うみがめ課が自ら数値評価をしないのであれば、私達で数値評価をすることにしました。 平成30年度一般廃棄物処理実態調査結果を環境省が公開していますので、この数値を検証することにしました。また福岡都市圏の市町村の一人一日当たりのごみ総排出量とリサイクル率を比較することによって福津市うみがめ課の仕事を評価することにしました。
2021年2月24日に平成30年度と令和元年度の環境省一般廃棄物処理実態調査に使用した資料の情報公開を請求し、うみがめ課から3月11日に入手しました。その検証結果を以前から懸案になっていました項目を中心に報告いたします。
1.計画収集量:木くずの数値は混載(分別)+混載(公設)となっていました。平成25年4月よりハーモニー広場の公設分別ステーションでは木くずの収集は中止となり、住民が林田産業グリーンリサイクルセンターへ直接搬入することになっていますので、この項目に混載(公設)を入れるべきではないと考えます。
・平成30年度検証結果:私達が指摘の通り、木くず混載(公設)を直接搬入量に入れており決着しました。
2.山元還元量:中間処理後再生利用量における焼却施設に山元還元量を入れています。ご存知の通り古賀清掃工場の焼却炉では煤などから鉄・アルミ等を分別して取り出すことはできません。精錬所の溶鉱炉等に入れて処理することから”その他資源化等を行う施設”に含めるのが妥当と考えます。
(前回のうみがめ課回答)三井精錬所で処理。古賀清掃工場では焼却炉と考える。古賀清掃工場からの資料による。
・平成30年度検証結果:焼却施設に山元還元量を、まだ入れています。中間処理後再生利用量とは資源ごみ、粗大ごみ等を処理したのち、鉄、アルミ等を回収し資源化した量と定義されています。つまり発生元の施設ではなく、どこで処理したかの量を入れるべきと考えます。今回入手した古賀清掃工場のごみ搬入・処理実績の焼却残渣発生量に外部処理と明示され備考に山元還元量と注釈が入っていますので、うみがめ課の回答とは違っています。
何故細かな項目について論議するのかと言われるかもしれませんが、例えばリサイクル率が大きく変動した時、その原因を素早く理解し対処できるからです。毎年一般廃棄物処理実態調査の数値を時系列に並べチェックしていくことが、うみがめ課の仕事分析になるからです。
次頁に平成30年度の福岡都市圏の市町村と比較したグラフを添付します。平成31年
(令和元年)度の環境省一般廃棄物処理実態調査は未発表のため、後日ご報告いたします。