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私の車とバイク遍歴(5)日産スカイライン 2000GT-TURBO

 さて、うちの兄はSKYLINE-TIをほぼ乗り潰す感じで乗ったあと、中古車でSKYLINE 2000GT-TURBOを購入しました。当時の私はまだ専門学校生でしたが、免許取り立てという事もあり、何かと車を運転したい時期。だから週末の夜には、よくこの車を借りては走り回っていました。

 この車は直列6気筒エンジン、TURBOがついていますので、3000回転以下と、それ以上ではまったく違う感じの走りを見せました。3000回転以下では大人しい感じの6気筒エンジンで滑らかに走るのですが、3000回転以上になるとターボが効いて吹け上りが良くなり、タコメータも一気に5000回転まで回ります。

 うちの兄は平日に通勤の足に使っていて、休日でも偶に出かける時に利用していました。私の方は毎週金曜日になると深夜に友人と乗り合わせ、箱根の峠をこの車で走っていました。私の走りというのは、所謂「峠走り」でMTギアの2速をメインに使い、とにかく3000回転以上回しながら、深夜の峠を走るというものです。だから翌日の土曜日の昼過ぎに、兄が乗ると「あれ?何かエンジンの回転が良いぞ」なんて事は良くありました。

 そりゃそうかもしれません。週末は夜な夜な弟が高回転でエンジンぶん回して走り回っていたんですから。

 燃費の方は8km/Lで、今の時代と比べるとけして燃費が良い方ではありませんが、それでも当時の2000CCクラスの車の中では標準的な燃費だったと思います。

 ただこの車なんですが、実は2台、私が潰してしまいました。

 1台目は友人を乗せて、週末金曜日に「今夜、どこに行くべーか」なんて話ながら、横浜市内のある交差点に停車した時の事。いきなり「ドグワシャ!!」ともの凄い音とともに衝撃が走り、一瞬、気が遠くなるのを感じました。そして気が付くと私の車は前のセダンにぶつかっていて、更にそのセダンは交差点先頭の車にぶつかっていました。

 要は4台玉突き事故で、最初に衝突した一番後ろの車が、私の車だったのです。

 隣をみると友人も目をひん剥いてこちらを見ており、社内も何か歪んでいるばかりか、何故か灰皿が粉々になっていました。(これは後でぶつかった衝撃で私の膝が灰皿にあたり壊していた事が判りました)
 当時は丁度、シートベルト着用が法制化された時で、私も友人もシートベルトをしていたので、大きな怪我なく済みましたが、後から現場検証に来た警官からは、車の惨状をみて「お前ら、良く生きていたなぁ・・・このパターンで死んじゃう奴って結構いるんだよ」と言われて、改めて事故の大きさとシートベルトの重要性を肌身で感じました。

 事故の概要は、私が交差点で止まっていると、後ろから大学生が運転するマークⅡがブレーキ無しで時速60キロで突っ込んで来たとの事。話を聞くと運転していた大学生も免許取り立てで、ぶつかる直前に上にある道路標識を見ていたそうで、ブレーキを踏む事が出来なかったと言うのです。

 結果、このスカイラインは廃車になりましたが、全損扱いで相手の保険等から、同じ年式のスカイライン200GT-TURBOが戻ってきました。

 2台目ですが、これは私の完全なミスで、平日に車を借りるべく朝から兄を会社に送り、その帰り道の交差点で車がスピン。その交差点で左折時に対向車線に止まっていた2台の車に衝突して壊れてしまったという事故で、最初にぶつかった車に乗っていた人に怪我をさせてしまい、人身事故となりました。

 この日ですが、実は朝から結構雨が降っており、事故を起こした交差点も左折方向には若干の「逆バンク」になっていたので、スピードが少し出ていると簡単に滑ってしまう状況だったのです。当時、私の事故で現場検証していると、脇を抜けた営業車も警察官の前で派手にスピンしてしまいました。この時は幸い事故にはなっていませんでしたが、その営業車を運転していたドライバーは警察官に「今しがたここで事故起こったばかりなんだ!安全運転しろ!」と怒鳴られていました。

 この事故で私の乗っていた車は廃車。相手2台はフロントとフェンダー部が損傷。兄は泣く泣く次の車を購入という事になり(同じ車種で、通勤に必要なため)、本当に申し訳ない事をしたと猛省しました。

 私の方は後日に所轄警察署に呼び出され、そこで「安全運転義務違反+人身事故」の犯罪調書を取られ、累積点数8点で免許停止30日となり、書類送検となりました。

 その後、私は怪我をさせてしまった人の家に日参し謝罪を続けました。またその人は通勤で車を使っていたと言い、自分の保険会社に相談したところ、代車代までは出せないといわれ、当時は自分の貯金から代車代を支払いました。

 結果、検察庁からは連絡はなく、どうやら怪我をさせた相手方と円満和解出来た事から「不起訴処分」になった様です。しかし貯金はほぼ底を尽き、けが人を出したばかりが兄にも余計な負担を強いてしまった事で、自分の安易な運転で多くの被害を出してしまう事を、身をもって経験する事が出来たのです。

 運転には行政・刑事・民事の責任が付くものです。けして安易な姿勢で運転してはいけない道具だと言う事を、この車で実体験として学ぶ事が出来たとも言えるでしょう。


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