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静岡県磐田市 宣光寺 不動明王
仏教から出た言葉に因果というのがある。原因と結果であるが、因果な奴とか親の因果が子に報いなどと言われるように、悪い因と悪い果のみに用いられることが多い。
本来は善行善徳、悪行悪徳というように、私たちの成す行為が原因となって、善いことをすれば善い結果が、悪いことをすれば悪い結果が生じるという仏教の基本原理。
また、仏教では因縁という言葉がよく使われる。因は直接的原因、縁は原因を助長する間接的原因とされ、仏教では因と縁との和合によって果が生じ、その結果は後々まで報(影響)を残すと教えている。これを因縁果報の理という(冬樹社刊くらしの中の仏教語)。
阿弥陀如来は人間の死後、善きことをした者も悪いことをした者も、分け隔てなく極楽浄土に連れてってくれるというが、極楽には上品上生から下品下生まで9つの段階があり(九品仏)、善行の度合い、悪行の度合いによって住み分けているそうだ。人間悪いことをすれば地獄に落ちるし、極楽に行けたとしても肩身が狭いのは明らかだ。
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