金の島の釣りキチ日誌

佐渡ヶ島で釣れた平凡な魚をドヤ顔で日々更新予定。

【第十二章】失敗は成功のもと

2024-02-23 23:01:15 | 過去の釣行記録編

2023年4月中旬

前回と同様の場所でコノシロ付きの大座布団ヒラメを狙って釣りをしていた。

この日も激流に合わせたボトム&ダウンドリフトを中心に組み立てていた。

前はシーバスが釣れたが、今回は本命のヒラメを釣りたい。

ジョルティを投げ、神経を研ぎ澄ませてボトムの形状とルアーのコースをイメージ。

かけ下がりの上を通った時。

 

「ゴンッ」と重いバイトがあった。

 

神経を尖らせているだけあって、鋭いフッキングが出来たと思う。

フッキング後、MHの竿がぶち曲がり、ドラグがまぁまぁ出る。

めちゃくちゃ引くというよりは、すごく重い。

途中で確信していたが、座布団だ。

途中走られながらも、手前に寄せてきた。

そして姿を見た時、あまりのデカさに言葉を失った。

手と足が震え、めちゃくちゃ動揺しながらもネットを準備。

ランディングしようとタモを伸ばしてみると、タモに入らない。

縦幅、横幅ともにサイズオーバーしている。

それでも何とかしていれようと何回もチャレンジした。

そして悲劇が起きる。

ジョルティのフックがタモに引っ掛かり、どうしようも無くなった。

ここまで来たら引っ掛かった状態で引っこ抜くしかないと思い、抜こうとしたが重たくて1回目は断念。

再度チャレンジしようとタモ持ち上げようとした時に、フックが外れヒラメが落ちていく。

最初はヒラメも弱っており、フリーズしていたがすぐに復活し逃げていった。

悔しさが、そして苛立ちが込み上げる。

もはや言葉には表せない悔しさだった(釣り人の皆様なら分かってくださると思います)。

しばらく間は、あぁしていれば・こうしていれば等の後悔の思考が1週間ほど続くことになる。

後々、タモのサイズを計測してみたら縦70㎝、横50㎝だった。

ヒラメは縦の長さでタモを10㎝以上オーバーしていたので、やはり大座布団。

逃がした魚はデカかった。

 

翌日

リベンジをしに同じ場所に来た。

すると、釣り場に友達が。

普段一緒に釣行することは無いが、割と仲の良い友達だ(ここからはMとする)。

Mに一通り昨日会った出来事を伝え、一緒に釣りをすることに。

良い時間になってきて、コノシロが逃げ始める。

いる場所は分かっているので、ジョルティを流し込んでいると・・・

少し離れていたところでやっていたMの竿がぶち曲がる。

「やられた」と思いつつも、近寄ってみると昨日自分がかけた魚と同サイズくらいのヒラメだった。

Mはギャフで無事ランディングし、サイズ計測。

83センチ、8kg超えの大座布団だった。

Mの落ち着いたファイトとスムーズなランディング捌きを見て素直にすごいと思った。

自分も負けてられないと思い、すぐに釣りに戻る。

しばらく粘っていると自分にもバイトがあった。

めちゃくちゃ集中していたので気持ちの良いフッキングが出来た。


Mのメジャー借りてサイズ計測。59㎝の肉厚なヒラメだった。
 
Mのヒラメと並べてみるとソゲにしか見えない・・・(下の小さいヒラメが自分が釣った魚)

 

しばらくこの場所に通い続け、ひたすらボトムドリフトをやり続けた。

ヒラメは中々釣れないがマゴチは結構釣れた。しかも良型が連発(1日に2尾~4尾)

合計で20匹くらいはこのパターンで釣った。

60㎝オーバーも釣れた。

 

