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50年前のハイカー月刊誌

2020年01月07日 15時20分31秒 | ハチパパのひとり言

       

山と渓谷社が発行していた「HIKER」1969年4月号。所蔵している雑誌としては最も古いもので、白い文字ページは茶褐色に変色している。表紙には14周年記念特大号として蒸気機関車の旅が特集されていた。

この年は結婚して4ケ月めで、それまで妻と一緒に奥多摩や奥秩父の低山ハイキングによく出かけていたのを思い出す。当時、田園都市線沿線の安アパートに住み、東京自由が丘の銀行支店に勤務しながら、二十代の私たちは希望に満ちていた。この3年後、二男出産後に妻がガンで逝ってしまうなんて思いもしなかった

特集の蒸気機関車SLで思い出すことがある。一つは昭和32年から35年の郷里浜松の中学時代、柔道部の練習中にSLの真っ黒い煙が道場に入って来た。確かD51だったような気がする。

二つ目は昭和37年の暮れ、高校卒業前に九州小倉の伯母を頼って旅行に行った時のこと。浜松駅から急行高千穂号に乗ったものの帰省客でごった返し、京都駅からは乗れない人が出て来る始末。身動きの出来ないまま広島駅でSLに乗り換え(未電化)、関門トンネルを抜けたらSLの煙で顔が煤だらけになり、伯母に「どうしたのその顔!」と言われて、白いハンカチで拭いてもらったのを思い出す。

過日、テレビで日本各地の国鉄現役時代のSLの映像が放送されていた。モノクロの雪景色に力強いSLの雄姿がとくに印象的だった。今でも郷里浜松に近い大井川鉄道や、山口県、福島県などで、SLは観光列車として活躍している。もう一度SLに乗ってみたい。



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