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法句経第五十一

2013年08月20日 18時04分45秒 | 慈しみと悲しみと

                      東京国立博物館 釈迦如来  

 法句経第五十一 

まこと いろうるわしく

あでやかに咲く花に

香なきがごとく

善く説かれた語(ことば)も

身に行わざれば

その果実(このみ)なかるべし

 現代語訳(友松圓諦氏)

ちょうど、色のうららかな

こころを動かすような花が

そのかおりを失っているように

いかに巧みに語られた言葉でも

これを行うことがなければ

それは果実がない。

自室の書棚の整理整頓をしていて、久方ぶりに講談社学術文庫の「法句経」を読む。法句経というのは、仏教のお経の中の論文のような人生訓をまとめたものだそうだ。

法句経は、26品目423偈から成り立っている。423編の詩のようなもので、お釈迦さまが書いたものではなく、お釈迦さまの死後、お釈迦さまの聖なる言葉として弟子たちがまとめたものと言われている。友松圓諦氏の名訳で、半世紀の長きにわたって人々の心を潤してきたと裏表紙に書いてある。解説も入れて353頁。私たちにもわかり易い実用的な人生のバイブルである。何度も何度も読み返しているが、反省ばかりで果実がない。

 



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