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線路脇の中学は
SLの音と 煙が
懐かしい
D51が通ったかどうかは
覚えていない
その中学も とうの昔
統廃合で なくなっている
三年になって
高校進学か就職か
悩んだ
父は 染色業を営み
手に職をつければいいと
兄三人を 家で働かせた
しかし
次兄は高校に
行きたかったみたい
そのせいか
次兄は 酒で
身をくずした
その兄は もう
この世にいない
四男のボクは
高校に行きたい・・・と
父に 言えなかった
兄のことがあったから
しかし
担任の先生が
何度も家に来て
父を説得してくれた
おかげで ボクは
商業高校に進学した
行けるだけでも
幸せであった
当時は
繊維産業が隆盛を極め
ガチャっと織機の音がすると
一万円儲かったと言われた時代
ガチャ万と言われた時代である
そんな中 我が家も
染色業として 勢いがあった
進学費用が なかったわけではない
当時の母は
家事と育児と
家業の三つを
それこそ
身を粉にして
働き続けた
父と結婚して
五人の男の子を育て
地方の中学から出てきた
同居の若い衆もいて
早朝から 深夜まで
働きづめだった
そんな 母を
ボクは 気が強いと
なじんだことがあった
また 母に
心の中で
ゴメンネと
謝った
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ボクの詩は 暗いかもしれない
だけど 真実は曲げられない
いま とても幸せですが
ありのままを 子や孫に伝えたい
真実一路の旅なれど
真実鈴ふり思い出す(白秋)
中学のとき読んだ山本有三の小説
真実一路を時々思い出します
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