はじめのい~っぽ 60'S

今日生きてるのは奇跡!
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映画「エヴェレスト神々の山嶺(いただき)」を観てからの拡がり

2016年04月26日 | 映画 ☆

「エヴェレスト神々の山嶺」を観た感動を4/1のブログで記事にしました。

その日から隙間時間を使っては原作(夢獏獏氏著)に没頭ならぬ没脳(ぼつのう)。

面白くて面白くて、次どうなるの?

いろんなカタカナ出てくるけど(山の名前?道具の名前?ルートの名前?)ほとんど読み飛ばしました。

聞き覚えのある「アンツエリン」が本の中にも出てくると、イメージできやすかった

日本に残してきた彼女が、エベレストのある国まできたのに、

いだき合うことなく、夜通し手をつないで語っただけで翌朝には別れていくあたり・・・・印象に残りました。

とにかく、映画と本とを確認しながら読み進めれたのは良かったです。

映画は3回観ました。

3回目は友達を誘って・・・かなり強引に・・・。

その上「どう?良かったでしょう」と念押しまでしてしまいました。(ごめんよ~)

 「エヴェレスト 画像」の画像検索結果

この映画を上映している間に、「とどめの鑑賞」としてもう1回観たいです。

これだけ味わえば本望と思う。。

天橋立「ぽんた」でウマイ煮魚をしゃぶりつくしたあの快感に似ている感じ。

こんなことはかつてない気持と経験。

それをしている私。

いいな~いいな~たのしいな~なんかちょっとカッコいいぞ。(エヘッ)

 

映画では原作の中からバッサリ切り取られた部分があります。

この部分を、映画のクチコミでは「不満だ!」と仰っていた方がありましたが、話の必要な部分はかなり丁寧に映画づくりされていると思いました。

「エヴェレスト 監督 画像 」の画像検索結果 

監督さんと獏さんのすり合わせは、数えきれないほどされたことでしょう。

お互いに、自分の創りあげた作品・これから創りあげようとする思い入れは大変強いものがあるでしょうから。 平山秀幸監督↓

「エヴェレスト 監督 画像 」の画像検索結果

 

原作のある映画つくりって、オリジナルとは違う大変なご苦労があるのでは?ないでしょうか。

その上に、演者のなりきる力・能力が加味されて、より一層厚みの増した作品が出来上がる。

「エヴェレスト 画像」の画像検索結果

昔「いや~映画って良いもんですね~」という評論家がいらっしゃったけれど、その意図するところは映画のバック・ヤードまで及んでいたのかも知れません。

 

また、外国の地で撮影するための手続きや段取りは、監督以上の力持ち(スタッフ)が働かないとスムーズに進まなかったと思います。

お天気のご機嫌を観ながら進める。

限られた時間との闘いもあったでしょう。

高度5000mという日本にはない高地でも撮影がすすめられたようですね。

監督・演者さん・機材を動かすスタッフ・それを支えるスタッフ。沢山の人の力で出来上がったんですよね。

素晴らしい風景。死ぬか生きるかその臨場感、冷たさまで伝ってくる映像。

著作とは違った良さが映画にはありますね。

 

あ~ごめんなさい。

著作の感想・感動から外れました

この映画で阿部寛にぞっこんになってしまった私は、実在したヒロイン=森田勝氏(写真)の人となりを知りたくなり

夢枕獏氏から続いて、佐瀬稔著「狼は帰らず」に読みを進めました。

「狼は帰らず 佐瀬稔 画像 」の画像検索結果

客観的に書くとは、こうも容赦なく書くか?と思ったところがあります。

が、著者の暖かい人間を観る目に出会います。

森田勝氏の表面上の言動・行動をつなぎ合わせると「独特な人・特徴ある人」になってしまいますが次第に著者が彼とかかわって人たちの話を織り交ぜながら随所に、彼のひたむきさ・純な気持ち・高名になりたい・気持とその背景、人物が丁寧に書かれています。

