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ニューヨーク・マンハッタン南部に、リトル・イタリーと呼ばれる一角がある。19世紀後半、イタリアからの移民が急激に増えて街を作り、一時は数百万人規模に膨らんだ。だが20世紀半ばごろから全米各地に散らばり、いまはわずか500人弱がひっそりと暮らしている。隣接する中国人街の拡大の勢いに押され、その規模は、年々縮小しているそうだ。
その中心部に、イタリアン・アメリカン博物館がある。イタリア系の移民やその文化を正しく理解してもらいたいとの思いから、地元の住民が作った。そこでガイドをしているアントニオ・カルルッチさん(29)から、意外なことを聞いた。「アメリカでは、イタリア人への偏見が強いんです」
カルルッチさんは、資料を持ち出して説明を始めた。1998年、シカゴに住むイタリア系アメリカ人の記者が、「偏見は映画のせいでは」と考え、30年以降に作られたイタリア系アメリカ人が登場する映画1000本余りを調べたそうだ。すると約4分の3が、彼らをギャングや街のごろつきとして描いていた。特にイタリア・シチリア島からの移民のマフィア一族を描いた映画「ゴッドファーザー」が公開された72年以降、その数は3倍に膨れ上がったという。
カルルッチさんによると、米国ではイタリア系に対する先入観やイメージが強く、就職でも不利になることが多い。ゴッドファーザーを書いた小説家マリオ・プーゾ氏も、イタリア・ナポリからの移民の家庭に育った。映画の最大のテーマは家族と友人愛。マフィアの強烈なイメージが独り歩きすることは、本意ではなかったはずだ。
リトル・イタリーには、たくさんの土産物屋があり、「ゴッドファーザー」の俳優の写真を入れたTシャツなども売っている。生活のため、「イメージ」を利用する側面もあるのかと思ったが、よくよく聞いてみると、中国や中東系、米国人らが経営する店だった。この街で、イタリア系がそんな土産物を売ることは、ある意味勇気がいることなのかもしれない。
カルルッチさんらは、米国におけるイタリア系アメリカ人の犯罪率は突出していない、と訴える。彼自身は米国生まれだが、イタリアワインやチーズを自宅でつくり、両親の故郷に思いをはせているそうだ。彼らのプライドが、映画のイメージをそのまま実在の人々にあてはめるような、陳腐な偏見を突き崩すことを願いたい。(北米総局)
毎日新聞 2009年12月21日 東京夕刊
ピーター・フォークが演じた刑事コロンボも設定はイタリア系アメリカ人だったよな。アメリカンドリームの国のことをよく知らないが、どうも英国系がエリートなのかな?米国の民族系別人口図をみると意外とドイツ系が一番多い。ふところの広いアメリカと言っても現実はなかなかきびしそうだ。ba-chamaとちびか~ちゃんのブログで随分知らないアメリカのことがわかったが、お二方とも本当によく頑張られているとつくづく思う。
それぞれの国で
主人が 今の会社に就職を考えたときに義父が
アイリッシュは ケチだぞ
っていったのかな
そんな感じのことをいってました
本当に、小父さんと同じです。
ba-chamaとAnne(ちびか~ちゃん)を、尊敬してます。
話さなくって、一民族しかいない日本でしか
暮らしたことがないので、アメリカの社会
がとても複雑に見えます。
複雑なのが普通なんですね。
義父さまの言葉には長い人生経験を感じます。
ちょっと故郷に帰るってことも出来ませんしね。
民族が3?
言語が7?
程度あることになっています。
(数は正確でありませんが、複数)
われわれが小学生のころに
「コタンの口笛」がヒットしましたよね。