10月の詩 「からくり」

からくりというと日本古来　「からくり人形」や「からくり時計」など

また　推理を解いていくには事件のからくりなど言われます



ここでのからくりは人形でも時計でもありません

まわりからドンドン伝わってくる情報から

そのからくりが薄皮を剥ぐようにわかってきた



ある詩です



ドロドロ


これは雷が鳴る前の雲ではありません

からくりの芯が

青空の中から

白い雲の中から

色を変えて突然に


そして

押しつぶすように

ドロドロと遠くからやってくる

あってないような音を立ててやってきた

ドロドロ



お空の神さま

お空の雲さま

どうぞ静かにおねがいします



何処か歯車が狂ったからくり時計と


何処か糸がからまったからくり人形が


そこに居るだけだから・・・




やがて

太陽がキラキラ輝くように

やがて

神の手が真実をもって舞い降りる

母のようにやさしく包んでくれる



からくりのない真実の国へ

一緒に行こうよと天使がささやく



ねぇ

こぼれる笑顔で握手をしましょ