北岸にて 〜 シドニーの北郊・ノースショアから想う日本のこと、世界のこと。

〜シドニーの北郊・ノースショアから想う日本のこと、世界のこと。

Rain & Sunshine

2020-05-17 12:17:54 | 日々のこと
今週は雨が降ったり、かと思うと陽光が差したりと、天候が安定しない日が続きました。

見出しの写真は朝、通勤の時に撮ったものですが、車の中にいるうちは上着がいらないくらい暖かったです。それが下の写真のように昼すぎに郵便局に行ったときには、けっこうな雨に降られてしまいました。こういうのを大陸性の気候というんでしょうか。日本で降るような一日中続く雨というよりも、まとまってザッと降った後で晴れ間がすぐにのぞくということが多いように思います。日本でいうスコールというものに近いですが、こちらでは'Squall'という言い方はしません。普通は'Isolated Shower'と呼ばれています。「孤立した、一時的な雨」ということですね。こういう天気が続くと、気分も安定しません。



日本では「風薫る五月」とよく言われますね。ゴールデンウィークがあり、自分の誕生月でもある一番好きな月のひとつです。オーストラリアだと11月がこれに相当しますが、こちらでは少し状況が違います。こちらの樹木は常緑樹がほとんどですので、冬でも緑の葉をつけたままです。とくにニューサウスウェールズ州の森林の半分以上を占めるといわれるユーカリの木は、少しくすんだ緑色です。ですので冬の間でも緑があるのはいいのですが、初夏になって色鮮やかな若葉をつけるということがないのですね。「南半球の秋」の回でも書きましたが、湿気をふくんだ柔らかい風が新緑の木々の間を渡るということが、残念ながらないわけです。しかし爽やかな涼風が初夏の匂いを運んでくるというのはいいものですね。

なんだか書いているうちに、5月の日本に帰省したくなってきましたが(笑)。



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