桝田酒造店
2022年11月30日(水)
2018年11月7日、宿泊先の富山東横インを出発し、岩瀬へ行きました。北前航路で栄えた地区であります。
率直に言って、寂れています。ただ、地域の人が熱心に町おこしをしている様子が伺え、好感を持ちました。
桝田酒造店を訪れました。
前日6日、富山駅前で酒販組合の方の中に桝田酒造のスタッフがいて、案内していただけるということでしたので、厚かましく訪問したものです。
今、まさに仕込みの季節であります。
色が黒いものがあります。初めて見ました。
プーンと良い匂いがいたします。
大きな甕がありました。これプライヴェイト甕で、何人かのグループからの委託生産ということでした。贅沢であります。
酒を絞る機械です。
酒粕が見えます。売ってくださいとお願いしたところ、約2㎏持ってきていただき、結局無償でくださいました。thanksです。
合計30分くらい、熱心に説明していただきました。私たち二人のためにです。感謝です。
瓶に詰める行程です。
これは、冷却する機械です。現在は使っていないということでした。
新酒であります。後ほど、getいたしました。(別の銘柄ですけど)
醸造場を出たところで、偶然に社長さん(左)とバッタリ出合わせました。何か、不思議なオーラを感じる方でありました。
これが凄いんです。普通は案内いただけない場所なんです。
壽蔵と称します。
この木彫りが凄いですよ。一枚板で接ぎ木することなく彫っているんです。左は亀。
右は龍です。
私ゃ、ビックリするというかギョといたしましたです。年代別に相当数の酒を寝かしているんです。これ、投資感覚と思います。「投資」とは、現在の価値を犠牲にすることなんですね。売れば収入が上がる訳ですが、将来もっと価値が出る可能性に掛けて寝かしているのであります。ワインがそうですよね。日本酒でこのような経営をしている蔵ってどれくらいあるのかしら?と思います。
これ見え難いですが、「H6 壽 72本 40%」と記されています。24年前ですか・・。日本酒の古酒って、10年物程度しか知りませんでした。
勿論空調完備で、どの程度あるのか見当も付きませんが、将来凄い酒になる可能性があると思いました。
この蔵の中に更に蔵があって、中でもとっておきの物が寝かされているんです。扉が横になっているのは、特に意味がありません。龍が光る玉を追いかけている姿です。
これ、具体的な年数は忘れましたが、相当の年数が経っているということでした。
横になっているのは、特に意味がありません。
車が3台停まっていましたが、ナンバーはいずれも「10-01」でした。意味は分かりません。
ここの社長さんは、ワインにも拘りがありフランスにも度々行っているそうです。日本酒は寝かしたものは一般的ではありませんが、将来ワインのように年代物が出回るようになるかも知れません。その時には、この酒蔵はブレイクする予感がいたしました。
これまで酒蔵は数十は訪問したことがありますが、突出してユニークな酒蔵でありました。