久しぶりに、行きつけの小料理屋「梓」に立ち寄る。「梓」は平成元年から通い続けているお店で、平成の終わりまで30年、私の平成史の一つと言っても過言でない。テーブル席は忘年会なのか満席で、カウンターも予約の箸置きでほぼ満席の様子だった。
辛うじて空いていた席に座り、いつもの冷酒〆張月を所望する。刺身は天然ぶりを注文、抜群の組み合わせとばかり酒食を楽しむ。常連さんと言葉を交わすのもこの店の楽しみだ。
女将さんが隣に来て、「今年はどうでしたか」と聞かれる。女将さんも来てくれた、春の仏像写真展も盛況で無事終わったこと、その他まずまずの1年でしたと答える。今年もあとわずか、年をとると1年はあっという間に過ぎていく気がする。
家に帰って、録画しておいた「吉田類の酒場放浪記」を見る。呑兵衛の私には、俳人でもある吉田類さんが、何とも羨ましい限りである。「酒は憂いの玉箒」とばかり、56年も飲み続けている自分がここにいる。
誰かが書いたシルバー川柳「主治医から アルチュウハイマーと 告知され」が頭を過る。アルコール依存症は死ぬまで治りそうもない。30/12/18
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