金の島の釣りキチ日誌

佐渡ヶ島で釣れた平凡な魚をドヤ顔で日々更新予定。

【最終章】決着

2024-06-13 23:03:00 | 過去の釣行記録編
2023年11月下旬

ロックショアの釣りも終わり、いよいよシーバスを釣るために本腰でコノシロを探していた。

しかし、コノシロも見つけられず2週間フルで出動しても完全なボウズが続いていた。

メンタル的にも身体的にもかなりきつい状態。

「他の人はランカーが釣れているのに、なぜ俺だけ釣れない?」

「誰よりも努力している自信があるのになぜ?」

「何が悪い?自分には釣りの才能が無いのか?」

などなど。寝る前や釣りしてる時でさえイラついていた。今思えば余裕の無さがより釣れない状態を悪化させていたと思う。

毎日仕事終わりに釣り場に向かい、夜中まで釣りをするのは当たり前。

朝まずめ→仕事→昼休みも釣り→仕事→夕まずめ→ナイトゲームなんて日も多々あった。

もはや釣りの合間に仕事しているような状態だ。

釣りから帰って家族を起こさないように、暗い部屋で冷めたご飯を食べながら寝落ちしたのは良い思い出だ。

魚が釣れないことでより一層がむしゃらになっていた。

余談だが、仕事中も釣りのことを考え、寝不足でぼーっと仕事をしていたことでミスが多発して色んな人に沢山怒られた。本当に全てが上手くいっていなかった。










風向きが変わり始める。



2023年11月25日 朝まずめ

【第十章】で話した場所でコノシロがいそうな雰囲気が出ていた。この場所はコノシロが来ると鵜が溜まる傾向がある。

翌日自分はすぐにその釣り場に向かった。最も自信のあるモンスターウェイクを投げ、前回と同じ釣れる圧の再現をする。

すると早々に答えが出た。

岸際で何者かがモンスターウェイクにバイトしてくる。

久しぶりの魚の引きに焦ってめちゃくちゃなパワーファイトをし、一瞬で引きずり上げた。





「釣れた…やっとシーバスが釣れた」
嬉しさのあまりウルウルして目から涙が溢れそうだったが、ランカーまで涙は取っておきたいと思い堪えた。


翌日更に追い風が吹く。



2023年11月26日 デイゲーム

違う場所でもコノシロの影が見えた。
日も上がり朝まずめの雰囲気はもう無かったが、何らかのフィッシュイーターがベイト追う姿を目で捉えた。
距離がかなりあったので、迷わずかっ飛び棒130BRをフルキャストする。
ギリギリ届かないが、諦めずにスロー気味なリトリーブで誘う。流れを受けた状態で、沈まない速度域を保持しながら、なるべく反応があった場所から離れず、ルアーを見つけてもらうまでの時間を稼ぐイメージ。


すると、


とても分かりにくいフワッとしたバイトがあった。しかし、体が反射的にフッキング。見事に針が刺さり、またもやメチャクチャなパワーファイトで引き寄せた。

*決して怒っている訳ではありませんm(_ _)m
むしろシーバスが釣れて満面の笑顔。のつもりです。


サイズアップ。
正直昨日のような感動は無かったが、連日シーバスが釣れる事に喜びを噛み締めた。徐々にサイズが上がり、ランカーの背中が見えた気がした。


2023年11月27日 ナイトゲーム

仕事終わりにばっしーを引き連れ、コノシロがいる場所に足を運ぶ。

着くと早々にコノシロが逃げ回り、ボイルが発生している。ボイルの音もかなり大きい。

「今日だ、今日、ランカーを釣るんだ」

とばっしーに伝え、釣りを開始。

水面は生命感に溢れるが、中々ルアーに食ってこない。モンスターウェイクもスカーナッシュ140Fもブローウィン140Sも自信のあるルアーを一通り試したが、反応がない。

自分の釣りが通用しない?

そう思った。

寝る間を惜しんでも釣りたかったランカークラスが目の前にいるのに。喪失感に近いような感情が湧いてくる。

それでも諦める訳にはいかない。

大きく深呼吸をし、少し冷静になる。

「端だ。群れの端。コノシロの群れにルアーを突っ込んでもシーバスに見つけてすら貰えない」

と無い頭を振り絞って、群れの端にガボッツ150をキャストした。ガボッツを群れから逸れたコノシロをイメージしてリトリーブする。
離れたところにある街灯のわずかな光でガボッツの引き波が見えていた。

群れから2mほど離れた時。





バァゴォンッ!!




ガボッツ150から大きな水しぶきがたった。

すぐ竿に重みがのり、反射的にフッキングする。
今までに無いくらい早く、強く、鋭いフッキングが出来たと思う。

ばっしーに「来たっ!ランカー!」と伝え、ランディングをお願いした。ばっしーも自分が初めてのランカーかもという事で、すぐに駆けつけてくれた。

ドラグを出しながら丁寧にファイトする。相手もデカいシーバス。そう簡単には釣れてくれない。


そして、この魚だけは絶対にバラしたくない。


何度かエラ洗いされるも何とか弱らせながら足元まで寄ってきた。いざランディング。

網に入ろうとするその瞬間。

ガバァッ!と魚が暴れ網から外れる。

ヤバい。バレたか…?

ロッドにはまだ重みはかかってる。

大丈夫、まだバレてない。

内心ドキドキしていたが、ファイトは冷静だった。

シーバスも最後まで踏ん張り、2回ほどランディングを失敗。

「焦らなくて良いよ」とばっしーに伝え、3度目の挑戦。シーバスも流石に力尽きたのか今度はしっかり網に入った。

無事引き上げ、キャッチ。緊張のサイズ計測。




グッドコンディションの82㎝

正真正銘のランカーシーバスだ。

・・・・・・・・

じーーん。

気付いたら涙で目が滲み、シーバスがぼやけて見える。ばっしーは「デッケェ!やりましたね♪」と一緒に喜んでくれた。

ここまで長いことかかった。
思い起こせば2年前の2021年8月に釣りを始め、シーバスにハマり、ランカーに憧れ、Nに横で90upを釣られ、雨の日も、風の日も、また風邪の日も笑、諦める事なく釣り場に通い続けた。

バカなりに釣る方法を考え、下手くそなりに釣りをし続けた。

釣行回数は500回を超え、楽しいと思える日の方が少なかった。

それでも夢見たランカーを釣る日を迎えるために全力を出し、やっとこの手に掴むことが出来た。

たかが遊びに大人がここまで本気になれる。
釣りには無限大の魅力が詰まっている。



そしてこれからの目標はメーカーと契約してテスターとなり、釣りの楽しさを広めること。ランカーシーバスを釣ることより数百倍は難しい"夢"だと思う。

それでも今回の経験で無理だと思った事も挑戦し続けることで、夢は掴むことができると分かった。俺はこれからも挑戦し続ける。

最後にブログの練習と思い出の記録として過去の釣行記録編を書いてきました。長いうえに下手くそな文章だったかもしれませんが、最後まで読んでくださって本当にありがとうございました。

この後からは日々の釣行をブログに書き残していきます。

これからもよろしくお願いします。


忘れないためにタックルデータを残しておく。


ーーーーーーータックルデーターーーーーーー

ロッド:アピア foojin'RS デザイア95MH

リール:シマノ ツインパワー c5000xg

ライン:ヤマトヨテグス レジンシェラー4 1.2号

リーダー:シーガー グランドマックス5号

ルアー:ブルーブルー ガボッツ150

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