さて、仕事で多忙な日々を過ごしていると、あっという間に手術日前日で入院日になってしまいました。私にとって人生初の入院、しかも翌日には人生初の手術。何か緊張のあまりフワフワした感覚で市立病院に向かった記憶があります。
先ずは入院受付し採血がありました。その後に病棟に案内されましたのですが、入院する部屋は6人部屋で、オヤジだらけ。私が入ると満床になりましたが。挨拶し話を聞くと、殆が癌患者で、胆道癌だったり肝臓癌だったり、一人だけ重度の脳腫瘍で手術を終えたお爺さんがいました。皆が「入院の大ベテラン」という状態で、私一人が若くて初心者。そんな感じです。
入院して直ぐに麻酔科医(女医)がきて、明日の全身麻酔へ向けての流れと、あとは麻酔のリスクや手術全般のリスクの説明を受けました。先日のがんセンターの時には通院外来でこの類は説明されたんですが、当時は入院後の説明でした。初めて聞かされる全身麻酔や手術のリスクに、また頭がクラクラしてきたのを覚えています。全身麻酔とは只事ではなく、かなり危険な医療行為だという事ですね。
入院は午後1時頃だったのですが、夕方に担当医のバカボンパパが、若い医者を伴って検診に来ました。この時に初めて聞かされたのは、実は乳癌の可能性も考えていた事。ただし検査や診察の結果、その可能性は無かったという事でした。
ブラザー・コーン氏が男性67歳で乳癌のステージ2であったのは最近の話題ですが、男性でも稀に乳癌というのはあるらしく、バカボンパパはそれを実は懸念していたようです。そら、私は知らんかったですわ。でも良かった。
その後少ししてバカボンパパ医と来た医師(恐らく二十代半ばの研修医かな?)が来て、聞くと内科をこれから受診するとのこと。なんでも肝臓の数値が悪く、手術出来るか診察すると言うのです。当時の私は結構太ってましたので(今も太いですが)、それが要因だろうと思われますが、肝臓の数値がかなり悪かった様です。
1階の外来診察で内科に連れて行かれて内科医の診察。結果は手術については問題なし。ただし今後、ダイエットなど体質改善には務める事を言われました。
13時入院してから、何だかんだとバタバタしているうちに夕方です。当時は病棟でも屋上に喫煙場所があったので、ひとり喫煙場所でタバコを吹かしながら、いよいよ明日に迫る手術の事を考えていました。
病室に戻ると私の隣のベッドに脳腫瘍のお爺さんがいあしたが、起きた直後らしく体を起こしてぼやいていました。「最近の地球の動きは全く変だな。朝だと言うのに空が真っ黒ではないか(夜になったから暗いのは当たり前なんですが)」。すると同じ病室にいる人達からは「〇〇さんは脳みそ取っちゃっているから解らないかもしれないが、もう夜なんだから暗いのはあたりまえだよww」と返され「ああ、そうなのか・・・」と言いベッドに横になりました。
これがリアル外科病棟なのかな。。
そんな事を思いながら、この日は食事後に早めに寝る事にしました。看護師からは睡眠導入剤と下剤をもらい服用し、バタバタな入院初日は終了したのです。