ってバイクに乗って、今夜宿泊するホテル(ここから20キロほど離れた場所)へ向かいました。ちなみにホテルでは夕食が無いので、途中のコンビニで弁当とお酒でも購入し、一人酒盛りをするつもりでした。

◆参加後記

 このイベントを知った切っ掛けは、知人から「佐藤さん、SSTRって知ってる?ネットで検索してみな」と昨年の10月に言われた事でした。当時はこのブログにも書いていますが、健康診断で腎臓に異常が見つかり、その検査を受けている最中の時でした。私は「無事に手術を終えて、来年5月のSSTRには参加したいな」と思っていて、今年の2月のエントリーに申し込みして、無事に参加のエントリーが出来たのです。
 実際に参加して、ゴールをした時に去来したのは達成感ではなく、大きな疲労感と安堵感でした。これだけの長距離を、GIXXER150という小型の相棒に乗って果たして無事に完走する事が出来るのか。実は出発の際に感じていたのは、その大きな不安感でした。
 やはり所帯を持って家族も居るので、万が一にも事故を起こした場合には、家族には大きな迷惑をかけてしまいます。そもそもバイクに乗って出かける事を趣味にしている時点で、こういった大きなリスクを背負っている事にもなるのですが、そこはどうしても止められない。まあ言ってしまえば「父ちゃんの身勝手な趣味の一つ」という訳です。そんな中で無事故で無事に完走する事が出来たので、その安堵感だけで一杯でした。他の方々の感想には「大きな感動を貰えた」とかありましたが、私にはそういった感動は無かったのです。
 しかしそうは言っても、今回ここまでの道中に観た様々な景色、参加者の人達の姿の中に、個人的には細かい感動を感じても居ました。総じて言えば、私がバイクに乗っている理由は、その感動を得たいという衝動なのかもしれません。そして今回のSSTR2023は、その趣味の一貫であり、何も特別な出来事では無かったという事なのかもしれませんね。

 来年は参加するのか。もし参加が許されたら、次回はまた別のルートで千里浜目指して参加をしたいと思っています。

 つたない文書ですが、ここまで読んで頂き、ありがとうございました。


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コメント一覧

gixxer150
コージー大阪さん
拙い文書ですが、読んで頂ければ幸いです。
cozycycle1717
こんにちは♪

SSTRの記事を待ってました〜♪
(^^)v
時間が有る時に、地図と照らし合わせて読まさせていただきますね❗
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