「どうなってるの?廃棄物処理法」の焼却炉(熔融スラグ)についての要約です。
『溶融スラグは皆さんがご存知だとは思いますが、燃える物はたいてい「溶融スラグ」になります。溶融は焼却炉の温度を1200度~1500度位にするのです。すると、鉄の溶鉱炉と同じように、灰が溶けて「とろとろ」の状態で流れ出てきます。普通はこの「とろとろ」を水に入れます。すると、急激に冷やされることから粉々に砕けます。これを水砕スラグといい、砂の代わりに土木資材等として使うことができます。溶融スラグは表面がガラス状物質で覆われるため、たとえ有害な金属が存在したとしても、溶けださない状態になります。焼却対象物が何であっても、燃えるものなら、ほとんどの場合溶融スラグにした時の資源率=1/100×100=1%つまり100トンの燃える物から1トンの溶融スラグができます』
福津市のごみ処理をしている古賀清掃工場は、完全燃焼する焼却炉を使用して溶融スラグにする他の市町村(古賀市、新宮町を除く)と比較して4倍~10倍を超える大量のスラグを発生させています。(次頁に各年度の福津市のスラグ量の推移を掲載いたしております)この原因は”古賀清掃工場で使用されているキルン式ガス化溶融炉では、灰溶融炉のように高温を常に維持しながらの完全溶融が困難なため”と考えられます。操作性の悪い焼却炉を使う方が、スラグ量が多くなってリサイクル率が数値のうえでは良くなることになります。リサイクル率に大きく影響する「木くず」と「スラグ」量をリサイクル総量に入れて計算しているため、福津市のリサイクル率は、そのまま他の市町村(古賀市、新宮町を除く)との比較する指標として信頼して使用することはできません。