通い続けて数日が経過した頃。

ギリ座布団は無いが自己記録更新(67㎝)のヒラメを釣り、一応リベンジを果たした。

サイズに満足はしていないが、この魚が釣れた時は本当に嬉しかった事を今でも鮮明に覚えている。

初めての自撮りをした魚だから尚更記憶に残った(とにかく恥ずかしかった)。


 そして何より通い続けた事で、ボトムドリフトの習得することが出来た。
成長を肌身で感じられる。このうえない喜びだ。

【第十一章】2023年の始まり

2024-02-04 16:39:26 | 過去の釣行記録編
2023年1月1日 新たな年はじまり
2022年の目標から引き続きランカーシーバスのキャッチと釣行回数300回以上に設定した。
昨年(2022年)はランカーのキャッチは出来なかったものの、目標釣行回数200回に対し、240回と無事達成することができた。
この結果を踏まえ、300回に設定したが、正直かなり難易度の高い目標に設定したと考えている。
 

2023年3月下旬

去年と同様で仕事が忙しく、1月、2月は釣りに行かなかったが、3月になり仕事もひと段落。

もうこの段階で目標の一つである釣行回数300回への道は険しくなっていた。
まぁそれはそれとして・・・
2ヶ月間ろくにフィールドに通っていなかったので、全く状況が分からない。巷の噂ではシロウオパターンだだそう。初めてのパターンでどうすればいいのか分からないが、それっぽいルアーを買って投げ倒してみた(ばっしー同行)
 
結果はまずまず。
数は出るが、サイズは無い。
それでもデッドスローで神経を尖らせている状態での明確なバイトは非常に心地が良い。
ばっしーにも味合わせたいが、ばっしー持ち前のバイト回避性能か凄すぎて、当たることなく終了。






2023年4月初旬
会社の都合でNが遠方に転勤になった。
毎週のように釣りに行く仲間で良きライバルでもあったNともう釣り行けなくなる。仕事の休憩中にああだこうだと釣りの話も出来なくなる。そう考えると凄く悲しかった(横でポロッとランカーを釣られる危険性が無くなったのは凄く良いことだが)。
 
Nが去り際にルアーを譲ってくれたので、次の釣行は譲渡品縛りで行うことにした。


譲渡品の中で最もシロウオパターンに当てはまったのはガルバスリムだった。
初めて使うルアーなので、もっと苦戦するかと思ったが、ルアーの力と縛りプレイ時に発生するなぞの集中力であっさり結果が出た。
釣りをしながら、Nと一緒に行った数々の釣行が頭の中を駆け巡る。
いつかまた一緒に釣りが出来る日が来ると信じてこの日は納竿した。
 
2023年4月中旬 
昨年(2022年)にひっそりと聞いていた春のコノシロパターンが始まった噂を耳に挟んだので早速フィールドのに向かう。
 
釣り開始早々にコノシロがフィッシュイーターに追われ、水面が生命感に溢れる。
この場所はシーバスもいるのだが、それよりも大座布団ヒラメの釣果をよく聞く。
下げ潮で激流になり、ミノーでは正直辛い。というのも建物等の影響でダウン方向の釣りが主体となり、ミノー類ではアクションが破綻する。
 
現状この状況下で、魚を出す方法はシンペンのダウンドリフトもしくはジグヘッドワームのボトムドリフトしか分からない。
ボトムドリフトは未修得だったので、この場でいっそ修得してやろうと思った。
 
ブルーブルーのジョルティ22にルアーを変え、とりあえずチャレンジしてみる。
正面にキャストし、ジョルティをボトムまで沈める(フリーフォールで)。ボトムについたら竿を一回しゃくり上げ、ジョルティを少し浮かす。
そうすると浮いたジョルティが、流れを受けダウン方向へ流され始める(ルアーの頭は自分に向いている)。当然ここでリールを巻かなければ、即根掛かりする。しかし巻きすぎても浮き上がるのでここからが調整作業。ボトムから離れず狙ったトレースコースに通してくる巻き速度を見つける。地形はダウン方向に向けかけ下がっていく。下がり始める場所も当然把握してボトムを舐めるように流し込んでいく。
上手く流せるようになるのに何日もかかったし、失ったジョルティも数知れず。
それでも自分が少しずつ上達してくる感覚がうれしくて夢中になってやっていた。
根気強くやっていると、ついに魚の反応が出た。
釣れたのは50㎝程のシーバス。
自分がやっていたことが間違っていなかったと思えた1尾。
そしてしばらくはこの場所に通いこもうと思った。