うろうろとする日々

八村塁選手の発言をめぐっての渡辺選手の発言

【バスケ】渡辺雄太、八村塁とホーバス監督の不仲は「事実」 騒動の発端は「連絡手段がなく…」 - バスケットボール : 日刊スポーツ

このような記事があちこちに出ている。内容は渡辺選手の発言を伝えるだけで中身は同じ。

それにしてもこれははっきり言って無駄なことだと思う。

政治家でも最近そういう人が出てきているので渡辺選手と記者だけを非難するのは難しいが、およそこういったことについて、”質問は受け付けない””取材はやめてほしい”というような発言はマスコミは取り上げるべきではないと思う。マスコミが報道するのであれば、きちんと裏をとってから報道すべきであって、ホーバス氏にも取材するなり、JBAにも取材するなりすべきである。特にJBAはこういったことについて、全く説明しない状況でひどいものだ。選手は個人だが、JBAは組織だ。しかも、津々浦々の選手からの登録料まで集めているのではないか。当然そういった人たちに対して説明する責任があると思うが、実際そういった人たちへは説明しているのだろうか?説明していればその内容は伝わってきそうだが、、、およそ、そういった登録料・加盟料を払っているような人たちは眼中になく、ひたすらメディアや広告を取り扱う会社、大スポンサーの顔色を窺っているように見える。

そこがまさに八村氏がいったところではないのか。

そういう意味で渡辺選手の発言は全く意味がない発言である。よく学校やスポーツで、あの先生/監督はがパワハラ・セクハラだとかいうと、いやいやみんなあの先生/監督はみんな好きだ、そういうことを言う親は自分の子どもが出られないので言っているだけだ、みたいなことが出てくるが、大して変わりはないと思う。そういう意味でなんでこんなこと言ってるんだろうという情けなさすら感じだ。まあ何かを言いたかっただろうけど、マスコミがそれをそのまま報道すると思っているところに大きな驕りすら感じた。ジャーナリストであれば、きちんと自己が裏を取材しないで報じることなどないはずなのに、、、実際は報じているのが今の日本のバスケットボールジャーナリズムだ。それがこういった問題を引き起こしているとさえいえると思う。

はっきり言って、取材していないコメンテーターは口をこの件について、発言の必要はないと思う。佐々木クリス氏なども何か言っているが、自分できちんとJBAに取材することができる立場なのになんでしないんだろう?取材して彼らの見解をきちんと伝えるのが佐々木氏の仕事じゃないのだろうか。もちろん彼のような立場ではなく、新聞記者などはなおさらだ。

渡辺選手の発言を読んでも結局、某メディアでの長い練習時間のことや、パリ五輪の食事のこと、問題ではないかと思われる発言についてなど、何もわからない。自分でも練習に参加していたし、パリ五輪にもいっていたのだから、そういったことこそ自分のことばでどう感じていたのかを言えばいいのにと思う。要は渡辺氏はそういったことを言われなかったか言われてもそれほどと思っていなかったということだろう。それだけだ。

渡辺選手はホーバスHC、八村塁選手に事前に連絡をとっているというが、八村選手は自分でいろいろといっているのであって、別に渡辺選手を介する必要はない。ホーバスHCはJBAに雇用されているのであって、そういった問題はJBAがきちんと説明すべきであって、もし本当に食事などについていっているのであれば、明らかにHCの職分を越えていると思われるし、パワハラ的な発言は問題だ。適切に対処すべきだと思われる。それをなぜ黙っているのだろう。

ということで、なんだかマスコミも渡辺選手がそれだけいうなら静観しようみたいな雰囲気になったのはとてもおかしくて、小生が見た中では日刊スポーツの沢田啓太郎記者は記者としての意見を書いていると思うのだが、それでもなぜ日本バスケットボール協会に取材しないのだろうか?三屋氏にきちん記者会見するように求めればいいのにと思うが。

そもそもが、この問題は女子についてもくすぶっていた。恩塚氏の退任を発表した時に何人かの選手は明らかに不満をいっているように見えた。そのときにようやく言える状況はなんだろう。八村選手の発言はそういったことも含めてのことと思える。

また、全くマスコミは触れないのだが、選手へのSNSでのヘイトは告訴も辞さないといっていたが、実際どうなんだどう。五輪のあとやその前も含めて、女子の選手も含めて本当にそういったことはないのだろうか?それも対外的なことだけで選手を守ってないと思われれも当然だと思う。そういったことはマスコミがきちんとJBAに取材すべきじゃないのか。

JBAは先ほども書いたが、登録料を集めているスポーツ団体では日本で最大といってもいいのかもしれないくらいの団体である。そういった登録者への責任があるのは当然だが、そういった視点は全くないのは本当に日本のジャーナリストの困ったことだと思っている。

ちなみにこの件で唯一読む価値があったのは宮地陽子氏の記事やテレビインタビューである。繰り返すが本件は日本のバスケットボールへの八村選手の気持ちを理解しないとこの問題は大きな誤解を招くわけだがそれをジャーナリストとして八村選手の発言を伝えながら書いているのは宮地氏だけだ。

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