公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

国語・国語・国語 !!

2007-06-25 | 教材について
中学一年生の初めての定期テストの結果が出てきました。
くもん時代生徒たちからの報告とあきらかに異なるのは、
理科・社会でしっかり高得点が取れていること。
でも・・・・クソッ!

実はこの子たちには、全国レベルの五教科での学力テストを、
六年生の実力テストというカタチで春休みに受験させているのです。
その際、英語はごく簡単なものなので別にして
国語・算数は平均点がやっと、理科・社会にいたっては30点~40点ぐらいしか
取れていませんでした。
その子たちがみな、今回の中学での定期テストで
英語・理科・数学は大体90点以上をキープし
社会科でも80点ぐらいは取れているのです。
そこまではよいのですけれども。

肝心要の、国語で60~70がやっと・・・・・
小学校一年生の頃から、ずっとくもんの国語をやって来ていて
去年一年間は、切り替えた長文読解テキストと
国語常識プリントをさせてきているのです。
この春からは、教科書準拠のテキストで理科や社会と同じだけ学習させてきています。

くもん時代に「くもんトーク」として
国語が苦手で、というご家庭に「継続は力なり」でお話してきました。
直ちに成果が出るものではないし、日々の積み重ねが大切な教科ですって。
でも、5年も
くもん教材で学習させてきてしまったつけが、「読まない」というカタチで
でてきているのかと思うといたたまれない想いです。
同じテキストを繰り返すことで
数学でも時に、以前やったプリントの答えを写してくる生徒がいます。
けれどそれはすぐに分かることですし
教室ではそういうことはできないので、自力でその都度『解く』ということは
学びます。
でも、国語の場合は?
設問の数も少なく、答えだけを覚えていられるので
復習となると、ろくに読まずに記憶たよりで答えは書けてしまいます。
これを避ける為に長いスパンでの復習にすると・・・・
三度目ぐらいでも時間がかかり、学習枚数が進みません。
弱い子は、国語学習を面倒がるようになりがちです。
教室では新しい箇所、宿題では復習教材を一本とおして順次、
というような方法で対応してきたのですが
それで五年近くも≪学習≫させてきていて
現在は教科書準拠のテキスト・ワークをさせているのに
このありさまか、と思うと、なさけなくて泣きたくなります。

長年、国語が苦手だった生徒が
中学二年・三年の頃に
「国語が得意科目になりました」という事例もいくつかあるので
他の教科では親のナットクも得られると思いますから
教科書準拠テキストを徹底的にやっていこうと思っていますけれども
それでも
「答えを覚えようとする傾向」「キーワードに頼って答えを探す方法」から
どうやって抜け出させたらいいものか・・・
学校のテストで。実力テストで。
国語は試験勉強なんかしなくても。
いつでも90点を取れる国語力をつけていきたいのです。

現在小学生には、
「同じ文章で設問の異なるテキスト」で、どこまで読むかを実証中ですが
現在の中学生にはそれをやっている時間はとれそうもないので
どうすることができるか、思案中です。



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1 コメント

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国語の力って何? (ミミー)
2007-06-25 23:04:10
公文式の国語は、公文式算数数学のメソッドを応用して作られたものだと思いますが、はたして読解力の強化に有効なものでしょうか?あの小さなプリントに少し文章を載せてすぐ2,3問解かせるというスタイルでは、何も身につかないような気がします。本当に国語の力が付いているのであれば、どんな形式の問題でも解けるはずなのに、くもんをやっている子はくもんのような問題にしか対応できません。全部をしっかり読まないのです。慣れてくると解答欄の形や大きさから推測し当てずっぽで書くだけになり、間違っていたら考えずに又それらしい答えを書くだけです。
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