少年自然の家「友情の池」に自生しているガマの穂です
ガマとはガマ科ガマ属の植物で6月から8月にきりたんぽやソーセージ、フランクフルトに似た茶色の花を咲かせます。これをガマの穂と呼びます。
ガマの穂の茶褐色部分は雌花です。ガマの雌花は弾力があってふんわりと膨らんでいるのが特徴です。ガマの穂の上部には細長い棒があり、これがガマの雄花です。ガマの穂は雄花も雌花も花弁がないのが特徴で、とても花のようには見えません。穂状なことからガマの穂と呼ばれています。
膨らんだガマの穂を手でつぶすと勢いよく破れガマの穂からは白い綿毛が飛びだし、白い綿毛種をふわふわと飛ばして繁殖します。
ガマの穂は食べることができます。地下茎は天ぷらにするとよいでしょう。海外では小麦粉にガマの穂の花粉を混ぜてパン、ビスケットにして食べることがあります。アボリジニ(オーストラリアの先住民)が食用にしていたという記録もあるほどです。ガマの新芽や若い穂はクセなく食べることができるでしょう。
ちなみに蒲鉾の名前の由来はガマ(蒲)の穂からです。見た目が蒲鉾に似ていたことからこのような名前になりました。他にも花粉は蒲黄(ほおう)と呼ばれ生薬として利用することがあります。利尿作用があるとされ、さらに止血薬として使用されることがあります。
ガマの穂は蚊取り線香に利用できます。ガマの穂を摘み取って乾燥させます。摘み取ったあと2時間ほど放置することで自然に乾燥します。これに火をつけて煙をだすと蚊が近寄らなくなります。
それを蚊取り線香として利用するのがおすすめです。煙には嫌なニオイもないため、利用しやすいです。
現在ではマッチやライターが普及しているため、あまり利用することはありませんが、ガマの穂は火口(ほくち)としても利用することができます。
火打石を叩き、その火をガマの穂へ移すと火を強めることができるので、アウトドアなどで火を使用する際にはガマの穂を使うとよいでしょう。 【植物図鑑】より
フランクフルトソーセージではありませんでした!!
少年自然の家の活動プログラムの中に室内活動で火おこし体験があります。
マイギリ式発火法よる火おこしの道具類に火口としてガマの穂を利用して着火剤として使っています。
着火した火をローソクに取り、その火でランプに火を灯します。みんなで協力して起こした、そのランプの火を「友情の火」として炊飯活動などに使います。
「少年自然の家」の森の中にいるモリアオガエルです。みなさんにお会いできる日をお待ちしています♪♪