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大都会

2018年12月20日 10時53分40秒 | ハチパパのひとり言

午後から家裁へ行って、近々審判の付添人を務める少年の記録閲覧を行う。集団暴行事件の一人で、警察の調書だけで積み上げたら1メートルはあろうかと思う膨大な量。警察官の仕事の大変さを痛感する。

一昨日、少年の保護者が出頭できないと、急遽家裁から依頼があったもので、膨大な記録から事件の概略を把握、家裁調査官や少年鑑別所の記録を読み取り、どのように少年に寄り添って更生に役立てるかを考える。

担当調査官との面談を済ませて外に出た。寒さは少し緩んだとはいえ、少年事件の記録を見たあとは気持ちが暗くなる。明日は少年鑑別所で少年と面会することになっているので、東京へ向かう電車の中で、どのように接したらいいか考えを巡らせる。

東京駅に着いたときは既に夕暮れ時で、東京駅や丸の内界隈のビル群はシルエットに包まれていた。その中に私が勤めていた銀行の本店ビルもあり、「ああ、ここで仕事していたんだ」などと、ちょっぴり感慨にふける。

サラリーマン生活に別れを告げて10年ほどになるが、東京駅界隈は大きく変わった。まさに大都会という形容が相応しい。今日は大手町のビルの地下街で、元職場仲間の飲み会があり、互いに近況を語り合った。

大手町から東京駅まで地下街を通ったが、迷路のようで方向感覚全くなし。地上より長い時間がかかって東京駅に至るが、周囲は通勤客を中心に混雑している。利用する東海道線は昔と違って始発はなく、東京駅はすべて途中駅。満員電車に乗っていて「よくぞまぁ通ったもんだ」と我をふり返る。大都会東京は眠らない。30/12/19

 

 

 



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