ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

十三夜

2020年10月29日 11時07分45秒 | ハチパパのひとり言

今夜は十三夜。中秋の名月と称される十五夜の次に、十三夜の月も美しいとされ、お月見もするようになったという。

太陽暦の前は月の満ち欠けによる暦だった。月を目安に時を知り、月明りを頼りに暮らすなど、月は生活の礎だった。月の満ち欠けによる名前には、その想いが色濃くあらわれている。

例えば、月齢15日目の十五夜(満月)は、日没とともに東の空に昇り、明け方には西の空に沈む。
 
16日目は、月が出てくるのをいざよう(ためらう)ようだとして、「十六夜」(いざよい)と書く。

月というのはいろいろな名前がある。

17日目は、さらに遅いので、まだかまだかと立って待つ「立待月」
18日目は、待ちくたびれて座ってしまうので「居待月」
19日目は、もう床に入って待つから「寝待月」
20日目は、夜も更ける頃なので「更待月」
 
人間は、様々な表情をみせる月に魅せられ、上記のような名前をつけてきた。その名前は月の気持ちになったり、人の気持ちになったりして洒落ている。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