ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

巡礼の旅

2013年04月07日 21時05分45秒 | 慈しみと悲しみと

                 四国第31番札所 竹林寺 阿弥陀如来座像

7年前にカミサンとハチと一緒に回った四国八十八か所巡礼の旅を、BS-TBS「徳さんのお遍路さん 四国八十八か所心の旅」を観ながら思い出す。徳光和夫さん独特の言い回しと、お寺の住職の言葉に惹かれる。

今日の放送は第31番竹林寺。竹林寺のご住職が言われた「山を登れば景色は変わる」、苦しくてもとどまっていただけでは何も変わらないということだそうで、いい言葉だと思う。7年前の竹林寺は大雨で、雷に見舞われたのをよく覚えている。車中一人で待っていたハチは、さぞかし怖かったことであろう。ここの宝物館では、四国巡礼中珍しく仏像写真撮影の許可をいただき、夢中でシャッターを切った。その時の1枚が上の阿弥陀如来坐像である。なお、ここのご本尊は四国八十八か所唯一文殊菩薩の秘仏で、来年は50年に一度のご開帳のようである。

癒しを求めて、霊場めぐりや巡礼の旅に出る人が多い。寺から寺への歩き遍路とういうプロセスに巡礼の意義があるが、私の場合はクルマで回ったので、ご利益も半減というところかもしれない。しかし、私の古寺巡礼はご利益を求める旅ではなく、亡き妻、亡き母の供養も兼ねての祈りの旅でもあった。お寺の中での信仰のかたち、祈りの情景を巡る旅にも意義深いものがあった。

札所巡りは若狭三十三観音に始まり、秩父三十四観音・坂東三十三観音・西国三十三観音の百観音巡り、四国八十八か所と続いた。其々般若心経を唱えて納経してきたが、母が亡くなって以来の般若心経は今でも十数年毎朝続けている。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