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クレペリン検査

2018年06月04日 11時27分14秒 | ハチパパのひとり言

就活で関心が高いのか、 昨日までの3日間、8年前のクレペリン検査の投稿文に、172人もの方がアクセスしていた。

正確には内田クレペリン精神検査というもので、臨床心理学者内田勇三郎氏がドイツの精神医学者E・クレペリンが行った「連続加算法」による作業心理の研究を追実験している段階で、心的偏りや障害のある人とそうでない人との間に検査結果が著しい違いのあることを発見して、人間の持って生まれた気質を推し量ろうとする性格検査である。

私はこの精神検査の判定資格を得ようと、昭和52年9月に基礎技術員資格を取得、その翌年3月には性格特性判定資格も取得していた。私が資格を取得した当時で50 数年の研究実績があり、私が勤めていた銀行でも入社試験で採用されていた。郷里の支店で採用を担当していたときには、人事部に送る前に私が判定していたし、今だから話せるが、地元看護学校の入学試験でのクレペリン検査も、毎年百二十人分ほどの判定を責任重大な思いでしていた。検査方法は至って簡単で、隣同士の数字の足し算を繰り返す作業で、1分毎に行を変えながら前半15分、休憩5分、後半15分で終わる。

検査が終わるとまず誤答を調べ、検査用紙を時計と反対周りに90度回転させて、まずは各行の最後の解答箇所を線で結び、曲線類型の判定を行う。この段階では算盤の暗算などが得意な人は、当然作業量が多い。曲線の形としては、前半U字型またはV字型、後半右下がりというのが基本パターンであるが、大事なのは、三特性といって発動性、可変性、亢進性である。前半15分作業して慣れたあと5分休んだ後半の1行目の作業量が多いほど発動性が高く、気働きの高い人に多い。また、曲線に適度のギザギザがあるのがよいとされ、柔軟な対応がてきる特質を有する人に多いとされている。曲線に変化がなく、作業量が各行同程度というような場合は、頑固、偏屈な人に見られるとされる。

この検査は謂わば人間の持って生まれた気質の検査であるが、作業量による処理能力の高さと曲線類型による判定だけでなく、解答数字の鉛筆(HB限定)の濃淡もみており、気力の強弱をも推察しているのである。また、誤答が目立つ人はそそっかしい傾向の人に多く見られるなど、単なる足し算でも判定の奥は深いものがある。性格テストなるものは沢山あるが、この検査は一所懸命に受けていれば、かなり確度の高い結果が得られると今でも信じている。

私が書いたようなことを意識していい結果を出そうとすると、メチャクチャになるので敢えて忠告します。この検査は、何も考えず、ただひたすら足し算をして下一桁の数字を書き込むことが一番大切です。そうしないと可笑しな判定をされてつまらない結果を招くことがあるのでご注意くださいと追記したことがある。とにかく毎日アクセスがある人気のページである。




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