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「雪に願うこと」

2006年06月11日 | 映画
雪に願うこと」を見に行きました。素晴らしい映画でした。主人公が、胸のうちを馬に語りかける、そんなシーンを、私は涙ポロポロ流しながら見てました。こんな素晴らしい世界が、売り上げ不振で消えてしまうかもしれない、そんな風に想像したりして、何度も涙腺が決壊しました。

原作の「輓馬」より、映画の方が断然面白かったです。私は以前<テツオという脇役の存在が光っています。この役を役者さんがどう演じているのかが楽しみです>と書きましたが、完璧でした。素晴らしい!

私はこの映画を大推薦します。★★★★★です。JRAの競馬場の、大歓声に包まれたG1レースにだけドラマがあるわけではありません。北海道の小さな競馬場にも、人の心を動かす何かがある、そういうことをきちんと伝えてくれる映画です。そして、日本が世界に誇るべき馬文化、「ばんえい競馬」の魅力も、十分すぎるほど伝わってきます。地方競馬の現状、厩舎の生活、馬の魅力、競馬の醍醐味、そういったことがこれほどまでに丁寧に描かれている映画を、私は他に知りません。ですから、全世界の多くの人に、この映画を見て欲しいと思います。大ヒットは無理かもしれませんが、少なくとも、競馬を愛する人には見て欲しい。私は、もうこれ以上、地方競馬につぶれて欲しくありません。こんな素晴らしい世界があるのだということを、もっと多く人に知って欲しいと思う。この映画、東京国際映画祭でグランプリを受賞した作品でもあるし、ホントいい映画です。是非!

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