聞くところによると、今日のXserveは「金華山で聞くところによるとXserve(前編)」の後編だそうです。なんですが、もうすっかりいつ行ったんだかわからなくなってしまい、信長どのにも「この大うつけが!」と、私に道三どのからの書翰を投げつけられました。
書翰は私のこめかみを直撃し、朦朧とした意識のなかそっと右手を添えてみると、ち、血が……。「な、投げつけたね。親父にも投げつけられたことないのに!」と吐き捨てつつ、おとなしく退城すると見せかけてここぞとばかりにマキビシを2ダースほど厠(かわや)のスリッパなどに仕込んでやりました。
「そんなことをしては、殿がかわいそうではないか!」と、戦から凱旋して来られたばかりの丹羽様、柴田様、羽柴様に怒られました。「お姉! めんごめんご」とキャッツ・アイに出てきたオレンジのレオタードの人のモノマネをしてその場をやり過ごしました。そして、キャツらがスキを見せたその一瞬に――
ズバシャァぁぁぁ
と、天下の銘刀「備前長船祐定」で切りかかる。しかし、さすが彼らも歴戦のモノノフ。丸腰といえど簡単には勝たしてくれない。まるでそれが当然であるかのように、兜飾りで応戦してきやがった。でも、モノホンの日本刀はコルトガバメントにだって負けないんだ!
どしぇすぽーん!
まるで、「べーしっ君」のような断末魔の叫び声が辺りを埋め尽くし、そして彼らは動かなくなった。
バイオレントのあとは、国民的美少女の鑑賞に決まってる。りすが疲れて休園中のりす園を通り過ぎ、ロープウエーで金華山を下りると、そこには岐阜のローカルポスターで防火を訴える上戸姫が。「その油断 火から炎へ 災いへ」……嗚呼、お願いだから、あなたと火遊びをさせてください。とりあえず、一緒にポルトガルに帰って「オランダ妻は電気うなぎの夢を見るか?」をプレーしましょう。
そのあと、ポスターの近くにあった抹茶処にてひと休み。茶菓子がはげしく美味いので、どこのものか訊いてみたところ、地図をくれた。あとで行ってみよう。
敷地内にある岐阜市歴史博物館で、あの現代日本画壇の重鎮・平山郁夫大先生が緊急アピールされているとの垂れ幕が。問答無用で入る。待ちかまえていたのは、「破壊されたバーミアン大石仏」をキービジュアルにイラクやアフガニスタンの何気ない情景が、日本画というフィルターを通し平山郁夫の手記といっしょに整然と並べられた静かなる空間。こんな雄弁でたおやかな反戦表現は初めてだ。
緊急アピール、受信。
写真は館内の目立たないところで動いていたナゾの機械。温湿度計かと思ったが、地震計にも見えた。
さらに、となりの「名和昆虫博物館」へ入ってみる。これは、もう世界ビックリ昆虫アワーだ。一番おどろいたのは、このプラチナウグイスコガネ。欽ちゃんの仮装大賞に、よくこういう人出てくるよね。
さらにさらに、歩いて3分くらいのところにある日本三大大仏の一つ「正法寺のかご大仏」を参拝。奈良、鎌倉は既拝なので、これで三大大仏コンプリート!(三大大仏トレカとかあったら欲しいなぁ)
抹茶処でもらった地図をたよりに、和菓子屋「月丘堂」へ。抹茶処でいただいたのは「花やもめ」というお菓子だったことが判明するも、あいにく売り切れ。「どれがおすすめ?」と訊くと、コーヒー大福なるものがヤングに人気とのことで、他のといっしょに1ダースほど買って帰る。ちなみに通販はやってないらしい。残念。ためしにコーヒー大福を一つ食してみると、
う、う、う、美・味・い・ぞ・お~~~。
――かくして私はかつて味皇がそうしたように全身を巨大化させ、あたり一帯を金華山もろとも破壊しつくしたのでありました。
というわけで、前後編にわけてお届けしました「金華山で聞くところによるとXserve」。いかがでしたでしょうか? 感想をお寄せいただいた方の中から抽選で100名の方に番組特製QUOカードを差し上げられませんが、人生に一度でいいから行ってみられたし。と、聞くところによると、ルイス・フロイスがかつて宣(のたま)っていたそうです。

と、天下の銘刀「備前長船祐定」で切りかかる。しかし、さすが彼らも歴戦のモノノフ。丸腰といえど簡単には勝たしてくれない。まるでそれが当然であるかのように、兜飾りで応戦してきやがった。でも、モノホンの日本刀はコルトガバメントにだって負けないんだ!
どしぇすぽーん!
まるで、「べーしっ君」のような断末魔の叫び声が辺りを埋め尽くし、そして彼らは動かなくなった。

そのあと、ポスターの近くにあった抹茶処にてひと休み。茶菓子がはげしく美味いので、どこのものか訊いてみたところ、地図をくれた。あとで行ってみよう。

緊急アピール、受信。
写真は館内の目立たないところで動いていたナゾの機械。温湿度計かと思ったが、地震計にも見えた。


う、う、う、美・味・い・ぞ・お~~~。
――かくして私はかつて味皇がそうしたように全身を巨大化させ、あたり一帯を金華山もろとも破壊しつくしたのでありました。
というわけで、前後編にわけてお届けしました「金華山で聞くところによるとXserve」。いかがでしたでしょうか? 感想をお寄せいただいた方の中から抽選で100名の方に番組特製QUOカードを差し上げられませんが、人生に一度でいいから行ってみられたし。と、聞くところによると、ルイス・フロイスがかつて宣(のたま)っていたそうです。