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行った旅なら帰らにゃならんのです~倶利伽羅峠①

 記憶が薄れる前にと、昨日一気にSSTR2023の往路の記事を書いてみました。行った旅なら帰らにゃなりません。今回はこの石川県から自宅に戻るまでの復路の事について書いてみます。

 ゴール受付の後、宿泊したのは「ビジネスホテルアクア志賀」でした。2週間前に空いているホテルを千里浜周辺で探したのですが、適当な値段で空いているホテルがありませんでした。ここは千里浜から16キロほど北に向った志賀町にあって、宿泊料金がとてもリーズナブル(6800円)でした。

 今の時期は食事は無しで素泊まりという事でしたが、部屋も綺麗で、受付の人はとても人当たりが良い女性でした。

 もう500キロ以上走り込んで、その後、そこから20分ほど走ったのですが、道中には周りが畑という場所もあり、街灯もあまり無い様な暗い道を走るのは少ししんどかったです。途中、コンビニに立ち寄って、夕食の弁当と缶酎ハイを1本持ち込んで、この夜はここに宿泊しました。

 千里浜には大磯を4:40に出発して18:00に到着しました。そこから考えると、自宅に夕方に着くには千里浜を早朝に出発しなければならないと考えていたのですが、この夜、シャワーを浴びた後、食事をして酎ハイを飲み、テレビを点けたまま寝てしまっていて、夜中の3時に一度目が覚めたのですが、そこで二度寝してしまい、結局7時前に嫁からの電話で起こされました。

 急いで荷造りをしてから、ホテルをチェックアウトしたのは7時を過ぎていました。この時、同じホテルに宿泊していたSSTR2023参加者の人も出発準備をしていたので、少し話をしたのですが、その人は浜松から125ccのスクータで参加したとの事で、この日は幾つか観光スポットを回りもう一泊して帰宅するとの事でした。

 うらやましい・・・私は明日は仕事もあるので、それほど余裕ある身分ではありません。

 ホテルを出てから少しお腹も空いていたので、ホテル近所のコンビニのイートインで軽めの朝食を取りながら、帰りのルートを少し検討してみました。

 実は復路のルートの大枠は既に考えていて、それは富山県を横断して新潟県の糸魚川からフォッサマグナ沿いに大町、そして白馬を抜け、安曇野から長野自動車道に入って、中央自動車道を使い帰宅するというものです。ツーリングプランは2日間なので、安曇野ICから自宅近くのICまで高速道路等を走っても、定額料金の範囲内で済みます。

 ただ昨日の往路の途中で「倶利伽羅」という地名を見ました。倶利伽羅と言えば源(木曽)義仲が、平家の軍勢を打ち破った古戦場である倶利伽羅峠が有る場所です。GoogleMap先生に確認すると「源平倶利伽羅峠古戦場」というのがあったので、そこへまずは立ち寄ってから、先行きを考える事にしました。

 昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、木曽義仲の倶利伽羅峠の戦というのは省略されていましたが、やはりこういた場所というのは、近くに来た時にしか見る事が出来ないので、この機会に立ち寄るしかないですよね。

 ルートはこんな感じで、距離にして50km、時間にして50分程で到着できる場所の様です。朝食を早めに終わらせて7:30過ぎにはコンビニを出発、GoogleMapのルートに沿ってバイクを走らせました。昨日来るときに走った、のと里山海道と国道8号線の苅安北第一の出口までは比較的スムーズに走れましたが、国道8号線を下りて県道に入ってから、山道へと入っていきます。写真こそ撮っていませんが、この山道はワインディングで結構勾配もキツイ場所もあり、やはり倶利伽羅峠というのは難所なんだなと実感しました。

 古戦場には8:30前に到着しました。

 ちょっとだけ個人的な歴史のうんちくを語らせてもらえば、平安時代末期、平家は武家でありながらも公家となって当時権勢を振るっていました。その事から平清盛は「武士(もののふ)」であったかもしれませんが、その子供や孫たちは武家貴族(公家)となり、こと武力としての能力は、栄華を極めた日々の中で劣化していたのかもしれません。一方の木曽義仲を始め、武田信義、そして源頼朝といった源氏方は、平家打倒と源氏復興を考えて臥薪嘗胆していた強さがあったのでしょう。その中でも木曽義仲(源氏)がはじめて官軍であった平家の軍勢を「火牛の計」で打ち破った戦が、この倶利伽羅峠の戦いでした。
 軍勢の数で言えば官軍であった平家は4万人、一方の木曽義仲は5千人と言われており、有に8倍ほどの違いの軍勢を戦術的に勝利に導いたという木曽義仲は、やはり軍略的なセンスを持った人物であったと思います。

 そんな事を考えながらこの場所にいましたが、まだ朝も早い時間の為か人はほとんどおらず、山中静かな中で鳥のさえずりだけが聞こえていました。

(続きはこちらで


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