1月9日(土)~11日(月・祝)にかけ,2泊3日のジュニア・ウィンター・キャンプを実施しました。県内各地から小学校4~6年生児童14名が参加し,真冬のキャンプを楽しみました。
実施前日からの寒波襲来で,当日の朝は施設周辺一面が銀世界。施設までの勾配のきつい坂を自動車が登れるだろうか,公共交通機関が機能しているだろうかと,心配しましたが,何とか実施することができました。
このキャンプの大きな特徴と言えば,防災活動(学習)と野外炊飯活動。
まずは1日目~防災に視点を当てた活動が中心です。
①アイスブレイクと自己紹介~硬かった表情や緊張感も次第に緩んできました。
②防災の話~本施設職員から,防災や災害支援にまつわる話を聞いたり,や避難する際に必要な品々をクイズ形式で確かめ合ったりしました。
③防災学習クイズ~災害や避難時にかかわる問題を「〇☓」形式で解いていきました。
④応急手当体験~元消防士である本施設職員から,段ボールなど身近な材料を使った応急手当の仕方を体験的に学びました。
⑤防災グッズづくり~新聞紙を使って避難時に役立つスリッパやカレー皿を作りました。
⑥火おこし体験~班で協力して,マイギリ式による火おこしを体験しました。
⑦夕食づくり~非常食である「もち麦入り五目ごはん」「根菜汁」をお湯で温めて食べました。鍋のお湯は,雪を集めて沸かしたものです。
⑧星空観察~残念ながら野外での観察はできませんでしたが,本施設職員から星座にまつわる話を聞いたり,惑星を紹介した映像を観たりして,しばし宇宙に思いを馳せました。
⑨簡易シェルターづくり~長机を仕切りにしたり,シュラフ(寝袋)を敷いたりして,各自寝床を作りました。
続いて2日目~この日は,野外炊飯活動が中心です。
当初の活動場所は,第1炊飯場で計画していましたが,天候を考慮し,安全性の高い場所に変更して実施しました。
①朝食づくり~本施設定番の牛乳パックホットドッグを作りました。
②昼食づくり~朝食を済ませたと思ったら,すぐにカレー炊飯です。冷たい水で野菜や食器類を洗いました。カレー皿は,前日に新聞紙で作った器にビニール袋を入れたものを使いました。
③探検ゲーム~午後からは,所々にある自然に関する問題を解きながら,約4.3kmみんなの森コースを班ごとに探索しました。雪を踏みしめながら歩き,美しい景色も堪能しました。
④お箸づくり~夕食で使う「マイ箸」を竹をのこぎりで切ったり,小刀で削ったりして制作しました。
⑤夕食づくり~この日3度目の炊飯活動。班のみんなで温かい煮込みうどんを作り,心身ともに温まりました。
いよいよ最終日(3日目)~野外活動が中心です。
①ラジオ体操~6時に起床し,ラジオ体操で脳と体を目覚めさせました。
②野外活動~当初の計画では冒険の森でしたが,雪のため,どんぐりの森での雪合戦とどんぐりの谷での雪遊びに変更しました。班対抗雪合戦では,雪を融かさんばかりの熱戦が繰り広げられ,雪遊びでは,ミニかまくらを作るなど班ごとに工夫した遊びで楽しみました。
寒波のため,開催も危ぶまれましたが,3日間を無事終えた子供たちの満足そうな顔や笑顔を目の当たりにし,やってよかったなあとつくづく感じました。
子供たちは,防災に役立つ知識や技能,みんなで助け合うことの大切さなどを学んだことと思います。これからの生活にぜひ生かしてほしいと願っています。
<実施後の児童の感想から>
〇防災の話や応急手当体験が勉強になりました。特に,応急手当については知らなかったので,今後の生活で生かそうと思います。
〇寝袋は入ったことがなかったので,楽しかったです。たたむときは,丸くするのが難しかったです。勉強になりました。
〇防災グッズのスリッパの作り方が勉強になりました。
〇いわしさん(注:本施設職員のキャンプネームです)が,防災の話をたくさんしてくれて,火事になったらどうしたらいいか,地震や津波が来たらどうしたらいいか,などがわかりました。
〇友達と行動したり,遊んだりするのが楽しかったです。時間を守らないといけないなと思いました。中学校でも行けるようにしてほしいです。
〇学生スタッフ(注:島根県立大学より4人の学生さんがボランティアスタッフとして参加)さんが,ぼくたちのことをよく見てくれてうれしかったです。