小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

本 / 『星々の舟』 村山由佳 著

2012年02月25日 | 
 構成
 本書は物語六章とあとがきで構成されている。架空の一家である水島家の六人の生活が描かれる。主人公は各章によって異なる。 物語開始時点の水島家の構成は、父の重之、母の志津子、長男の貢(正確には兄となる人物がいるが三歳前後に夭折)、次男の暁、長女の沙恵、次女の美希である。 志津子は後妻であり、二人の兄弟は重之と前妻の晴代の間に出来た子であり、二人の姉妹は重之と志津子の間に出来た子である。(ウィキペディア)




 ウィキペディアにも村山由佳さんは、「恋愛小説を書くことを得意としている」とあるがお話の書き出しに近親相姦、不倫関係、性的虐待・高校時のレイプ経験そんな書き下ろしテクニックに感心していた。ところが団塊の世代の農作業への快感が出てくるわ、女子高校生の拉致や虐待の次は父の戦争体験に慰安婦との思い出と、別々の短編がみな関連づけてある。新たな興味が次々に沸いてきた。

 あとがきには、ソ連の崩壊直後にシベリア鉄道をテレビ番組の旅人役で1ヶ月旅した時、村山由佳さんの実父が4年間捕虜収容所に入り極寒の中で強制労働させられたことをも想起して「自由であることの」テーマを見つけられたと書いてある。女子高校生時代のリンチの話が一番ショッキングだったな。

 YOMIURI ONLINEの作家村山由佳さんインタビュー全文(6)タトゥー入れて、物書きの腹が据わったもなかなか面白い!


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 記事/ SIGN KUDASAI DARVIS... | トップ | 写真記事/南三陸に名店街オー... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
遅目の…お早う御座います(^◇^;) (レディー婆)
2012-02-26 00:00:08
「春の陽気」…と言ってた矢先
霜か?と見紛う白い粉…昨夜🌙雪がちらついた模様です

口は災いの元、余計な事は言わぬが花…母の戒め(ーー;)
早々にしっぺ返し、季節にまで足元をすくわれました

小父様が、本を選ばれる時
どこに重きを置かれるのでしょうか?
私は知識が少ない為、選ぶのに苦労します

モチロン、好み重視が第一ですが
政治ものは…付いてゆけないし!(◎_◎;)
オカルト・お化け等は…トイレに行けないσ(^_^;)
自他共に認める臆病者…それが私です

それに読み方が雑なんですよね~~私( ̄◇ ̄;)
早いのなんの (-_-;)
最近は読破することに執念を燃やしたり
何をやってるんだか (~_~;)
返信する
レディー婆さまへ (小父さん)
2012-02-26 10:36:56
お早うございます。
寒暖の差が激しいですね。

>早々にしっぺ返し、季節にまで足元をすくわれました

面白いです。
噺家の素養がおありなんでは・・・。

>本を選ばれる時どこに重きを置かれるのでしょうか?

何もないですよ。
左のプロフィールの絵の一番下に「積読」って
書いていますとおり、本を読まないので特に
ネットさわりだしてその傾向が強くなってきたので
コミュニティセンターの文庫係となり借りて
来ては、期限までに返さなくてはと読んでいるわけです。
今はだいたい、直木賞受賞作品を読んでいます。
有名な人間がどんんなことを書いているのかは 興味ありますね。

>モチロン、好み重視が第一ですが

特に好みもないですよ。
20才の頃、三島由紀夫を読んでいたくらいでしょうか。

>早いのなんの (-_-;)
最近は読破することに執念を燃やしたり

その読書力、うらやましいですね。
私はなかなかエンジンがかかりません!
返信する

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事