ごめり語。

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祐一、男になれよ!

2012年05月24日 | 競馬・乗馬・馬
ダービーは特別なレースです。否、ダービーだけが特別なレースなのです。例えば、ダービーの借りを有馬記念やジャパンカップで返すことは出来ません。ダービーの借りは、ダービーでしか返せません。ダービーとはそういうレースだと思っています。

いちばん強烈な印象が残っているダービーはというと、私の場合、ウイニングチケットが勝った第60回です。あの時は東京競馬場で生観戦していたし、単勝を1万円勝っていたし、そして何よりも、鞍上が柴田政人騎手でしたから。ウイニングチケットは、皐月賞を4着(5位入線)に敗れたのに、単勝1番人気でした。平成5年、私は入社2年目でした。あの時私は、ごみ箱の上でウイナーズサークルの表彰式を見ていました。なんだか、自分はごみ箱の上が相応しいような気がしたし、いつかは柴田政人みたいに花を咲かせるんだ!とも思っていました(若かったね)。今年のダービーは、たぶんワールドエースが1番人気になるのではないでしょうか。それはきっと、この馬がいちばん強いからではなく、この馬が勝つのに相応しい、そう思っている方が多いからだと思います。それはまるで、ウイニングチケットが勝った時のように。ワールドエースの鞍上は福永祐一騎手。福永洋一元騎手の息子さんです。

古い「Number」はほとんど捨ててしまいましたが、何冊かは手元に残っています。316号はその中の一冊で、ウイニングチケットが勝った時のダービー特集です。この号の記事の中に、後藤正治さんの「天才騎手福永洋一伝説への旅。」というノンフィクションが掲載されています。福永洋一元騎手は、岡部幸雄元騎手や、柴田政人調教師の同期なので、そういう繋がりですね。そして、このルポの末尾には、騎手学校に入学したばかりの少年、祐一騎手も登場します。そして、それから3年後、平成8年の「Number」389号は、その祐一騎手が表紙になっています。華々しくデビューした年です。この年のダービーを勝ったのは、藤田伸二騎手騎乗のフサイチコンコルドでした。

さて、それから17年。祐一騎手は昨年リーデングジョッキーになりましたし、今年も順調に活躍していますが、まだダービーは勝っていません。過去12回挑戦して、アサクサキングスの2着が最高です。そして、父上の洋一元騎手も、ダービーは勝っていません。ハードバージの皐月賞の騎乗が有名ですが、この時の2着馬は、後のダービー馬ラッキールーラ。騎手は伊藤正徳現調教師で、これまた洋一元騎手の同期生です。と、まあつらつら書き連ねましたが、この中に幾重ものドラマが連なっているように感じるのです。例えば、ハードバージの存在はゴールドシップと重なります。あり得ないイン強襲でしたので。

私の方はというと、相変わらずごみ箱の上で応援を続けているような按配です。そうそう、昨日は介護技術講習の申し込みをしました。もし仮に、来年の春、介護福祉士の資格を得られたとしても、あくまでそこがスタート地点です。言ってみれば、今の私はまだ出走していないし、ゲートにすら入っていません。でも、遠回りしたとは思っていません。なにせ、自らの意思で受験、勉強しようなんて気になったのは、人生で初めてのことですから。まだまだ、これからです。そして、これから先のことなんて、何ひとつわかりません。決めていません。そうそう、馬券を買うかどうかは別にして、関東のベテランジョッキーのふたり、蛯名正義騎手と柴田善臣騎手も応援しています!日曜日は出勤なので、ネット投票になりますけどね。

第79回東京優駿(日本ダービー)、本命は、ワールドエース。この一点だけは揺るぎません。

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