ごめり語。

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下諏訪温泉 菅野湯

2004年12月21日 | 日記
暗い路地を入ってゆくと菅野湯がある。
下諏訪温泉の外湯で、主に地元の方が通うであろう銭湯。
建物がとても古く、人の気配も感じられず、入ろうかどうか迷った。
しかしいざ中に入ってみると、そのレトロな雰囲気が絶妙。
番台の奥にテレビ室(休憩室)があって、ぶらさがり健康器などが置いてある。
脱衣所には木製の箱があるだけで、コイン式のロッカーはない。
お風呂場には年季の入ったタイルが敷きつめてある。
真ん中に浴槽があって、全体的に大きすぎもせず、小さくもなく、
とても心地よく、リラックス出来る空間であった。
わずか220円で、至福の時を過ごすことが出来た。

最初は5人しかいなかった客が、徐々に増えて15人程になった。
風呂場では皆黙っているのに、脱衣所では客同士の会話がはずんでいる。
「風呂場では声が響く」からなのかもしれないが、
「水の音」が沈黙を誘うからなのかもしれない。
昔、港でアルバイトをしていた時にも同じように感じたことがある。
ポンポン船の上では皆おとなしかった。
「エンジン音で、しゃべりづらい」ということもあろうが、
「波の音」のおかげで、無理にしゃべる必要もなくなるのだ。
そんなことを思い出した。
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