解説を遠山成樹氏が語っています。文中から紹介いたします。

P319・・・私は森田の死に同情はしない。クライマーたるもの、成功も死も、同等に甘受しなければならないと考えるからだ。

常に生と死の臨界に身を置き、だからこそ日常生活では決して味わえない愉悦が得られる行為がクライミングである以上、クライマーの死は、一片の事実として受け止めるしかないのだ。

中略・・・・

P323・・・本書にかかれた、アイガー北壁での森田の姿を、読者はどう読み取るのだろうか。・・・・いくら老いたとはいえ、クライマーがトップを譲って心安いわけがない。

しかも森田は、木村が墜落・骨折した場面では「俺もここで死ぬ」とまで言って泣いている。

狼と呼ばれた男の、この時流した不覚の涙が私には熱く痛い。

・・・・・中略・・・・

人に認められたくて、懸命に自己を主張しても思いは果たせず、ついに志半ばのまま終わった。

かなりの人間の、かなりの人生に当てはまる苦しさを代弁して、森田の生と死は哀切を帯びる。

だが、苦き人生こそ、真実があるのもまた確かだ。

愛すべきアウトロー、森田勝。

本書とともに長く語り継がれんことを。(初版 1998年11月18日  5刷 2012年6月10日)

******

夢枕獏氏の作品と併せて読まれれば一層面白さが広がることでしょう。お奨めいたします。

 


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (爺爺Masahi)
2016-04-26 16:33:25
こんにちは、

戯言劇場を誉めて頂き光栄です。

私は、本格的な登山というのは学生時代白馬しか経験がありません。しかも、「登山愛好会」に入った動機は、大変不純な動機でした。

ですので、山登りの楽しさや苦しさ、充実した達成感等々にも届いていません。

でも、ハイキングかトレッキングにはよく行っていました。奥多摩とか丹沢が主な山行だった気がします。

でも白馬の温泉は良かった思い出があります。あんな美しい星空・・・時間の経つのも忘れて見入っていて、逆上せてしまい、仲間に助けられた経験もありました。

で、このことを長い事話題のネタにされてしまい、その度に赤面した好い思い出として脳裏に焼き付いています。

で、何が言いたいのかと云えば、気持ち的には理解出来ても実体験が伴わないと理解することは大変な努力(脳の実感としては)が要する程度だろうということ、もう一つはたとえ実体験が無くても、心理的な要因が有れば理解し共感することが出来るという、相対する矛盾が考えられると思うものです。

だからこそ、私はこの本を読んではいないのですが、面白そうな内容を持った本だろうと想像が出来ます。

もしかしたら、洋Kさんの紹介の仕方が上手いのかなとも思うのですが。

またまた長くなってしまいました。短くする努力はしてはいるのですが、なんせ論文を纏める仕事に長い月日拘わってきたので、癖のようになっています。

その点お許しを願います。         敬具
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Unknown (洋K)
2016-04-26 17:18:14
マサヒ様
こんにちは~
コメントありがとうございます。

いやはや、素晴らしい本はもっともっとあるでしょう。
けれど、私にはちょっといじけた成育歴があり(家庭が複雑とかではありません)読書に関しても、素直になれない所があるのです。

それは年齢を重ねても結構尾を引いているところがあります。

近頃は自分をさらけ出すのが快感になり(あれ?私ってM?な~んてね)。下品でごめんなさい。

弱点はいろいろあれど、
今からどうするか?
何ができるか?
と前向きに考えられる時でも
昔の行動や心理は、
かなり劣等感で占められていたなと思うのです。

だから、それを理由に「~をしない」というのでは、これからも生きていくうえで「そりゃないだろう」と思ってはいるんですが。(意味通じないかも・・済みません)

