はい、みなさん、こんにちは♪
ゴールデンウィークですが、今年はいつもと違う過ごし方になりますね。
先日、「自然界は昨年までと変わらず生き生きしている」とお伝えしましたが!
実は今年はいつもと違った植物の様子も発見しましたよ♪
というわけで、4月最終日の今日の「自然の小話」はコチラ♪
「この春!クリの木に赤い実が!?」
そうです、クリの木に赤い実みたいなものが、なっていました。
※なんだか、見た目はグミみたいで美味しそう♪
いやいや、クリの実って、こんなんじゃないでしょ!?
チクチクしてたり、ホクホクしてたり(食感がね)するやつでしょ!?
ですよね!
でも、間違いなくこれはクリの木になっているんです。
そこで、今日はGoogle先生に聞いてみました♪
[ クリ 赤い実 ] 検索
・・・。悔しい!全然答えが出てこない!!
便利な世の中になって、インターネットで調べれば、すぐに答えが出てくると思っていました…。
きっと答えはある!でも、どう検索すればいいんだろう…。
そこで思い出したのが「新学習指導要領」の中のこの言葉。
「主体的・対話的で、深い学び」
そうだ!すぐに調べるだけじゃなくて、自分の持っている知識や経験を活かして(主体的に?)考えてみよう!
というわけで、この赤い実(?)の可能性を探りました!
①まず、クリの実では絶対にないはずだ!
②では、可能性として考えられるのは何か?できもの?
③もう一度、この赤い実みたいなのを観察してみよう!
④あっ、なんだか葉っぱの付け根部分が膨らんでいる感じ!?
⑤これをもとにGoogle先生に質問しよう!
⑥ [ クリ 葉の付け根に赤いできもの ] 検索
⑦似ている画像を発見!やった!!
⑧それをもとにいろんなサイトをチェック!
⑨赤い物体の正体が判明!!やったー!!
Google先生、ありがとうございます!
はい、ということで、発表します!
この赤い物体の正体は・・・
「虫こぶ」です!
「虫こぶ」というのは、簡単にいうと「虫の寄生によってできた植物のできもの」。
昆虫などの寄生によって植物が異常な成長をすることで形成されるんですって。
ちなみに、この赤い虫こぶは、「クリタマバチ」というハチの一種が、クリの休眠芽(来春に芽吹くまだ小さな芽)に卵を産みつけることで、こんな風に赤い虫こぶができるようです。
だから、この赤い虫こぶの中にはハチの卵が産卵されていて、ふ化した幼虫がこの虫こぶを食べて大きくなります。
それで、初夏に成虫となって虫こぶから出てくるようです…。
クリタマバチ、すごい。
しかし、クリの木にとってはたまったもんじゃないですね。
この虫こぶ(正式にはクリメコブズイフシという名の虫こぶ)は、たくさんできると、クリの実ができなくなることもあるんだとか。
たぶん、虫こぶに栄養を取られたり、開くはずの葉っぱが開かなくて栄養がつくれないからじゃないかなと推測します。
いやー、でも自然界にもすごいドラマがあるんですね。
なんとなくぼくたち人間は、「クリタマバチが寄生しているのが悪い!」と思いがちですが、彼らが生きるために必死に出した知恵なんです。
人間が生きるために、動植物の命をいただいて食事をとるのと一緒じゃないかな。
いつもと変わらない風景に見えても、あたりまえに自然界にも競争があって、それぞれが必死に生きている。
いやー、考えさせられました。
ぼくたち人間がおかれている今の状況も、似ているのかもしれません。
今こそ、生きていくために必死に知恵を出すときですよね。
そして、人間ができる得意技「協力すること」、これを発揮するときだと感じました。
この協力する力こそが、僕たち人間が生き残っていくための最大の武器になるんじゃないかな。
人間が一丸となって、今を精一杯に生きていきたいと思いました♪
それでは、また♪