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弘法大師の誕生日

2016年06月15日 16時11分25秒 | 慈しみと悲しみと

                            四国八十八ケ所巡礼第17番札所 井戸寺 平成18年5月7日  

今日6月15日は、宝亀5年(774年)に真言宗の開祖弘法大師空海がお生まれになったといわれる日。弘法大師の出身地である四国善通寺ほか、真言宗のお寺のあちこちで、弘法大師を追慕する法会・弘法大師御誕生会などが執り行われていることだろう。

わが家も真言宗で、ご本尊の大日如来、不動明王、弘法大師をお祀りし、おふくろが亡くなってから毎日続けている般若心経の読経も20年目になる。「南無大師遍照金剛」と唱えることで、「守られている」という実感と安心感を抱くことができる。人生には様々なアクシデントがつきものだが、お大師さまのおかげで大事に至らずに済んだことが多い。

真言宗との縁は、偶然が重なったもので、とりたてて望んで選ばせていただいたわけではない。最初の出会いは昭和47年に最愛の家族をがんで亡くしたときで、葬儀屋さんが連れてきたお坊さんが偶々真言宗の僧侶だった。

また、その1ケ月後、銀行人事部の配慮で日本橋支店から郷里の浜松支店に転勤させてもらった際、お骨を一時預かってもらったお寺がこれまた真言宗だった。小さい時からお彼岸どきにお詣りしていたお寺で、当時のご住職夫妻が私の事情を汲んで、檀家でもないのに富士霊園の納骨まで安置してくださった。

さらに28年前、浜松から18年ぶりに横浜支店に転勤になって、通勤電車から見つけた「日限地蔵尊」看板のお寺が、偶然にも高野山真言宗だった。郷里浜松にいたころ、おふくろが信仰していた金谷の日限地蔵尊と同じかと思って訪ねたのが最初で、以来28年間毎月のようにお詣りしている。

6月15日は前妻の祥月命日。亡くなってもう44年にもなる。弘法大師の誕生日と同じ日であることが、上記のような経緯からも単なる偶然ではないような気がしてならない。

今朝5時、隣に寝ていたカミサンが、目を覚ましてすぐに「今日はS子さんの命日ね」と言った。再婚して25年目になるが、毎朝きちんと仏壇にご飯とお茶とお水をあげてくれている。生花も絶やすことがない。息子たち家族にも優しく、心から感謝している。

 

 

 



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