「富士の湧水」
こんな言葉に何となく憧れもありましたが、GWも間もなく終わります。前日までは結構土砂降りだったんですが、天気予報では雨も早朝に上がると言っていて、実際に朝起きたら天気も回復傾向だと読み取れたので、この日もバイクで出かける事にしました。
「また今日はどこへ行くの?」と、嫁には半ば呆れられた顔で言われましたが「慣らし運転が必要だから、沼津方面に行ってくるわ」と言い、朝9時に自宅を出発しました。
空もようは曇り。あまりスッキリしない天気でしたが、昼頃には晴れてくると天気予報でも言っていたので、まずは茅ヶ崎あたりで国道134号線に出て、大磯あたりで国道1号線にのり箱根越え。そして三島から沼津へと向かおうという事で進みました。
大磯あたりで、道路のほどんどは乾いていたので、下道でひたすら小田原へ向かい、そこから箱根方面に入っていきます。
このGIXXER150というバイクは5速ミッションです。「幻の6速」と良く言われたりしますが、下道であれば4速で十分、車の流れに乗れますし、何よりも低回転でのトルクがしっかりありますので、トコトコと快調に走っていく事が出来ます。
箱根に入ったら新道は使わず、箱根湯本の手前から、旧道(県道732号)に入って七曲りを目指します。
この旧道沿いには「天山湯治郷(ココ)」という温泉があります。私が若い頃、仕事の同僚たちと芦ノ湖にワカサギ釣りに来た際、帰りに立ち寄りましたが、日帰り入浴で食事も出来るなど、結構いい場所でお勧めの処です。今度、時間があれば立ち寄りたいと思いますが、今回は先を急ぐ事にしました。
◆箱根七曲りから甘酒茶屋
この旧道で畑宿から先は「七曲り」という急な上り坂+きついコーナーの連続になります。前の記事で私が若い頃、毎週末の夜中は箱根の峠に来ていた事を書きましたが、当時は元箱根から自宅(横浜市)まで、どの位の時間で帰れるのかという事をしていて(今から考えたらとても危険な事ですが)、当時は知り合いの車(スカイラインTI)に乗せてもらい、この七曲りをスピンしながら勢いよく下り、通常は1時間30分以上かかるところ、55分で帰りつくなんて事をやってたりしました。
私はGIXXERでノンビリと七曲りを上りました。前にも車がありましたが、けして車間を詰める事なく、その車についていく形でトコトコ走りました。そして七曲りを登りきると、その先には「箱根 甘酒茶屋」があります。
私はここの「甘酒」が好きなので、ここに来ると必ず立ち寄り、一杯飲んでいく事にしていますので、この時もこの茶屋に立ち寄りました。
去年に子供と車で来た時には、新型コロナで客足も少なかったのですが、今回はそこそこお客様が居ました。しかし混雑しているという程ではなく、静かでノンビリ出来る雰囲気でした。
この茶屋で小休止をした後、旧道を元箱根に向い走ると、右側に「お玉が池」という池が出てきます。ここも心霊スポットと言われていて、私の知人でも夜中に女性を見たと言う話がありますが、私はそんなものを幸い、見ないで来れました。このお玉が池の裏側にはキャンプ場があると言いますが、そこは行きたくないですね。怖くてテント貼って一晩泊まるなんて出来ません。
元箱根に向かうと、途中の箱根峠で国道1号線に合流しますので、そこから一気に三島へ下ります。この辺りに来ると天気は回復し、青空が見えて来て気分も高揚してきます。
本日の目的地としている富士の湧水が出ている「柿田川公園」ですが、三島市を抜けた国道1号沿いにある事は解っていますので、青い空が見える中、ひたすらバイクを走らせます。すると道路の左側に「名水百選 柿田川湧水群」という看板が見えてきますが、そこが今回の目的地になります。ここまで自宅を出てから約3時間半程度かかりました。
◆柿田川公園
この日の公園には、そこそこ人は来ていましたが、けして混雑しているという状況でもありません。
この湧き水は富士山を源にしていると言われていますが、長い年月をかけてここまで流れてきているそうです。
公園内には、この湧き水で煎れたコーヒーの店などもありましたが、湧き水のポイントも幾つかある様で、それらを見て回りました。
小さい子供を連れてきたら、暑い夏場などは絶好の避暑地になるかもしれませんね。
バイクというのは、こういった気楽に動く旅をするには、絶好な乗り物です。
この日はこの後、沼津から国道246号に乗りかえ、厚木経由で帰路につきました。家に着いたのは18時を過ぎていました。