先の記事でも紹介したヴェクスターですが、結局、バッテリーが弱っていてセルを回す事も出来なくなり、新しくバッテリーを交換しても、おそらく発電系がいかれていたのか、直ぐにバッテリーが上がってしまいましたので、それほど乗らずに手放しました。
それ以降、約半年ほどはバイクを乗らなかったのですが、知人から「BROS400があるけどいるか？車検は１年ほど残っているよ」と連絡がありました。この知人はバイクの回収業をしていて、どうやら程度の良いBROS400が手に入り、私がバイクに乗っていた事を知っていたので声を掛けて来たとの事でした。値段を聞くと「10万円で良いよ」との事だったので迷わず購入しました。
このバイクはV型２気筒のエンジンで、低回転のトルクもあり、車体も小柄で250cc程度のサイズだったので、取り回しも楽でした。
個人的には直ぐに気に入ったので満足していましたが、このバイクを購入した当時、私は知り合いと会社を立ち上げた時だったので、仕事が多忙でこのバイクは偶に通勤にしか使う事がありませんでした。
購入してから半年ほど経ったある日、横浜駅から徒歩10分の処にある事務所まで乗り付け、そのまま仕事をしていましたが、夕方になり帰る時、バイクの置き場へ行ってみると、BROS400が見当たりません。「あれ？ここに止めたはずなのに」と周囲を探しても見つかりません。この段階で「盗難された」と思ったのですが、人間とは不可思議なもので、自分が止めた事も曖昧に思えてしまうのです。でも一応、警察には盗難届を出して置く事にしました。
それから１週間後、警察から「バイクが見つかったので確認して欲しい」と連絡があり、警察署に行くと、そこにはボロボロになったBROS400がありました。それほど乗っていなくても、結構気に入っていたので、このバイクの惨状を見た時にはショックを受けました。
その後、バイクを購入した知人に連絡してバイクは引き取ってもらい廃車したのですが、せめてどこかへツーリング行ったりしたかったなと後悔しました。利用したのは通勤や近所へ移動するだけでしたからね。
結構、ショックな出来事と共に記憶に残ったバイクです。