もうちょっと書きたいのだけれど、夕ご飯つくりしてきま~す。
先ずはお礼を言いたかったので。

私は駄文でしかも長文になる傾向がありますので、マサヒ様も存分にお書きください。

文章中?なに?なに?と理解できないところや分からないところは、読み飛ばす特技もございますし、重箱の隅をつついて墓穴を掘るのは、朝飯まえでございます。エヘヘ

では~

のちほど、今日のコメントについてきっちり、書かせて頂きますが、駄文に慣れていないとかなりキツイですが、その点、大丈夫でしょうか?
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少々レベルが高くて (chidori)
2016-04-27 06:19:38
いろいろ高い?視点でのその道に入り込んでおられるので、私にはよく理解できないことが多いのですが(ごめんなさいもっと集中して読ませていただけば分かるのでしょうね)
映画大好きです。でもきっと私はミーハー的。話題作などをあさっている。山田作品などが好き。でも山の作品、何本か見て虜になってしまいます。わたいはほんの山歩きしかしていませんので、その醍醐味などとても味わったことはありません。でも若かったら、挑戦してみたいと、田中陽気?さんの番組何度でも観ています。
訳の分からぬコメントでした。以前全てにアバウトな人…と言われたことがあります。
返信する
Unknown (洋K)
2016-04-27 09:34:05
(chidoriさん
おはようございます

コメントありがとうございます

私はめっちゃいい加減で、チャンポランで、おっちょこちょいな一面を頭の中の1/3くらい持っています。
良いでしょう?

ちどりさんがなされてきたことに思いをはせば、アバウト感性で、今日まで、ここまで、乗り越えてこられたのは幸せだと思います。

よく自分を追い込み過ぎず、神経症にもかからず、数かずの難局を乗り切ってこられましたよね
素晴らしいですよね。
そして今は、知る人ぞ知る名パーソナリティーに繋がっているのですからアバウト効果恐るべしです。

アバウトが、あなたを育てた
アバウト万歳!
アバウトなかなかいいぞ!
アバウトだから人が近寄ってくる
いいな~いいですね~

「有難い能力」「素晴らしい魅力」だと思いました。
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Unknown (洋K)
2016-04-27 09:59:41
まさひさま
おはようございます。

「もしかしたら、洋Kさんの紹介の仕方が上手いのかなとも思うのですが・・・・」なんて、マサヒ様、のせるのがお上手ですね。

所がドッコイなんですよ。
獏氏は、著作完結後「この作品に、付けたすことは何もない。また削るところもない。

構想から20年温め、現地にも何度も赴き練りに練った。
書き始めから終わるまでの役4年、心血を注いだ完璧な作品になったと。

そんな力作ですから、誰がどのように書いても、感動の端くれは、伝わりやすいのかな?と思いました。

ところで、昨日コメントかきます。と言いましたが、新しい記事に心を向けてみようと思います。
返信する
こんばんは (延岡の山歩人K)
2016-04-28 18:39:14
神々の山嶺
この映画
しばらく前に他様のブログで概要を知り
映画を観たいと思いましたが
ローカルな小都市には 映画館が無いのです
機会を待っているところです(^^)/

返信する
Unknown (洋K)
2016-05-02 09:35:51
おはようございます
延岡の人(正確には、「延岡の山歩くK」)さん。コメントありがとうございます。

いつも、「今登ってます!こんな風景見えます!!」って臨場感ある写真、花たちの笑い声が聞こえてくるようなのをUPしてくださりありがとうございます。

どんなところを歩いていらっしゃるのか?楽しさが伝わってきます。

こうやってブロガーから、ブロガーへ繋がりを観させて頂いているとその道の楽しさが、ブログから伝わってきて面白いですね。

今まで知らなかった(興味もなかった)世界を、ちょっとしたきっかけで知ることができ、ネットの力に驚いています。

震災に寄せられる真心。世の中の不正へのいかり。ネットは小さなつぶやきを、うんかのごとく、小魚のトルネードのごとく集まって、大きな力になっているんだな~と思います。

そうして、そんな力を借りて私も遊ばさせています。
前ふりが長くなりました。

映画はこちらの地域ではおしまいになりつつあります。
プレミアムルームで観覧しても10人にも満たない観客数です。(座席がゆったり「しているのに、料金は同額)
本当にもったいないと思いながらゆったり見させて頂いています。
私は60歳以上なので、シニア価格です。

この映画を、DVDで観るのはもったいない
ぜひぜひ、映画館でご覧になってください。

迫力ある画面と、館内の横からかは水のチョロチョロした流れる音も聞こえてきます。
3Dサウンドって効果でしょうか。

お楽しみになってくださいね
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