うろうろとする日々

八村塁選手の発言をめぐっての渡辺選手の発言(2)

NHKのニュースウォッチ9でもやっていた。

まったくだ。

普段はほとんど報道しないのになぜ?というかやっぱりそれだけ八村選手の人気などは今は大きいということだろう。

ということだが、報道の仕方で、なんだかスポーツの世界では、選手が所属協会やチームを批判してはいけない、という不文律があるようだ。しかしNBAなどは当たり前のように行う選手がいる。そのあたりに大きな違いがある。なぜ所属協会を批判してはいけないのだろう。ジャーナリストがきちんと仕事をしてくれれば選手はそのようなことをしなくてもよい。しかし、例えば女子のHCであったホーバス氏が男子のHCをやると聞いて、みんなどう思ったのだろう。小生はとても無理だと思った。ホーバス氏は女子については2010年ごろに渡嘉敷選手がサンフラワーズに入団したころ同じくサンフラワーズのアシスタントコーチに就任した。そのあと、日本代表のアシスタントコーチ(サンフラワーズのHC)、日本代表の監督、となったわけで、10年はやっている。しかしそこから男子へはなにもなく初めて。もちろん自分の選手時代はあるが、、、ということで、そもそものこの選考理由は女子で銀メダルをとったので男子でもできるだろう、という推測でしかない。そんなものでいいのでしょうか?前にも書いたが、バスケットボールは非常にすそ野が広いスポーツだ。そのトップチームの指揮官を推測だけで選ぶと。そんなことはありえないだろう。しかしそれが行われた。

以前書いたとおり、ホーバスHCが非常に人間関係を作ることに重点を置いていることはわかる。また、彼の人柄も、とても暖かい、思いやりがあるところがあることも分かる。しかし、どうもそれは非常に父親的なもので、いったんあまりなじめないと、どうもそうでもないようだ。

八村選手の批判的なコメントも別にホーバス氏自体に向かっているというよりは、ホーバス氏を選んだJBAに向いていると思うべきだろう。そこに渡辺選手はホーバス氏と八村選手は関係がよくなかったというわけだが、じゃあ渡辺選手は2021年にホーバス氏の男子代表チームのHC就任を聞いたときにどう思ったのだろう?当然と思ったのだろうか?そのあたりについては語っていない。八村選手がいっているのは、単にホーバス氏とうまくいってないから変えてくれといっているわけではなく、もっと男子のバスケットボールで実績があるひとにしてほしいということだろう。それは当然だし、日本バスケットボール協会はホーバス氏選考にあたって、どういった点をどう評価したのかぜひともきちんと説明すべきだろう。何しろ男子チームのHCをやったことがないひとをいきなり代表のHCに据えたのだから。というかどんなひとでも説明できることは重要だろう。

そこに渡辺選手と八村選手の大きな違いがあるようにも見える。渡辺選手は自分たち代表チームのHC、ということを思っていろいろと発言しているようだが、八村氏はもう少し機能的に日本代表のHCというのは日本全体のバスケットボールの代表のHCなので、代表選手だけとうまくいけばいいというものではない、というようなニュアンスを感じる。代表のHCは当然勝つプレッシャーもあり、スポンサーや選手の代理人との関係なども出てくるわけだが、JBAと協調して、問題を解決することもHCには求められるのだろう。JBAがそういった点で役割をこなさないのであれば、それこそHCを自ら退任することだってあるところ、そうしないのは、ある意味ホーバスHCというひとは長年日本にいて、波風たつようなことはしたくないということなのか。確かに小生もフレンドリーマッチで出場しないのに練習にだけ参加するという八村選手の動きは不自然だと思っていた。

渡辺選手の言い方を借りれば”悪人はいない”だけど被害者はいる、ということだろう。被害者がいる以上悪人ではなくてもなんでそうなっているのかは解明して改善はしなくてはならないだろう。そうでなければ被害者は浮かばれない。それとも、女子も含めてもなお渡辺氏は”被害者というひとは聞いていない”とでもいうのだろうか、、、

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